吹き抜ける桜夜風
ふきぬけ る さくら よる かぜ
Fukinuke ru Sakura Yoru Kaze
春はもうそこに静かに待つ
はる はもうそこに しずか に まつ
Haru hamousokoni Shizuka ni Matsu
拭えない震える日々は
ぬぐえ ない ふるえ る ひび は
Nugue nai Furue ru Hibi ha
何を語るのだろう
なにを かたる のだろう
Naniwo Kataru nodarou
夜の声が誘う
よる の こえ が さそう
Yoru no Koe ga Sasou
歩き出したら道にまかせて
あるき だし たら みち にまかせて
Aruki Dashi tara Michi nimakasete
水溜り越えあてもなく
みずたまり こえ あてもなく
Mizutamari Koe atemonaku
立ち止まらずにいつかの場所を
たち とま らずにいつかの ばしょ を
Tachi Toma razuniitsukano Basho wo
ふとした瞬間に思い出さぬよう
ふとした しゅんかん に おもいださ ぬよう
futoshita Shunkan ni Omoidasa nuyou
吹きさらし子犬に涙
ふき さらし こいぬ に なみだ
Fuki sarashi Koinu ni Namida
君も一緒に泣いてくれるか
くん も いっしょに ない てくれるか
Kun mo Isshoni Nai tekureruka
行く道の果てに見える
いく みち の はて に みえ る
Iku Michi no Hate ni Mie ru
まばゆい星たちが
まばゆい ほし たちが
mabayui Hoshi tachiga
瞬いて手を振る
しゅん いて て を ふる
Shun ite Te wo Furu
桜通りをつらつら歩く
さくら とおり をつらつら あるく
Sakura Toori wotsuratsura Aruku
躓きながらあてもなく
ち きながらあてもなく
Chi kinagaraatemonaku
行くは荒野か楽園なのか
いく は こうや か らくえん なのか
Iku ha Kouya ka Rakuen nanoka
野良犬が駆けていく先は何処?
のらいぬ が かけ ていく さき は どこ ?
Norainu ga Kake teiku Saki ha Doko ?
去り行くひとよこの道のように
さり いく ひとよこの みち のように
Sari Iku hitoyokono Michi noyouni
全て何処かに続くなら
すべて どこ かに つづく なら
Subete Doko kani Tsuzuku nara
季節と共に散った願いも
きせつ と ともに ちった ねがい も
Kisetsu to Tomoni Chitta Negai mo
いつの日にか花を咲かせるだろう
いつの にち にか はな を さか せるだろう
itsuno Nichi nika Hana wo Saka serudarou
時は遥かに風が優しく
とき は はるか に かぜ が やさし く
Toki ha Haruka ni Kaze ga Yasashi ku
涙を美空へ拭い去る
なみだ を みそら へ ぬぐい さる
Namida wo Misora he Nugui Saru
戻らない日々と笑顔の影も
もどら ない ひび と えがお の かげ も
Modora nai Hibi to Egao no Kage mo
澄んだ夜に溶け
すん だ よる に とけ
Sun da Yoru ni Toke
抗う時よもうさようなら
あらがう とき よもうさようなら
Aragau Toki yomousayounara
弓張り月の向こう側へ
ゆみ はり がつ の むこう がわ へ
Yumi Hari Gatsu no Mukou Gawa he
吹き抜ける桜夜風
ふきぬけ る さくら よる かぜ
Fukinuke ru Sakura Yoru Kaze
春はもうそこに待つ
はる はもうそこに まつ
Haru hamousokoni Matsu
一人静かに待つ
ひとり しずか に まつ
Hitori Shizuka ni Matsu