あの晩
あの ばん
ano Ban
君は裸足でやってきた
くん は はだし でやってきた
Kun ha Hadashi deyattekita
悲しそうな眼をして
かなし そうな め をして
Kanashi souna Me woshite
わけも言わずに座りこんだまま
わけも いわ ずに すわり こんだまま
wakemo Iwa zuni Suwari kondamama
小花もようの長いスカート
しょう はな もようの ながい すかーと
Shou Hana moyouno Nagai suka^to
僕は黙って熱いコーヒー作ってあげた
ぼくは だまって あつい こーひー つくって あげた
Bokuha Damatte Atsui ko^hi^ Tsukutte ageta
そのうち
そのうち
sonouchi
君がポツポツ話し出すまで
くん が ぽつぽつ はなし だす まで
Kun ga potsupotsu Hanashi Dasu made
あの晩
あの ばん
ano Ban
君は泊ってゆくつもり
くん は とまって ゆくつもり
Kun ha Tomatte yukutsumori
昔よくしたように
むかし よくしたように
Mukashi yokushitayouni
勝手知ってる僕のアパートで
かって しって る ぼく の あぱーと で
Katte Shitte ru Boku no apa^to de
小指の指環いじりながら
こゆび の ゆびわ いじりながら
Koyubi no Yubiwa ijirinagara
僕は何だかそんな気がしていたけれど
ぼくは なんだ かそんな きが していたけれど
Bokuha Nanda kasonna Kiga shiteitakeredo
やっぱり
やっぱり
yappari
君はあいつと別れてきたんだ
くん はあいつと わかれ てきたんだ
Kun haaitsuto Wakare tekitanda
あの晩
あの ばん
ano Ban
君は裸足で飛び出した
くん は はだし で とびだし た
Kun ha Hadashi de Tobidashi ta
とりつかれた眼をして
とりつかれた め をして
toritsukareta Me woshite
わけを聞きたい僕を残したまま
わけを きき たい ぼく を のこした まま
wakewo Kiki tai Boku wo Nokoshita mama
小雨もようの長い夜だった
こさめ もようの ながい よる だった
Kosame moyouno Nagai Yoru datta
僕は決して君を許さないと思ったけれど
ぼくは けっして くん を ゆるさ ないと おもった けれど
Bokuha Kesshite Kun wo Yurusa naito Omotta keredo
いつかは
いつかは
itsukaha
君がこうして戻ってくると
くん がこうして もどって くると
Kun gakoushite Modotte kuruto
何となく
なんとなく
Nantonaku