少し動き出した週末の渋滞の中で
すこし うごき だし た しゅうまつ の じゅうたい の なか で
Sukoshi Ugoki Dashi ta Shuumatsu no Juutai no Naka de
となりをゆっくり過ぎる 車に目がとまった
となりをゆっくり すぎ る くるま に め がとまった
tonariwoyukkuri Sugi ru Kuruma ni Me gatomatta
助手席に確かに 君がいたように見えた
じょしゅせき に たしかに くん がいたように みえ た
Joshuseki ni Tashikani Kun gaitayouni Mie ta
見まちがうわけはないんだ 心がざわついた
みま ちがうわけはないんだ こころ がざわついた
Mima chigauwakehanainda Kokoro gazawatsuita
君の姿を確かめようとしたけど
くん の すがた を たしか めようとしたけど
Kun no Sugata wo Tashika meyoutoshitakedo
ぼくらをむすぶ距離は はなれてしまうばかりで・・・
ぼくらをむすぶ きょり は はなれてしまうばかりで ・・・
bokurawomusubu Kyori ha hanareteshimaubakaride ・・・
何か叫ぼうと身を乗り出したけれど
なにか さけぼ うと みを のり だし たけれど
Nanika Sakebo uto Miwo Nori Dashi takeredo
ぼくにはたったひとつの言葉さえうかばなかった
ぼくにはたったひとつの ことば さえうかばなかった
bokunihatattahitotsuno Kotoba saeukabanakatta
ひくく嘲笑うようなバイクの音とともに
ひくく せせらわらう ような ばいく の おと とともに
hikuku Seserawarau youna baiku no Oto totomoni
君の車はもうずっと 先に進んでしまった
くん の くるま はもうずっと さきに すすん でしまった
Kun no Kuruma hamouzutto Sakini Susun deshimatta
ぼくらはこの世界で 孤独を飲み込むたびに
ぼくらはこの せかい で こどく を のみこむ たびに
bokurahakono Sekai de Kodoku wo Nomikomu tabini
苦笑いのふりをして 大人になろうとしたんだ
にがわらい のふりをして おとな になろうとしたんだ
Nigawarai nofuriwoshite Otona ninaroutoshitanda
君の心を救いたいと願ったけど
くん の こころ を すくい たいと ねがった けど
Kun no Kokoro wo Sukui taito Negatta kedo
ぼくらはその涙のぬぐい方もわからなくて・・・
ぼくらはその なみだ のぬぐい ほう もわからなくて ・・・
bokurahasono Namida nonugui Hou mowakaranakute ・・・
君の姿を追いかけようとしたけど
くん の すがた を おい かけようとしたけど
Kun no Sugata wo Oi kakeyoutoshitakedo
信号でぼくの車は人の波にとまってしまった
しんごう でぼくの くるま は にん の なみ にとまってしまった
Shingou debokuno Kuruma ha Nin no Nami nitomatteshimatta
途切れた願いは 消えてしまうのではなくて
とぎれる た ねがい は きえ てしまうのではなくて
Togireru ta Negai ha Kie teshimaunodehanakute
ぼくらはその痛みで 明日を知るのかもしれない
ぼくらはその いたみ で あした を しる のかもしれない
bokurahasono Itami de Ashita wo Shiru nokamoshirenai
すべての祈りが 輝きはしないけれど・・・
すべての いのり が かがやき はしないけれど ・・・
subeteno Inori ga Kagayaki hashinaikeredo ・・・
車はいつの間にか 光の川に消えてしまった
くるま はいつの まに か ひかり の かわ に きえ てしまった
Kuruma haitsuno Mani ka Hikari no Kawa ni Kie teshimatta