夕べはちょいと飲みすぎた 目を覚ますともう夕暮れ時
ゆうべ はちょいと のみ すぎた め を さま すともう ゆうぐれ とき
Yuube hachoito Nomi sugita Me wo Sama sutomou Yuugure Toki
仕事場があるマンションへ 俺はのろのろ出かけるぜ
しごとば がある まんしょん へ おれ はのろのろ でか けるぜ
Shigotoba gaaru manshon he Ore hanoronoro Deka keruze
ドアを開けるとアシスタントの
どあ を ひらけ ると あしすたんと の
doa wo Hirake ruto ashisutanto no
小僧どもがカリカリやっている
こぞう どもが かりかり やっている
Kozou domoga karikari yatteiru
俺は自分のデスクに座り とりあえずまずは一服だ
おれ は じぶん の ですく に すわり とりあえずまずは いっぷく だ
Ore ha Jibun no desuku ni Suwari toriaezumazuha Ippuku da
灰皿の横に手紙が一通 送り主を見ると見覚えある名前
はいざら の よこ に てがみ が いっつう おくりぬし を みる と みおぼえ ある なまえ
Haizara no Yoko ni Tegami ga Ittsuu Okurinushi wo Miru to Mioboe aru Namae
どっかのホステスだろうか 首をかしげて封を切る
どっかの ほすてす だろうか くび をかしげて ふう を きる
dokkano hosutesu darouka Kubi wokashigete Fuu wo Kiru
-手紙-
- てがみ -
- Tegami -
ミドリカワさんお久しぶりです。
みどりかわ さんお ひさし ぶりです 。
midorikawa san'o Hisashi buridesu 。
いやもう先生と呼ぶべきですね。
いやもう せんせい と よぶ べきですね 。
iyamou Sensei to Yobu bekidesune 。
お姿いつもテレビや雑誌で拝見させていただいてます。
お すがた いつも てれび や ざっし で はいけん させていただいてます 。
o Sugata itsumo terebi ya Zasshi de Haiken saseteitadaitemasu 。
私のこと覚えてますか? 昔となりに住んでたガールです。
わたし のこと おぼえ てますか ? むかし となりに すん でた がーる です 。
Watashi nokoto Oboe temasuka ? Mukashi tonarini Sun deta ga^ru desu 。
住所が変わったようなので、こちらにお手紙書いてます。
じゅうしょ が かわ ったようなので 、 こちらにお てがみ かい てます 。
Juusho ga Kawa ttayounanode 、 kochiranio Tegami Kai temasu 。
あの頃はまさか先生がこんな偉い漫画家さんに
あの ごろ はまさか せんせい がこんな えらい まんがか さんに
ano Goro hamasaka Sensei gakonna Erai Mangaka sanni
なってしまうなんて…
なってしまうなんて …
natteshimaunante …
しゃらくせえ なんなんだこの女は 俺を誰だと思ってんだ
しゃらくせえ なんなんだこの おんな は おれ を だれ だと おもって んだ
sharakusee nannandakono Onna ha Ore wo Dare dato Omotte nda
「諸君あとは頼んだ 俺は出かけるぞ
「 しょくん あとは たのん だ おれ は でか けるぞ
「 Shokun atoha Tanon da Ore ha Deka keruzo
しっかり働けよ サボると承知しねえぞ」
しっかり はたらけ よ さぼ ると しょうち しねえぞ 」
shikkari Hatarake yo sabo ruto Shouchi shineezo 」
アシスタント達に俺は叫んで 夜の街へと繰り出した
あしすたんと たち に おれ は さけん で よる の まち へと くり だし た
ashisutanto Tachi ni Ore ha Saken de Yoru no Machi heto Kuri Dashi ta