旅鳥は言った
たび とり は いっった
Tabi Tori ha Itsutta
「そこを行く人よ 右の道か? 左か? お好きな道をどうぞ」
「 そこを いく にん よ みぎ の みち か ? ひだり か ? お すき な みち をどうぞ 」
「 sokowo Iku Nin yo Migi no Michi ka ? Hidari ka ? o Suki na Michi wodouzo 」
「右は未来の 左は理想の 君自身と 一度だけ 話ができるのさ」
「 みぎ は みらい の ひだり は りそう の くん じしん と いちど だけ はなし ができるのさ 」
「 Migi ha Mirai no Hidari ha Risou no Kun Jishin to Ichido dake Hanashi gadekirunosa 」
僕は尋ねた 別の道はどこかと 申し訳ないけど 遠慮したいな
ぼくは たずね た べつの みち はどこかと もうしわけない けど えんりょ したいな
Bokuha Tazune ta Betsuno Michi hadokokato Moushiwakenai kedo Enryo shitaina
手探りで 駆け回って 辿り着きたいから
てさぐり で かけ まわって たどり つき たいから
Tesaguri de Kake Mawatte Tadori Tsuki taikara
明日より 大切なのは 今
あした より たいせつ なのは いま
Ashita yori Taisetsu nanoha Ima
イバラだって ケモノだって ジグザグの道だって
いばら だって けもの だって じぐざぐ の みち だって
ibara datte kemono datte jiguzagu no Michi datte
自分で決めた 答えだから
じぶん で きめ た こたえ だから
Jibun de Kime ta Kotae dakara
旅鳥は訊いた
たび とり は きい た
Tabi Tori ha Kii ta
機嫌を損ねて「わからないな 明日を 知りたくないのか」と
きげん を そこね て 「 わからないな あした を しり たくないのか 」 と
Kigen wo Sokone te 「 wakaranaina Ashita wo Shiri takunainoka 」 to
「先に知ってれば 下手な失敗をしないで済む
「 さきに しって れば へた な しっぱい をしないで すむ
「 Sakini Shitte reba Heta na Shippai woshinaide Sumu
それってさ いいことじゃないかな」
それってさ いいことじゃないかな 」
sorettesa iikotojanaikana 」
僕は答えた 確かに便利さ でも 知らないからできることがあるんだ
ぼくは こたえ た たしかに べんり さ でも しら ないからできることがあるんだ
Bokuha Kotae ta Tashikani Benri sa demo Shira naikaradekirukotogaarunda
地図を持って 近道で 思い通り行くのさ
ちず を もって ちかみち で おもい とおり いく のさ
Chizu wo Motte Chikamichi de Omoi Toori Iku nosa
賢くて 気持ちいいことだけど
かしこく て きもち いいことだけど
Kashikoku te Kimochi iikotodakedo
ぶち当たって 行き詰まって それでも進む方が
ぶち あた って いき つま って それでも すすむ ほうが
buchi Ata tte Iki Tsuma tte soredemo Susumu Houga
自分らしいと 思えるから
じぶん らしいと おもえ るから
Jibun rashiito Omoe rukara
鳥は飛んで行った 最後に落とした羽根 僕はそれをペンに 夢を描こう
とり は とん で いった さいご に おと した はね ぼくは それを ぺん に ゆめ を えがこ う
Tori ha Ton de Itta Saigo ni Oto shita Hane Bokuha sorewo pen ni Yume wo Egako u
手探りで 駆け回って 辿り着いた場所が
てさぐり で かけ まわって たどり つい た ばしょ が
Tesaguri de Kake Mawatte Tadori Tsui ta Basho ga
理想より 下回ったとしても
りそう より げかい ったとしても
Risou yori Gekai ttatoshitemo
旅はきっと 終わらないさ 自分の目指すものは
たび はきっと おわ らないさ じぶん の めざす ものは
Tabi hakitto Owa ranaisa Jibun no Mezasu monoha
その場所からも 描けるから
その ばしょ からも えがけ るから
sono Basho karamo Egake rukara