Lyric

あれは麻疹で早退けした午後

母の背中で少し眠った

ゆるい坂道 降りさった頃に

どこか泣きたい気持ちになった

ぼんやり開けた目に

いっぱいのベニトンボ

大事なひと時 悼むように

紅く紅く燃えて

夕焼けへと

溶けていったね

37度6分を持て余した部屋

小さな残像 息をしている

ひとりの生活も

苦になんてならないと

それでも記憶の片隅には

紅く紅く染まる

一枚の絵

変わることなく

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