「すみません、西麻布の交差点から白金の方へ行って下さい」
「 すみません 、 にしあざぶ の こうさてん から しろがね の ほう へ いって ください 」
「 sumimasen 、 Nishiazabu no Kousaten kara Shirogane no Hou he Itte Kudasai 」
「わかりました!天現寺からでいいですね、お客さん!」
「 わかりました ! てん げん てら からでいいですね 、 お きゃく さん ! 」
「 wakarimashita ! Ten Gen Tera karadeiidesune 、 o Kyaku san ! 」
「もうすぐ春が来ますね、冬はつらいですからね」
「 もうすぐ はる が きま すね 、 ふゆ はつらいですからね 」
「 mousugu Haru ga Kima sune 、 Fuyu hatsuraidesukarane 」
「本当ですね、まぁしかし何にしても1年がますます早く感じますよ。
「 ほんとう ですね 、 まぁしかし なに にしても 1 ねん がますます はやく かんじ ますよ 。
「 Hontou desune 、 maashikashi Nani nishitemo 1 Nen gamasumasu Hayaku Kanji masuyo 。
1年の長さって、昔も今も同じなんですかね」
1 ねん の ながさ って 、 むかし も いま も おなじ なんですかね 」
1 Nen no Nagasa tte 、 Mukashi mo Ima mo Onaji nandesukane 」
「野球は見ますか?お客さん!」
「 やきゅう は みま すか ? お きゃく さん ! 」
「 Yakyuu ha Mima suka ? o Kyaku san ! 」
「そうねぇ、昔、シノヅカとかやってる頃ジャイアンツだったんだけど
「 そうねぇ 、 むかし 、 しのづか とかやってる ごろ じゃいあんつ だったんだけど
「 sounee 、 Mukashi 、 shinozuka tokayatteru Goro jaiantsu dattandakedo
この頃は特に好きな選手もいないし、
この ごろ は とくに すき な せんしゅ もいないし 、
kono Goro ha Tokuni Suki na Senshu moinaishi 、
特別どこがどうってこともないですね」
とくべつ どこがどうってこともないですね 」
Tokubetsu dokogadouttekotomonaidesune 」
「私はね、東京生まれだけどタイガースなんですよ、お客さん!
「 わたし はね 、 とうきょううま れだけど たいがーす なんですよ 、 お きゃく さん !
「 Watashi hane 、 Toukyouuma redakedo taiga^su nandesuyo 、 o Kyaku san !
去年は文句無し!ブッチギリで優勝だと思ってたら…
きょねん は もんくなし し ! ぶっちぎり で ゆうしょう だと おもって たら …
Kyonen ha Monkunashi shi ! butchigiri de Yuushou dato Omotte tara …
最後になって悪い夢でも見ているみたいな大逆転でしたよ!
さいご になって わるい ゆめ でも みて いるみたいな だいぎゃくてん でしたよ !
Saigo ninatte Warui Yume demo Mite irumitaina Daigyakuten deshitayo !
イヤですねぇ、ジャイアンツのホームランは!」
いや ですねぇ 、 じゃいあんつ の ほーむらん は ! 」
iya desunee 、 jaiantsu no ho^muran ha ! 」
「ああ…あっちこっちの4番やエースを引っこ抜いて来て…
「 ああ … あっちこっちの 4 ばん や えーす を ひっこぬい て きて …
「 aa … atchikotchino 4 Ban ya e^su wo Hikkonui te Kite …
あのやり方は僕も好きじゃないけど…
あのやり かたは ぼく も すき じゃないけど …
anoyari Kataha Boku mo Suki janaikedo …
まぁ、それにしてもタイガースは本当に悪夢でしたね、去年」
まぁ 、 それにしても たいがーす は ほんとう に あくむ でしたね 、 きょねん 」
maa 、 sorenishitemo taiga^su ha Hontou ni Akumu deshitane 、 Kyonen 」
「人生もそうだけど、お客さん!
「 じんせい もそうだけど 、 お きゃく さん !
「 Jinsei mosoudakedo 、 o Kyaku san !
思い通りにゃ行かないってことですよね」
おもい とおり にゃ いか ないってことですよね 」
Omoi Toori nya Ika naittekotodesuyone 」
「そうですねぇ、今日は天国でも明日はどうなってるか?
「 そうですねぇ 、 こんにちは てんごく でも あした はどうなってるか ?
「 soudesunee 、 Konnichiha Tengoku demo Ashita hadounatteruka ?
わからないのが世の中ですからね」
わからないのが よのなか ですからね 」
wakaranainoga Yononaka desukarane 」
真夜中のタクシーは今夜もまた 銀の河を飛んで行く
まよなか の たくしー は こんや もまた ぎん の かわ を とん で いく
Mayonaka no takushi^ ha Konya momata Gin no Kawa wo Ton de Iku
行く者帰る者を乗せながら 色々あってもそれはそれ
いく もの かえる もの を のせ ながら いろいろ あってもそれはそれ
Iku Mono Kaeru Mono wo Nose nagara Iroiro attemosorehasore
乗るも乗らないも あなたしだい
のる も のら ないも あなたしだい
Noru mo Nora naimo anatashidai
「上田桃子ってすごいですよね! お客さん、ゴルフやりますか?」
「 うえだ ももこ ってすごいですよね ! お きゃく さん 、 ごるふ やりますか ? 」
「 Ueda Momoko ttesugoidesuyone ! o Kyaku san 、 gorufu yarimasuka ? 」
「あー20年位前かなぁ…
「 あー 20 ねん くらい ぜんか なぁ …
「 a 20 Nen Kurai Zenka naa …
名門って言われてるゴルフコースで5番アイアン持って大乱闘しちゃってね
めいもん って いわ れてる ごるふこーす で 5 ばん あいあん もって だい らんとう しちゃってね
Meimon tte Iwa reteru gorufuko^su de 5 Ban aian Motte Dai Rantou shichattene
それ以来ゴルフやめちゃったんですよ。でもテレビでよく見ますよ
それ いらい ごるふ やめちゃったんですよ 。 でも てれび でよく みま すよ
sore Irai gorufu yamechattandesuyo 。 demo terebi deyoku Mima suyo
特に最近の女子ゴルフは本当に華やかだ、面白いですね」
とくに さいきん の じょし ごるふ は ほんとう に はなや かだ 、 おもしろい ですね 」
Tokuni Saikin no Joshi gorufu ha Hontou ni Hanaya kada 、 Omoshiroi desune 」
「やっぱり宮里藍がきっかけかなぁ、お客さん!
「 やっぱり みやざと あい がきっかけかなぁ 、 お きゃく さん !
「 yappari Miyazato Ai gakikkakekanaa 、 o Kyaku san !
女子ゴルフは本当に様変わりして注目されてますよねぇ」
じょし ごるふ は ほんとう に さま かわり して ちゅうもく されてますよねぇ 」
Joshi gorufu ha Hontou ni Sama Kawari shite Chuumoku saretemasuyonee 」
「そうですよね、続々と新しい人も優勝して、
「 そうですよね 、 ぞくぞく と あたらし い にん も ゆうしょう して 、
「 soudesuyone 、 Zokuzoku to Atarashi i Nin mo Yuushou shite 、
桃にサクラと本当に華やかだ」
もも に さくら と ほんとう に はなや かだ 」
Momo ni sakura to Hontou ni Hanaya kada 」
「男子もほら、石川遼ってのがまだ10代でしょう、お客さん!
「 だんし もほら 、 いしかわ はるって のがまだ 10 だい でしょう 、 お きゃく さん !
「 Danshi mohora 、 Ishikawa Harutte nogamada 10 Dai deshou 、 o Kyaku san !
若い連中のパワーって凄いですよね」
わかい れんちゅう の ぱわー って すごい ですよね 」
Wakai Renchuu no pawa^ tte Sugoi desuyone 」
「まったくね、若いってのは素晴らしいですよ!
「 まったくね 、 わかい ってのは すばら しいですよ !
「 mattakune 、 Wakai ttenoha Subara shiidesuyo !
若い!って言うことだけで OKな感じがありますね」
わかい ! って いう ことだけで OK な かんじ がありますね 」
Wakai ! tte Iu kotodakede OK na Kanji gaarimasune 」
「お客さん!私もガキの頃ァ
「 お きゃく さん ! わたし も がき の ごろ ぁ
「 o Kyaku san ! Watashi mo gaki no Goro a
早く大人になりたいなんて思ってたんだけど…
はやく おとな になりたいなんて おもって たんだけど …
Hayaku Otona ninaritainante Omotte tandakedo …
大人になってみたら、チットもいい事ァありゃしないですよ」
おとな になってみたら 、 ちっと もいい こと ぁ ありゃしないですよ 」
Otona ninattemitara 、 chitto moii Koto a aryashinaidesuyo 」
「本当ですね…昔、親のスネをかじってた頃が一番良かったかなぁ
「 ほんとう ですね … むかし 、 おや の すね をかじってた ごろ が いちばん よか ったかなぁ
「 Hontou desune … Mukashi 、 Oya no sune wokajitteta Goro ga Ichiban Yoka ttakanaa
僕も60過ぎましたが何だか年をとるって事は
ぼく も 60 すぎ ましたが なんだ か ねん をとるって こと は
Boku mo 60 Sugi mashitaga Nanda ka Nen wotorutte Koto ha
あんまり楽しくはないみたいですね」
あんまり たのし くはないみたいですね 」
anmari Tanoshi kuhanaimitaidesune 」
東京のタクシーは今夜もまた 銀の河を飛んで行く
とうきょう の たくしー は こんや もまた ぎん の かわ を とん で いく
Toukyou no takushi^ ha Konya momata Gin no Kawa wo Ton de Iku
行く者帰る者を乗せながら 色々あってもそれはそれ
いく もの かえる もの を のせ ながら いろいろ あってもそれはそれ
Iku Mono Kaeru Mono wo Nose nagara Iroiro attemosorehasore
乗るも乗らないも あなたしだい
のる も のら ないも あなたしだい
Noru mo Nora naimo anatashidai
「このあたりの景色もずい分と変わっちまったですよ、お客さん!
「 このあたりの けしき もずい ふんと かわ っちまったですよ 、 お きゃく さん !
「 konoatarino Keshiki mozui Funto Kawa tchimattadesuyo 、 o Kyaku san !
近頃は1年もしないうちに店が変わっちまうし…
ちかごろ は 1 ねん もしないうちに みせ が かわ っちまうし …
Chikagoro ha 1 Nen moshinaiuchini Mise ga Kawa tchimaushi …
この前まで薬屋だったと思ったら、今はコンビニになっちまったり、
この まえ まで くすりや だったと おもった ら 、 いま は こんびに になっちまったり 、
kono Mae made Kusuriya dattato Omotta ra 、 Ima ha konbini ninatchimattari 、
東京はおかしな街ですよ、お客さん!」
とうきょう はおかしな まち ですよ 、 お きゃく さん ! 」
Toukyou haokashina Machi desuyo 、 o Kyaku san ! 」
「本当にその通りですね、景気がよくないっていいながらあっちこっちに
「 ほんとう にその とおり ですね 、 けいき がよくないっていいながらあっちこっちに
「 Hontou nisono Toori desune 、 Keiki gayokunaitteiinagaraatchikotchini
新しい高層ビルがどんどん建ってるし… 東京は本当におかしな所です」
あたらし い こうそう びる がどんどん たって るし … とうきょう は ほんとう におかしな ところ です 」
Atarashi i Kousou biru gadondon Tatte rushi … Toukyou ha Hontou niokashina Tokoro desu 」
「天現寺はどっちへ曲がります? お客さん!」
「 てん げん てら はどっちへ まがり ます ? お きゃく さん ! 」
「 Ten Gen Tera hadotchihe Magari masu ? o Kyaku san ! 」
「あ!まっすぐ行って、恵比寿3丁目の方へお願いします」
「 あ ! まっすぐ いって 、 えびす 3 ちょうめ の ほう へお ねがい します 」
「 a ! massugu Itte 、 Ebisu 3 Choume no Hou heo Negai shimasu 」
「あ!そうですか
「 あ ! そうですか
「 a ! soudesuka
左の方から行けば裏道で近いんじゃないですか、お客さん!」
ひだり の ほう から いけ ば うらみち で ちかい んじゃないですか 、 お きゃく さん ! 」
Hidari no Hou kara Ike ba Uramichi de Chikai njanaidesuka 、 o Kyaku san ! 」
「あ、いや、あの…僕はね、
「 あ 、 いや 、 あの … ぼくは ね 、
「 a 、 iya 、 ano … Bokuha ne 、
細い路地をグルグル回ってると車に酔っちゃうんですよ!
こまい ろじ を ぐるぐる まわって ると くるま に よっち ゃうんですよ !
Komai Roji wo guruguru Mawatte ruto Kuruma ni Yotchi yaundesuyo !
いいですから、まっすぐ進んで下さい
いいですから 、 まっすぐ すすん で ください
iidesukara 、 massugu Susun de Kudasai
やれやれ…」
やれやれ …」
yareyare …」
東京の夜はきっと昔から こんな感じだったような気がする
とうきょう の よる はきっと むかし から こんな かんじ だったような きが する
Toukyou no Yoru hakitto Mukashi kara konna Kanji dattayouna Kiga suru
笑う男と叫ぶ女が 銀の河で踊ってる
わらう おとこ と さけぶ おんな が ぎん の かわ で おどって る
Warau Otoko to Sakebu Onna ga Gin no Kawa de Odotte ru
乗るも乗らないも あなたしだい
のる も のら ないも あなたしだい
Noru mo Nora naimo anatashidai
真夜中のタクシーは今夜もまた 銀の河を飛んで行く
まよなか の たくしー は こんや もまた ぎん の かわ を とん で いく
Mayonaka no takushi^ ha Konya momata Gin no Kawa wo Ton de Iku
行く者帰る者を乗せながら 色々あってもそれはそれ
いく もの かえる もの を のせ ながら いろいろ あってもそれはそれ
Iku Mono Kaeru Mono wo Nose nagara Iroiro attemosorehasore
乗るも乗らないも あなたしだい
のる も のら ないも あなたしだい
Noru mo Nora naimo anatashidai