Lyric

何があろうと嫁いだ先の

土に咲くのが 女花 

やくざ渡世を承知の上で

固く結んだ 絆糸 

実家へ戻れの三下り半は

死ねと読めますお菊には

義理だ意地だは男の世界

陰で泣くのは 女だけ

吉良の仁吉に嫁いだいまは

たとえ兄でも 同じ敵

死ぬを覚悟で 荒神山へ

どうでも行くなら

女房で 切り火切らせて

ねえ あんた

たった三月の夫婦だけれど

生きた気がする 十年も

二度とこの世で逢えない時は

次という世で添い遂げる

喧嘩支度の 晒の中へ

どうぞお菊のこの髪を

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