Lyric

形のくずれた窓辺に

流れてゆく風

君の涙が僕にはみえていないかい?

水の中のグラジオラスのように

たどりつくならば

砂丘まで

青い空も白い雲も

あの日のことだけが今でも

夏のまぶしい光に

泳ぎ疲れて風

君の「さよなら」が僕には

聞こえてないのかい?

水の中のグラジオラスのように

ああ、どうしてラブソングは

乾いたカスタネットの音しか奏でないのか?

肉体を枕にして

それはまるで

ひび割れた骨がぶつかりあっているようだ。

おれはおれたちの時代に

しがみついているモラルのハンマーを憎む。

その幻影にとまどいながら

ベルベットの雨。

絶望の降りしきる夜。

君は孔雀のように羽をひろげる。

この世界で無残に

壊れたものを再び壊しながら。

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