悪いな、俺は足をやられてる そうかい、おいらは両目をやられた
わるい な 、 おれ は あし をやられてる そうかい 、 おいらは りょうめ をやられた
Warui na 、 Ore ha Ashi woyarareteru soukai 、 oiraha Ryoume woyarareta
先に行くんだ、遠くに逃げろと 諦める奴はいなかったけれど
さきに いく んだ 、 とおく に にげ ろと あきらめ る やつ はいなかったけれど
Sakini Iku nda 、 Tooku ni Nige roto Akirame ru Yatsu hainakattakeredo
ごめん、私は喉をやられてる このまま死のうと言えなかっただけ
ごめん 、 わたし は のど をやられてる このまま しの うと いえ なかっただけ
gomen 、 Watashi ha Nodo woyarareteru konomama Shino uto Ie nakattadake
歴史の教科書の半分が叫び声をあげてる
れきし の きょうかしょ の はんぶん が さけび こえ をあげてる
Rekishi no Kyoukasho no Hanbun ga Sakebi Koe woageteru
もう半分は落書きされて僕を嘲笑ってる
もう はんぶん は らくがき されて ぼく を せせらわらって る
mou Hanbun ha Rakugaki sarete Boku wo Seserawaratte ru
先生、ミサイルの話なら僕に降り続けてる
せんせい 、 みさいる の はなし なら ぼく に おり つづけ てる
Sensei 、 misairu no Hanashi nara Boku ni Ori Tsuzuke teru
消しゴムや紙くずをとめてよ また見て見ぬふりだね
けしごむ や かみ くずをとめてよ また みて みぬ ふりだね
Keshigomu ya Kami kuzuwotometeyo mata Mite Minu furidane
振り向いた時 目につく奴に そら、チョークが飛んでくる
ふりむい た とき めに つく やつ に そら 、 ちょーく が とん でくる
Furimui ta Toki Meni tsuku Yatsu ni sora 、 cho^ku ga Ton dekuru
生き延びる術なら惜しまないケモノに比べたらば
いき のび る じゅつ なら おし まない けもの に くらべ たらば
Iki Nobi ru Jutsu nara Oshi manai kemono ni Kurabe taraba
傷付ける事すらおそれない僕たちはネズミだね
きずつけ る こと すらおそれない ぼく たちは ねずみ だね
Kizutsuke ru Koto suraosorenai Boku tachiha nezumi dane
携帯電話にかじり付いて 互いを監視してる
けいたいでんわ にかじり つい て たがい を かんし してる
Keitaidenwa nikajiri Tsui te Tagai wo Kanshi shiteru
よそ見するとかみ殺されるぞ だから目を逸らせない
よそ みす るとかみ ころさ れるぞ だから め を そら せない
yoso Misu rutokami Korosa reruzo dakara Me wo Sora senai
また次の策、また次の策。あぁ、前歯がかゆくなる
また つぎの さく 、 また つぎの さく 。 あぁ 、 まえば がかゆくなる
mata Tsugino Saku 、 mata Tsugino Saku 。 aa 、 Maeba gakayukunaru
ある朝、柏木の机から給食費 盗まれた
ある あさ 、 かしわぎ の つくえ から きゅうしょく ひ ぬすま れた
aru Asa 、 Kashiwagi no Tsukue kara Kyuushoku Hi Nusuma reta
結婚したての女教師 ヒステリックな声で
けっこん したての おんな きょうし ひすてりっく な こえ で
Kekkon shitateno Onna Kyoushi hisuterikku na Koe de
のろまな僕には席がなくて 恰好の餌食だね
のろまな ぼく には せき がなくて かっこう の えじき だね
noromana Boku niha Seki ganakute Kakkou no Ejiki dane
僕の席は教室の外で 足がひん曲がってる
ぼく の せき は きょうしつ の そと で あし がひん まがって る
Boku no Seki ha Kyoushitsu no Soto de Ashi gahin Magatte ru
犯人探し終えた放課後 次のゲームが始まる
はんにん さがし おえ た ほうかご つぎの げーむ が はじま る
Hannin Sagashi Oe ta Houkago Tsugino ge^mu ga Hajima ru
悪いな、俺は足をやられてる そうかい、おいらは両目をやられた
わるい な 、 おれ は あし をやられてる そうかい 、 おいらは りょうめ をやられた
Warui na 、 Ore ha Ashi woyarareteru soukai 、 oiraha Ryoume woyarareta
先に行くんだ、遠くに逃げろと 諦める奴はいなかったけれど
さきに いく んだ 、 とおく に にげ ろと あきらめ る やつ はいなかったけれど
Sakini Iku nda 、 Tooku ni Nige roto Akirame ru Yatsu hainakattakeredo
ごめん、私は喉をやられてる このまま死のうと言えなかっただけ
ごめん 、 わたし は のど をやられてる このまま しの うと いえ なかっただけ
gomen 、 Watashi ha Nodo woyarareteru konomama Shino uto Ie nakattadake
散り始めた桜を横目に 解放の時がきた
ちり はじめ た さくら を よこめ に かいほう の とき がきた
Chiri Hajime ta Sakura wo Yokome ni Kaihou no Toki gakita
卒業の歌を歌いながら 柄にもなく泣いた
そつぎょう の うたを うたい ながら がら にもなく ない た
Sotsugyou no Utawo Utai nagara Gara nimonaku Nai ta
母なる大地よ 全てが忘られてゆくならば
はは なる だいち よ すべて が わすら れてゆくならば
Haha naru Daichi yo Subete ga Wasura reteyukunaraba
母なる大地よ 傷跡はなぜそこに在りますか
はは なる だいち よ きずあと はなぜそこに あり ますか
Haha naru Daichi yo Kizuato hanazesokoni Ari masuka
学び舎の校門くぐればそこは おかまいなしの春です
まなび しゃ の こうもん くぐればそこは おかまいなしの はる です
Manabi Sha no Koumon kugurebasokoha okamainashino Haru desu
ため息つけば歴史の教科書は 最後の頁をめくる
ため いき つけば れきし の きょうかしょ は さいご の ぺーじ をめくる
tame Iki tsukeba Rekishi no Kyoukasho ha Saigo no Peji womekuru