Lyric

親父が初めて負けて 大きな家を払った

指のささくれ抜くみたいに 後ろ向きで荷作りをした

いやな思い出は皆 残してゆきましょうと

床の間の掛軸丸め乍ら かあさんが言った

丁度かくれんばで 息ひそめて

鬼の過ぎるのを待つみたいで

何も無くなった部屋では

おばあちゃんが 畳ふいてた

それから移り住んだのは 学校の裏通り

そこで初めて家で過ごす 親父の背中を見た

ひとつ覚えているのは おばあちゅんが我が子に

負けたままじゃないだろうと 笑い乍ら言ったこと

人生は潮の満ち引き

来たかと思えば また逃げてゆく

失くしたかと思えばまた

いつの間にか戻る

そのあと我が家はも一度 家を替わることになる

一番喜ぶはずの人は 間に合わなかったけれど

人生は潮の満ち引き

来たかと思えば また逃げてゆく

失くしたかと思えばまた

いつの間にか戻る

Options