「虐めないでよ」って泣いてばっかり
「 ぎゃく めないでよ 」 って ない てばっかり
「 Gyaku menaideyo 」 tte Nai tebakkari
震えちゃうのも仕方ないのです
ふるえ ちゃうのも しかた ないのです
Furue chaunomo Shikata nainodesu
孤独を敏感に恐れている
こどく を びんかん に おそれ ている
Kodoku wo Binkan ni Osore teiru
少年の僕を『勇気』は嫌った
しょうねん の ぼく を 『 ゆうき 』 は きらった
Shounen no Boku wo 『 Yuuki 』 ha Kiratta
同じ様に雨に濡れている
おなじ ように あめ に ぬれ ている
Onaji Youni Ame ni Nure teiru
子犬に理解を求めていた
こいぬ に りかい を もとめ ていた
Koinu ni Rikai wo Motome teita
自分勝手に抱き寄せていた
じぶんかって に だき よせ ていた
Jibunkatte ni Daki Yose teita
「君は僕を虐めないよね?」って言って
「 くん は ぼく を ぎゃく めないよね ? 」 って いっって
「 Kun ha Boku wo Gyaku menaiyone ? 」 tte Itsutte
「『友達』になろう。言葉じゃないところでさ。
「『 ともだち 』 になろう 。 ことば じゃないところでさ 。
「『 Tomodachi 』 ninarou 。 Kotoba janaitokorodesa 。
話がしたいよなぁ」
はなし がしたいよなぁ 」
Hanashi gashitaiyonaa 」
そんな僕に 悲劇が待ってた
そんな ぼく に ひげき が まって た
sonna Boku ni Higeki ga Matte ta
聞こえたんだ 声が盛大に
きこ えたんだ こえ が せいだい に
Kiko etanda Koe ga Seidai ni
閉ざした脳を ノックする
とざ した のう を のっく する
Toza shita Nou wo nokku suru
「あいつは汚い」「そいつを騙そう」
「 あいつは きたない 」「 そいつを だまそ う 」
「 aitsuha Kitanai 」「 soitsuwo Damaso u 」
「大嫌い」「死んじゃえよ」
「 だいきらい 」「 しんじ ゃえよ 」
「 Daikirai 」「 Shinji yaeyo 」
なんて
なんて
nante
『思いの声』が一斉に
『 おもい の こえ 』 が いっせい に
『 Omoi no Koe 』 ga Issei ni
拒んでいたってノックする
きょ んでいたって のっく する
Kyo ndeitatte nokku suru
言葉にしない心が 突き刺さって
ことば にしない こころ が つき ささ って
Kotoba nishinai Kokoro ga Tsuki Sasa tte
もう泣きそう
もう なき そう
mou Naki sou
「希望を願った罰だ」って
「 きぼう を ねがった ばつ だ 」 って
「 Kibou wo Negatta Batsu da 」 tte
孤独網の騒音は
こどく あみ の そうおん は
Kodoku Ami no Souon ha
僕にこんな代償を
ぼく にこんな だいしょう を
Boku nikonna Daishou wo
植え込んでいた
うえ こん でいた
Ue Kon deita
そして今日も声は責め立てる
そして きょう も こえ は せめ たて る
soshite Kyou mo Koe ha Seme Tate ru
流れ込んで 僕を溶かしていく
ながれ こん で ぼく を とか していく
Nagare Kon de Boku wo Toka shiteiku
他人の 心理を盗み取れる
たにん の しんり を ぬすみ とれ る
Tanin no Shinri wo Nusumi Tore ru
面妖な僕を 誰もが嫌った
めんよう な ぼく を だれも が きらった
Menyou na Boku wo Daremo ga Kiratta
逃げ出そうと 外へ飛び出せ
にげだそ うと そと へ とびだせ
Nigedaso uto Soto he Tobidase
ここじゃもう 息も出来ないから
ここじゃもう いき も できな いから
kokojamou Iki mo Dekina ikara
街の憎悪の 目を避けてさ
まち の ぞうお の め を さけ てさ
Machi no Zouo no Me wo Sake tesa
僕はそっと 駆け出した 何処かへと
ぼくは そっと かけ だし た どこ かへと
Bokuha sotto Kake Dashi ta Doko kaheto
迷い込む森
まよいこむ もり
Mayoikomu Mori
行き場の無い静けさに
いき ば の ない しずけさ に
Iki Ba no Nai Shizukesa ni
また怯えちゃう様な
また おびえ ちゃう ような
mata Obie chau Youna
そんな僕を 誰かが待っていた
そんな ぼく を だれか が まって いた
sonna Boku wo Dareka ga Matte ita
聞こえたんだ
きこ えたんだ
Kiko etanda
「今日も淡々と 描いた『今日』を待ってるの。
「 きょう も たんたん と えがい た 『 きょう 』 を まって るの 。
「 Kyou mo Tantan to Egai ta 『 Kyou 』 wo Matte runo 。
誰かお願い ここから助け出してよ 寂しいよ」なんて
だれか お ねがい ここから たすけ だし てよ さびし いよ 」 なんて
Dareka o Negai kokokara Tasuke Dashi teyo Sabishi iyo 」 nante
『思いの声』は逡巡な
『 おもい の こえ 』 は しゅんじゅん な
『 Omoi no Koe 』 ha Shunjun na
昨日の僕の様なんだ
きのう の ぼく の ような んだ
Kinou no Boku no Youna nda
「『心』が怖い?」
「『 こころ 』 が こわい ? 」
「『 Kokoro 』 ga Kowai ? 」
「明日を変える『勇気』も足りない?」
「 あした を かえ る 『 ゆうき 』 も たり ない ? 」
「 Ashita wo Kae ru 『 Yuuki 』 mo Tari nai ? 」
「そんなことない」とノックした
「 そんなことない 」 と のっく した
「 sonnakotonai 」 to nokku shita
物語は繊細で
ものがたり は せんさい で
Monogatari ha Sensai de
僕はそっと慎重に開いていた
ぼくは そっと しんちょう に ひらい ていた
Bokuha sotto Shinchou ni Hirai teita
踞った少女は言った
きょ った しょうじょ は いっった
Kyo tta Shoujo ha Itsutta
「昨日も、今日も、一昨日も
「 きのう も 、 きょう も 、 いっさくじつ も
「 Kinou mo 、 Kyou mo 、 Issakujitsu mo
広い世界が簡単に崩れちゃう
ひろい せかい が かんたん に くずれ ちゃう
Hiroi Sekai ga Kantan ni Kuzure chau
夢を見ていた」
ゆめ を みて いた 」
Yume wo Mite ita 」
「怖いよ」なんて感情も
「 こわい よ 」 なんて かんじょう も
「 Kowai yo 」 nante Kanjou mo
「辛いよ」なんて泣き声だって
「 つらい よ 」 なんて なき こえ だって
「 Tsurai yo 」 nante Naki Koe datte
絵本みたいに、救い出してしまえたなら?
えほん みたいに 、 すくい だし てしまえたなら ?
Ehon mitaini 、 Sukui Dashi teshimaetanara ?
芽生えた今日の感情を
めばえ た きょう の かんじょう を
Mebae ta Kyou no Kanjou wo
絞った声で ノックして
しぼった こえ で のっく して
Shibotta Koe de nokku shite
君に話そう
くん に はなそ う
Kun ni Hanaso u
「それでも、大丈夫だよ。泣かないでよ」って
「 それでも 、 だいじょうぶ だよ 。 なか ないでよ 」 って
「 soredemo 、 Daijoubu dayo 。 Naka naideyo 」 tte
『思いの声』の心臓を
『 おもい の こえ 』 の しんぞう を
『 Omoi no Koe 』 no Shinzou wo
包んで笑い合えたなら
つつん で わらい あえ たなら
Tsutsun de Warai Ae tanara
『心を救う心』を
『 こころ を すくう こころ 』 を
『 Kokoro wo Sukuu Kokoro 』 wo
僕は『勇気』と呼べそう
ぼくは 『 ゆうき 』 と よべ そう
Bokuha 『 Yuuki 』 to Yobe sou
進み始めた毎日の僕は今日も平凡で
すすみ はじめ た まいにち の ぼくは きょう も へいぼん で
Susumi Hajime ta Mainichi no Bokuha Kyou mo Heibon de
ドアの外の声は もう聞こえない
どあ の そと の こえ は もう きこ えない
doa no Soto no Koe ha mou Kiko enai