Lyric

ひと晩たてば 政治家の首がすげかわり

子分共は慌てふためくだろう

闇で動いた金を 新聞は書きたてるだろう

ひと晩たてば 国境を戦火が燃えつくし

子供達を飢えが襲うだろう

むき出しのあばら骨は 戦争を憎みつづけるだろう

アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば

アジアの片隅で このままずっと

生きていくのかと思うのだか

ひと晩たてば 街並は汚れ続けるだろう

車は人を轢き続けるだろう

退屈な仕事は 野性の魂を老けさせるだろう

ひと晩たてば チャンピオンはリングに転がり

セールスマンは道路に坐りこむだろう

年寄りと放浪者は 乾杯の朝を迎えないだろう

アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば

アジアの片隅で このままずっと

生きていくのかと思うのだが

ひと晩たてば 秘密の恋があばかれて

女たちは噂の鳥を放つだろう

古いアパートの部屋で 幸せな恋も実るだろう

ひと晩たてば 頭に彫った誓いがくずれ落ちて

暮らしの荒野が待ち受けるだろう

甘ったれた子供達は 権利ばかり主張するだろう

アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば

アジアの片隅で このままずっと

生きていくのかと思うのだが

ひと晩たてば 働いて働きづくめの男が

借りた金にほろぼされるだろう

それでも男は 政治などをあてにしないだろう

ひと晩たてば 女まがいの唄があふれだして

やさしさがたたき売られる事だろう

悩む者と飢えた者は 両手で耳をふさぐだろう

アジアの片隅で お前もおれもこのままずっと

アジアの片隅で このままずっと生きていくのかと

アジアの片隅で

アジアの片隅で

アジアの片隅で

ああ アジアの片隅で 俺もおまえも

……

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