学生が自分らの青春に気付かずに
がくせい が じぶん らの せいしゅん に きづか ずに
Gakusei ga Jibun rano Seishun ni Kizuka zuni
街なかをさざめいて歩いている昼休み
まち なかをさざめいて あるい ている ひるやすみ
Machi nakawosazameite Arui teiru Hiruyasumi
春だ 春なんだなあ
はる だ はる なんだなあ
Haru da Haru nandanaa
老人の顔にも赤味がさして
ろうじん の かお にも あか あじ がさして
Roujin no Kao nimo Aka Aji gasashite
肉屋ではコロッケをあげている人だかり
にくや では ころっけ をあげている にん だかり
Nikuya deha korokke woageteiru Nin dakari
花屋にはアネモネがわれ先に溢れてる
はなや には あねもね がわれ さきに あふれ てる
Hanaya niha anemone gaware Sakini Afure teru
若者がすれちがう娘らをふりかえる
わかもの がすれちがう むすめ らをふりかえる
Wakamono gasurechigau Musume rawofurikaeru
何気ない素振りして駿河台一丁目
なにげな い そぶり して するがだい いっちょうめ
Nanigena i Soburi shite Surugadai Itchoume
春だ 春なんだなあ
はる だ はる なんだなあ
Haru da Haru nandanaa
老人の肩にも陽射しが踊り
ろうじん の かた にも ひざし が おどり
Roujin no Kata nimo Hizashi ga Odori
楽器屋はレコードを流してる愛の唄
がっきや は れこーど を ながし てる あい の うた
Gakkiya ha reko^do wo Nagashi teru Ai no Uta
本屋では新しい教科書を売り出した
ほんや では あたらし い きょうかしょ を うりだし た
Honya deha Atarashi i Kyoukasho wo Uridashi ta
娘らはお互いに腕を組み語り合う
むすめ らはお たがいに うで を くみ かたり あう
Musume rahao Tagaini Ude wo Kumi Katari Au
一せいに笑い出し立ち止まり笑い継ぐ
いち せいに わらい だし たち どまり わらい つぐ
Ichi seini Warai Dashi Tachi Domari Warai Tsugu
春だ 春なんだなあ
はる だ はる なんだなあ
Haru da Haru nandanaa
老人の顔にも微笑みが浮び
ろうじん の かお にも ほほえみ が うかび
Roujin no Kao nimo Hohoemi ga Ukabi
実験の器具を売る店先のフラスコに
じっけん の きぐ を うる みせさき の ふらすこ に
Jikken no Kigu wo Uru Misesaki no furasuko ni
アネモネの赤い花空の雲映ってる
あねもね の あかい はな そら の くも うつって る
anemone no Akai Hana Sora no Kumo Utsutte ru
学生の流れには新しい顔がある
がくせい の ながれ には あたらし い かお がある
Gakusei no Nagare niha Atarashi i Kao gaaru
鈴懸の並木路 芽がうるむ 背伸びする
すず けん の なみき みち め がうるむ せのび する
Suzu Ken no Namiki Michi Me gaurumu Senobi suru
春だ 春なんだなあ
はる だ はる なんだなあ
Haru da Haru nandanaa
春だ 春なんだなあ
はる だ はる なんだなあ
Haru da Haru nandanaa