Lyric

風にとけてったおまえが残していったものといえば

おそらく誰も着そうにもない

安い生地のドレスが鞄にひとつと

みんなたぶん一晩で忘れたいと思うような悪い噂

どこにもおまえを知っていたと

口に出せない奴らが流す悪口

みんなおまえを忘れて忘れようとして幾月流れて

突然なにも知らぬ子供が

ひき出しの裏からなにかをみつける

それはおまえの生まれた国の金に替えたわずかなあぶく銭

その時 口をきかぬおまえの淋しさが

突然私にも聞こえる

エレーン 生きていてもいいですかと誰も問いたい

エレーン その答を誰もが知ってるから 誰も問えない

流れて来る噂はどれもみんな本当のことかもしれない

おまえは たちの悪い女で

死んでいって良かった奴かもしれない

けれどどんな噂より

けれどおまえのどんなつくり笑いより、私は

笑わずにいられない淋しさだけは真実だったと思う

今夜雨は冷たい

行く先もなしにおまえがいつまでも

灯りの暖かに点ったにぎやかな窓を

ひとつずつ のぞいてる

今夜雨は冷たい

エレーン 生きていてもいいですかと誰も問いたい

エレーン その答を誰もが知ってるから誰も問えない

エレーン 生きていてもいいですかと誰も問いたい

エレーン その答を誰もが知ってるから誰も問えない

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