19の頃だったと思うけれど 家を出る事に夢をたくして
19 の ごろ だったと おもう けれど いえ を でる こと に ゆめ をたくして
19 no Goro dattato Omou keredo Ie wo Deru Koto ni Yume wotakushite
1人きりで暮らしてみようと 希望に満ちていた時があった
1 にん きりで くらし てみようと きぼう に みち ていた とき があった
1 Nin kiride Kurashi temiyouto Kibou ni Michi teita Toki gaatta
たとえ都会の片隅であろうとも 何かが起りそうな気がして
たとえ とかい の かたすみ であろうとも なにか が おこり そうな きが して
tatoe Tokai no Katasumi dearoutomo Nanika ga Okori souna Kiga shite
後ろ髪をひかれる想いを 明日のために断ち切ってしまった
うしろ かみ をひかれる おもい を あした のために たち きって しまった
Ushiro Kami wohikareru Omoi wo Ashita notameni Tachi Kitte shimatta
恋に破れるむなしさで 酒におぼれてしまった事もある
こい に やぶれ るむなしさで さけ におぼれてしまった こと もある
Koi ni Yabure rumunashisade Sake nioboreteshimatta Koto moaru
人を信じるはかなさが 心の形を少し変えてしまった
にん を しんじ るはかなさが こころ の かたち を すこし かえ てしまった
Nin wo Shinji ruhakanasaga Kokoro no Katachi wo Sukoshi Kae teshimatta
愛をむさぼる気持ちのまま 1人の女との生活が始まり
あい をむさぼる きもち のまま 1 にん の おんな との せいかつ が はじまり
Ai womusaboru Kimochi nomama 1 Nin no Onna tono Seikatsu ga Hajimari
幸福という仮の住いに 子供の泣き声まで加わっていた
こうふく という かりの じゅう いに こども の なき こえ まで くわわ っていた
Koufuku toiu Karino Juu ini Kodomo no Naki Koe made Kuwawa tteita
外の景色が変わって行く中で
そと の けしき が かわ って いく なか で
Soto no Keshiki ga Kawa tte Iku Naka de
人とのかかわりがわずらわしくなり
にん とのかかわりがわずらわしくなり
Nin tonokakawarigawazurawashikunari
1人の男であった筈だと 真実を隠したまま旅に出た
1 にん の おとこ であった はず だと しんじつ を かくし たまま たび に でた
1 Nin no Otoko deatta Hazu dato Shinjitsu wo Kakushi tamama Tabi ni Deta
家を捨てたんじゃなかったのか
いえ を すて たんじゃなかったのか
Ie wo Sute tanjanakattanoka
家を捨てたんじゃなかったのか
いえ を すて たんじゃなかったのか
Ie wo Sute tanjanakattanoka
自然である事の不自然さは 流行という名にもみ消され
しぜん である こと の ふしぜん さは はやと いう めい にもみ けさ れ
Shizen dearu Koto no Fushizen saha Hayato iu Mei nimomi Kesa re
流されるままにたどり着いたのは
ながさ れるままにたどり つい たのは
Nagasa rerumamanitadori Tsui tanoha
新しい女とのめぐり会いだった
あたらし い おんな とのめぐり あい だった
Atarashi i Onna tonomeguri Ai datta
女は男より賢かったけれど 男は愚かさに身を任すだけ
おんな は おとこ より かしこか ったけれど おとこ は おろか さに みを まかす だけ
Onna ha Otoko yori Kashikoka ttakeredo Otoko ha Oroka sani Miwo Makasu dake
何故愛したのかと問われても
なぜ いとし たのかと とわ れても
Naze Itoshi tanokato Towa retemo
ただ押し黙るだけになっていた
ただ おし だまる だけになっていた
tada Oshi Damaru dakeninatteita
この世の中に美しさがあるのなら
この よのなか に うつくし さがあるのなら
kono Yononaka ni Utsukushi sagaarunonara
きれいな事の方を選ぼうと
きれいな こと の ほうを えらぼ うと
kireina Koto no Houwo Erabo uto
やさしさや思いやりを投げ出して
やさしさや おもいやり を なげだし て
yasashisaya Omoiyari wo Nagedashi te
二人は違う旅に出て行った
ふたり は ちがう たび に でて いった
Futari ha Chigau Tabi ni Dete Itta
家を捨てたんじゃなかったのか
いえ を すて たんじゃなかったのか
Ie wo Sute tanjanakattanoka
家を捨てたんじゃなかったのか
いえ を すて たんじゃなかったのか
Ie wo Sute tanjanakattanoka
今 東京駅に立ち尽す僕は 長すぎる人生の繰り返しと同じ
いま とうきょうえき に たち つくす ぼくは ながす ぎる じんせい の くりかえし と おなじ
Ima Toukyoueki ni Tachi Tsukusu Bokuha Nagasu giru Jinsei no Kurikaeshi to Onaji
大阪行きの電車は何番ホーム
おおさかいき きの でんしゃ は なんばん ほーむ
Oosakaiki kino Densha ha Nanban ho^mu
繰り返し 繰り返し 旅に出ている
くりかえし くりかえし たび に でて いる
Kurikaeshi Kurikaeshi Tabi ni Dete iru