電話の声はささやきまじり
でんわ の こえ はささやきまじり
Denwa no Koe hasasayakimajiri
ごめん起こしてしまったんだね
ごめん おこ してしまったんだね
gomen Oko shiteshimattandane
いま他愛ないやりとりのあと
いま たあい ないやりとりのあと
ima Taai naiyaritorinoato
ぼくは一言闇に浮かべた
ぼくは ひとこと やみ に うか べた
bokuha Hitokoto Yami ni Uka beta
「愛してる」
「 いとし てる 」
「 Itoshi teru 」
月並みすぎる一言だけど
つきなみ みすぎる ひとこと だけど
Tsukinami misugiru Hitokoto dakedo
他にどうにも言い方がない
ほかに どうにも いいかた がない
Hokani dounimo Iikata ganai
静けさのあと驚く君が
しずけさ のあと おどろく くん が
Shizukesa noato Odoroku Kun ga
時を両手でもて余してる
とき を りょうて でもて あまし てる
Toki wo Ryoute demote Amashi teru
「愛してる」
「 いとし てる 」
「 Itoshi teru 」
そう三ヶ月悩んで来たよ
そう さんかげつ なやん で きた よ
sou Sankagetsu Nayan de Kita yo
そして最後の三日は苦しみ
そして さいご の みっか は くるし み
soshite Saigo no Mikka ha Kurushi mi
心の奥の暗い迷路で
こころ の おく の くらい めいろ で
Kokoro no Oku no Kurai Meiro de
たった五文字の道しるべ見た
たった ご もじ の みち しるべ みた
tatta Go Moji no Michi shirube Mita
「愛してる」
「 いとし てる 」
「 Itoshi teru 」
君は未来をこわがっているし
くん は みらい をこわがっているし
Kun ha Mirai wokowagatteirushi
ぼくは過去へと縛られている
ぼくは かこ へと しばら れている
bokuha Kako heto Shibara reteiru
こんな何処にも転がっている
こんな どこ にも ころが っている
konna Doko nimo Koroga tteiru
言葉が一番重いだなんて
ことば が いちばん おもい だなんて
Kotoba ga Ichiban Omoi danante
「愛してる」
「 いとし てる 」
「 Itoshi teru 」
預かっとくってそう言うんだね
あずか っとくってそう いう んだね
Azuka ttokuttesou Iu ndane
ぼくの言葉を鳥カゴに入れちまって
ぼくの ことば を とり かご に いれ ちまって
bokuno Kotoba wo Tori kago ni Ire chimatte
そうさ君の部屋のガラス箱に入れて
そうさ くん の へや の がらす はこ に いれ て
sousa Kun no Heya no garasu Hako ni Ire te
ゆっくりながめて見るんだね
ゆっくりながめて みる んだね
yukkurinagamete Miru ndane
「愛してる」
「 いとし てる 」
「 Itoshi teru 」
こわい言葉を言ってしまった
こわい ことば を いっって しまった
kowai Kotoba wo Itsutte shimatta
もう友だちで居られないんだよ
もう とも だちで いら れないんだよ
mou Tomo dachide Ira renaindayo
人生さえも塗り替えるほど
じんせい さえも ぬり かえ るほど
Jinsei saemo Nuri Kae ruhodo
こわい言葉を言ってしまった
こわい ことば を いっって しまった
kowai Kotoba wo Itsutte shimatta
「愛してる」
「 いとし てる 」
「 Itoshi teru 」