街はずれの工場のならび 不思議な家族が住む
まち はずれの こうじょう のならび ふしぎ な かぞく が すむ
Machi hazureno Koujou nonarabi Fushigi na Kazoku ga Sumu
昼間から家族4人で テレビをみている家
ひるま から かぞく 4 にん で てれび をみている いえ
Hiruma kara Kazoku 4 Nin de terebi womiteiru Ie
標準的な幸せの風景
ひょうじゅんてき な しあわせ の ふうけい
Hyoujunteki na Shiawase no Fuukei
しかしいつのぞいてみても テレビばかりみている家
しかしいつのぞいてみても てれび ばかりみている いえ
shikashiitsunozoitemitemo terebi bakarimiteiru Ie
何かしてる様子もない あまり笑ったりもしない
なにか してる ようす もない あまり わらった りもしない
Nanika shiteru Yousu monai amari Waratta rimoshinai
誰がいつ働いているんだろう
だれが いつ はたらい ているんだろう
Darega itsu Hatarai teirundarou
もしかして あれはもしかして むかし正義の味方で
もしかして あれはもしかして むかし せいぎ の みかた で
moshikashite arehamoshikashite mukashi Seigi no Mikata de
今はもうたぶん今はもう 出番がなくて家にいるのかも…
いま はもうたぶん いま はもう でばん がなくて いえ にいるのかも …
Ima hamoutabun Ima hamou Deban ganakute Ie niirunokamo …
近所に知り合いもいない 町内会もでない
きんじょ に しりあい もいない ちょうないかい もでない
Kinjo ni Shiriai moinai Chounaikai modenai
とにかくテレビをみてる たまにはみかんも食う
とにかく てれび をみてる たまにはみかんも くう
tonikaku terebi womiteru tamanihamikanmo Kuu
夜になると 電球が消える
よる になると でんきゅう が きえ る
Yoru ninaruto Denkyuu ga Kie ru
ある朝雨戸がしまって 突然空家になった
ある あさ あまど がしまって とつぜん あきや になった
aru Asa Amado gashimatte Totsuzen Akiya ninatta
行方は誰も知らない そもそも知り合いはいない
なめがた は だれも しら ない そもそも しりあい はいない
Namegata ha Daremo Shira nai somosomo Shiriai hainai
今はネコが住みついて寝てる
いま は ねこ が すみ ついて ねて る
Ima ha neko ga Sumi tsuite Nete ru
夏がきて 秋が過ぎ去って 相変わらずの日々がつづいて
なつ がきて あき が すぎ さって あいかわらず の ひび がつづいて
Natsu gakite Aki ga Sugi Satte Aikawarazu no Hibi gatsuzuite
工場もやがて閉鎖して 春にはビルが建ってしまうらしい
こうじょう もやがて へいさ して はる には びる が たって しまうらしい
Koujou moyagate Heisa shite Haru niha biru ga Tatte shimaurashii
もしかして あれはもしかして むかし正義の味方で
もしかして あれはもしかして むかし せいぎ の みかた で
moshikashite arehamoshikashite mukashi Seigi no Mikata de
遠い場所へ どこか遠い場所へ 活躍できる遠い場所へ…
とおい ばしょ へ どこか とおい ばしょ へ かつやく できる とおい ばしょ へ …
Tooi Basho he dokoka Tooi Basho he Katsuyaku dekiru Tooi Basho he …