後ろを振りかえると
うしろ を ふり かえると
Ushiro wo Furi kaeruto
小さな灯りたちがポツンと
ちいさ な あかり たちが ぽつん と
Chiisa na Akari tachiga potsun to
遠慮がちにそこにいる
えんりょ がちにそこにいる
Enryo gachinisokoniiru
ほどなく汚れていたり
ほどなく よごれ ていたり
hodonaku Yogore teitari
崩れかけたものだったり
くずれ かけたものだったり
Kuzure kaketamonodattari
いい加減につき合ったものほど
いい かげん につき あった ものほど
ii Kagen nitsuki Atta monohodo
手を伸ばしたくなるのはなぜなんだろう
て を のばし たくなるのはなぜなんだろう
Te wo Nobashi takunarunohanazenandarou
胸を通り過ぎる記憶に
むね を とおり すぎ る きおく に
Mune wo Toori Sugi ru Kioku ni
たぶん形は二の次で
たぶん かたち は にのつぎ で
tabun Katachi ha Ninotsugi de
なぜ朝焼けがこんなにも染みるのか
なぜ あさやけ がこんなにも しみる のか
naze Asayake gakonnanimo Shimiru noka
それ以上の何があるというのだろう
それ いじょう の なに があるというのだろう
sore Ijou no Nani gaarutoiunodarou
片づけられていない路地裏の片隅で
かたづ けられていない ろじうら の かたすみ で
Katazu kerareteinai Rojiura no Katasumi de
仕方なさそうに咲いた花がいて
しかた なさそうに さい た はな がいて
Shikata nasasouni Sai ta Hana gaite
隙間風に揺られる君を頼りにしていた
すきまかぜ に ゆら れる くん を たより にしていた
Sukimakaze ni Yura reru Kun wo Tayori nishiteita
一番痛い場所を触らずにいてくれるのが
いちばん いたい ばしょ を ふら ずにいてくれるのが
Ichiban Itai Basho wo Fura zuniitekurerunoga
心地よかったんだろう
ここち よかったんだろう
Kokochi yokattandarou
記憶はホントは優しいはずなのに
きおく は ほんと は やさしい はずなのに
Kioku ha honto ha Yasashii hazunanoni
気持ち絡んだまま
きもち からん だまま
Kimochi Karan damama
切なく哀しい感情にしてしまう
せつな く かなしい かんじょう にしてしまう
Setsuna ku Kanashii Kanjou nishiteshimau
そんなことを笑えるようになりたいよ
そんなことを わらえ るようになりたいよ
sonnakotowo Warae ruyouninaritaiyo
胸を駆け抜けてく記憶に
むね を かけ ぬけ てく きおく に
Mune wo Kake Nuke teku Kioku ni
たぶん形は二の次で
たぶん かたち は にのつぎ で
tabun Katachi ha Ninotsugi de
なぜ朝焼けがこんなにも染みるのか
なぜ あさやけ がこんなにも しみる のか
naze Asayake gakonnanimo Shimiru noka
それ以上の何があるというのだろう
それ いじょう の なに があるというのだろう
sore Ijou no Nani gaarutoiunodarou