ふと後をふり返ると
ふと のち をふり かえる と
futo Nochi wofuri Kaeru to
そこには夕焼けがありました
そこには ゆうやけ がありました
sokoniha Yuuyake gaarimashita
本当に何年ぶりのこと
ほんとう に なんねん ぶりのこと
Hontou ni Nannen burinokoto
そこには夕焼けがありました
そこには ゆうやけ がありました
sokoniha Yuuyake gaarimashita
あれからどの位たったのか
あれからどの くらい たったのか
arekaradono Kurai tattanoka
あれからどの位たったのか
あれからどの くらい たったのか
arekaradono Kurai tattanoka
ひとつ足を踏み出すごとに
ひとつ あし を ふみ だす ごとに
hitotsu Ashi wo Fumi Dasu gotoni
影は後に伸びていきます
かげ は のちに のび ていきます
Kage ha Nochini Nobi teikimasu
悲しい毒ははるかな海を染め
かなし い どく ははるかな うみ を そめ
Kanashi i Doku haharukana Umi wo Some
今日も一日が終ろうとしています
きょう も ついたち が おわろ うとしています
Kyou mo Tsuitachi ga Owaro utoshiteimasu
しんせい一箱分の一日を
しんせい ひとはこぶん の ついたち を
shinsei Hitohakobun no Tsuitachi wo
指でひねってごみ箱の中
ゆび でひねってごみ はこ の なか
Yubi dehinettegomi Hako no Naka
僕は今 阿佐ヶ谷の駅に立ち
ぼくは いま あさ たに の えき に たち
Bokuha Ima Asa Tani no Eki ni Tachi
電車を待っているところ
でんしゃ を まって いるところ
Densha wo Matte irutokoro
何もなかった事にしましょうと
なにも なかった こと にしましょうと
Nanimo nakatta Koto nishimashouto
今日も日が暮れました
きょう も にち が くれ ました
Kyou mo Nichi ga Kure mashita
あヽ中央線よ空を飛んで
あ ゝ ちゅうおうせん よ そら を とん で
a Chuuousen yo Sora wo Ton de
あの娘の胸に突き刺され
あの むすめ の むね に つき ささ れ
ano Musume no Mune ni Tsuki Sasa re
どこへ行くのかこの一本道
どこへ いく のかこの いっぽんみち
dokohe Iku nokakono Ipponmichi
西も東もわからない
にし も ひがし もわからない
Nishi mo Higashi mowakaranai
行けども行けども見知らぬ街で
いけ ども いけ ども みしら ぬ まち で
Ike domo Ike domo Mishira nu Machi de
これが東京というものかしら
これが とうきょう というものかしら
korega Toukyou toiumonokashira
たずねてみても誰も答えちゃくれない
たずねてみても だれも こたえ ちゃくれない
tazunetemitemo Daremo Kotae chakurenai
だから僕ももう聞かないよ
だから ぼく ももう きか ないよ
dakara Boku momou Kika naiyo
お銚子のすき間からのぞいてみると
お ちょうし のすき かん からのぞいてみると
o Choushi nosuki Kan karanozoitemiruto
そこには幸せがありました
そこには しあわせ がありました
sokoniha Shiawase gaarimashita
幸せはホッペタを寄せあって
しあわせ は ほっぺた を よせ あって
Shiawase ha hoppeta wo Yose atte
二人お酒をのんでました
ふたり お さけ をのんでました
Futari o Sake wonondemashita
その時月が話しかけます
その とき がつ が はなし かけます
sono Toki Gatsu ga Hanashi kakemasu
もうすぐ夜が明けますよ
もうすぐ よる が あけ ますよ
mousugu Yoru ga Ake masuyo