切り取られた星空の下、「聞こえる?」
きりとら れた ほしぞら の した 、「 きこ える ? 」
Kiritora reta Hoshizora no Shita 、「 Kiko eru ? 」
続く道の夜の匂いに、ふるえる
つづく みち の よる の におい に 、 ふるえる
Tsuzuku Michi no Yoru no Nioi ni 、 furueru
足下に影を落とす、外灯もないのに。
あしもと に かげ を おと す 、 がいとう もないのに 。
Ashimoto ni Kage wo Oto su 、 Gaitou monainoni 。
こんな、小さな、人の影。
こんな 、 ちいさ な 、 にん の かげ 。
konna 、 Chiisa na 、 Nin no Kage 。
じゃり道をクツの底でこすり合わせて、
じゃり みち を くつ の そこ でこすり あわ せて 、
jari Michi wo kutsu no Soko dekosuri Awa sete 、
まるでその影を消すかのように、
まるでその かげ を けす かのように 、
marudesono Kage wo Kesu kanoyouni 、
目を瞑り。耳を澄ませて。
め を めい り 。 みみ を すま せて 。
Me wo Mei ri 。 Mimi wo Suma sete 。
その声に気付いて、彼の空、見上げる。
その こえ に きづい て 、 かの そら 、 みあげ る 。
sono Koe ni Kizui te 、 Kano Sora 、 Miage ru 。
この手に抱える全てのものは
この てに だえ る すべて のものは
kono Teni Dae ru Subete nomonoha
夜空には当たり前で、
よぞら には あたりまえ で 、
Yozora niha Atarimae de 、
知りながら、光る。
しり ながら 、 ひかる 。
Shiri nagara 、 Hikaru 。
抜き取られた言葉でも全部、伝わるの?
ぬき とら れた ことば でも ぜんぶ 、 つたわ るの ?
Nuki Tora reta Kotoba demo Zenbu 、 Tsutawa runo ?
音も無く届く光は、これで全部なの?
おと も なく とどく ひかり は 、 これで ぜんぶ なの ?
Oto mo Naku Todoku Hikari ha 、 korede Zenbu nano ?
生きていくその途中で、何もかもが
いき ていくその とちゅう で 、 なにも かもが
Iki teikusono Tochuu de 、 Nanimo kamoga
全て敵に見える時がある。
すべて てき に みえ る とき がある 。
Subete Teki ni Mie ru Toki gaaru 。
自分では望めないもの、欲しがってしまったり
じぶん では のぞめ ないもの 、 ほし がってしまったり
Jibun deha Nozome naimono 、 Hoshi gatteshimattari
無いものねだりの引き算が、体中をむしばんで
ない ものねだりの ひきざん が 、 からだじゅう をむしばんで
Nai mononedarino Hikizan ga 、 Karadajuu womushibande
聞こえてきたその声に呼ばれて、
きこ えてきたその こえ に よば れて 、
Kiko etekitasono Koe ni Yoba rete 、
彼の空、見上げる。
かの そら 、 みあげ る 。
Kano Sora 、 Miage ru 。
この目にたたえる光の意味を
この めに たたえる ひかり の いみ を
kono Meni tataeru Hikari no Imi wo
この手は知らずに、涙を拭う。
この て は しらず に 、 なみだ を ぬぐう 。
kono Te ha Shirazu ni 、 Namida wo Nuguu 。
星の粒が降り落ちる。思考の回路が斜断する。
ほし の つぶ が おり おちる 。 しこう の かいろ が しゃ だん する 。
Hoshi no Tsubu ga Ori Ochiru 。 Shikou no Kairo ga Sha Dan suru 。
オリオン・シリウス・プレアデス
おりおん ・ しりうす ・ ぷれあです
orion ・ shiriusu ・ pureadesu
カペラ・ポルックス・ペテルギウス・アルゴ
かぺら ・ ぽるっくす ・ ぺてるぎうす ・ あるご
kapera ・ porukkusu ・ peterugiusu ・ arugo
プロキオン。アルデバラン。
ぷろきおん 。 あるでばらん 。
purokion 。 arudebaran 。
地球の地軸が 回って 夜が白む。
ちきゅう の ちじく が まわって よる が しらむ 。
Chikyuu no Chijiku ga Mawatte Yoru ga Shiramu 。
星の瞬きは 次第に 薄れ、やがて…
ほし の まばたき は しだい に うすれ 、 やがて …
Hoshi no Mabataki ha Shidai ni Usure 、 yagate …
この手に抱える全てのものは
この てに だえ る すべて のものは
kono Teni Dae ru Subete nomonoha
夜空にはあたり前で、
よぞら にはあたり まえ で 、
Yozora nihaatari Mae de 、
知りながら…
しり ながら …
Shiri nagara …
この目に広がる全ての闇は
この めに ひろが る すべて の やみ は
kono Meni Hiroga ru Subete no Yami ha
星空にはあたり前で、
ほしぞら にはあたり まえ で 、
Hoshizora nihaatari Mae de 、
知りながら、尚、光る。
しり ながら 、 たかし 、 ひかる 。
Shiri nagara 、 Takashi 、 Hikaru 。