深窓から焦がれた 一片(ひとひら)の理想(ゆめ)は唯遠く
しんそう から こが れた いっぺん ( ひとひら ) の りそう ( ゆめ ) は ただ とおく
Shinsou kara Koga reta Ippen ( hitohira ) no Risou ( yume ) ha Tada Tooku
粉雪(ゆき)のように溶けては 悲しき歌声(アリオ)を奏で続けていた
こなゆき ( ゆき ) のように とけ ては かなし き うたごえ ( ありお ) を かなで つづけ ていた
Konayuki ( yuki ) noyouni Toke teha Kanashi ki Utagoe ( ario ) wo Kanade Tsuzuke teita
病魔(やまい)はこの身体を 緩やかに死へと誘(いざな)って
びょうま ( やまい ) はこの しんたい を ゆるや かに し へと ゆう ( いざな ) って
Byouma ( yamai ) hakono Shintai wo Yuruya kani Shi heto Yuu ( izana ) tte
心まで屠るだろう
こころ まで ほふる だろう
Kokoro made Hofuru darou
叶わない夢物語(いつか)を祈りながら
かなわ ない ゆめものがたり ( いつか ) を いのり ながら
Kanawa nai Yumemonogatari ( itsuka ) wo Inori nagara
まだ……抗ってみせる。
まだ …… あらがって みせる 。
mada …… Aragatte miseru 。
運命(さだめ)を超えて 斬り裂く為に 気高き大剣(つるぎ)を纏いたい
うんめい ( さだめ ) を こえ て ぎり さく ために けたか き だい つるぎ ( つるぎ ) を まとい たい
Unmei ( sadame ) wo Koe te Giri Saku Tameni Ketaka ki Dai Tsurugi ( tsurugi ) wo Matoi tai
何物にも折れない意志は 未来を護る為に
なにもの にも おれ ない いし は みらい を まもる ために
Nanimono nimo Ore nai Ishi ha Mirai wo Mamoru Tameni
この血脈(ち)が繋ぐ 希望の灯火(ほのお) 決して絶やしはしない
この けつみゃく ( ち ) が つなぐ きぼう の とうか ( ほのお ) けっして たや しはしない
kono Ketsumyaku ( chi ) ga Tsunagu Kibou no Touka ( honoo ) Kesshite Taya shihashinai
全ての願望(ゆめ)を継いで 導く姫君(イヴリィ)
すべて の がんぼう ( ゆめ ) を つい で みちびく ひめぎみ ( いう゛りぃ )
Subete no Ganbou ( yume ) wo Tsui de Michibiku Himegimi ( ivurii )
伸ばした双手(もろて)は夜空へと消えていく 幻想の花を追って
のばし た そうしゅ ( もろて ) は よぞら へと きえ ていく げんそう の はな を おって
Nobashi ta Soushu ( morote ) ha Yozora heto Kie teiku Gensou no Hana wo Otte
「とある大国の姫君・イヴリィ。
「 とある たいこく の ひめぎみ ・ いう゛りぃ 。
「 toaru Taikoku no Himegimi ・ ivurii 。
彼女は生まれつき病弱で外を出歩くことを禁じられていた。
かのじょ は うまれつき びょうじゃく で そと を であるく ことを きんじ られていた 。
Kanojo ha Umaretsuki Byoujaku de Soto wo Dearuku kotowo Kinji rareteita 。
身体を治し、将来は両親と国政を支えたいと夢見ていた。
しんたい を なおし 、 しょうらい は りょうしん と こくせい を ささえ たいと ゆめみ ていた 。
Shintai wo Naoshi 、 Shourai ha Ryoushin to Kokusei wo Sasae taito Yumemi teita 。
しかしある晩、国家の秩序転覆を企てる一派が
しかしある ばん 、 こっか の ちつじょ てんぷく を き てる いっぱ が
shikashiaru Ban 、 Kokka no Chitsujo Tenpuku wo Ki teru Ippa ga
クーデターを起こし、それまでの平和は一瞬にして崩れ去った。
くーでたー を おこ し 、 それまでの へいわ は いっしゅん にして くずれ さった 。
ku^deta^ wo Oko shi 、 soremadeno Heiwa ha Isshun nishite Kuzure Satta 。
非力な姫君はただ無力で……。臣下に促されるままに逃げるも、
ひりき な ひめぎみ はただ むりょく で ……。 しんか に うながさ れるままに にげ るも 、
Hiriki na Himegimi hatada Muryoku de ……。 Shinka ni Unagasa rerumamani Nige rumo 、
病に侵された身体は思うように動いてくれない。
やに おかさ れた しんたい は おもう ように うごい てくれない 。
Yani Okasa reta Shintai ha Omou youni Ugoi tekurenai 。
衛兵に支えられながら、痛む心臓を必死に堪えて走った。」
えいへい に ささえ られながら 、 いたむ しんぞう を ひっし に こたえ て はしった 。」
Eihei ni Sasae rarenagara 、 Itamu Shinzou wo Hisshi ni Kotae te Hashitta 。」
不穏な種子(たね)は芽吹き 緩やかに根を伸ばしていた
ふおん な しゅし ( たね ) は め ふき ゆるや かに ね を のばし ていた
Fuon na Shushi ( tane ) ha Me Fuki Yuruya kani Ne wo Nobashi teita
無力に嘆く少女 その両目(め)に映る凄惨な赤は
むりょく に なげく しょうじょ その りょうめ ( め ) に うつる せいさん な あか は
Muryoku ni Nageku Shoujo sono Ryoume ( me ) ni Utsuru Seisan na Aka ha
もう……洗い流せない。
もう …… あらい ながせ ない 。
mou …… Arai Nagase nai 。
憤怒(いかり)を薙いで 覚醒(めざめ)の為に 寂滅の大剣(つるぎ)を与えて
ふんど ( いかり ) を なぎ いで かくせい ( めざめ ) の ために じゃく ほろの だい つるぎ ( つるぎ ) を あたえ て
Fundo ( ikari ) wo Nagi ide Kakusei ( mezame ) no Tameni Jaku Horono Dai Tsurugi ( tsurugi ) wo Atae te
刻み付けた王(ちち)の言葉と 王妃(はは)の笑顔を胸に
きざみ づけ た おう ( ちち ) の ことば と おうひ ( はは ) の えがお を むね に
Kizami Zuke ta Ou ( chichi ) no Kotoba to Ouhi ( haha ) no Egao wo Mune ni
過去も未来も 葬る劫火(ほのお) 決して忘れはしない
かこ も みらい も ほうむる ごうか ( ほのお ) けっして わすれ はしない
Kako mo Mirai mo Houmuru Gouka ( honoo ) Kesshite Wasure hashinai
全ての宿願(ゆめ)を背負い 虚空に誓う
すべて の しゅくがん ( ゆめ ) を せおい きょくう に ちかう
Subete no Shukugan ( yume ) wo Seoi Kyokuu ni Chikau
伸ばした双手(もろて)が血に塗(まみ)れ穢れても 魂は穢されないと
のばし た そうしゅ ( もろて ) が ち に ぬり ( まみ ) れ けがれ ても たましい は けがさ れないと
Nobashi ta Soushu ( morote ) ga Chi ni Nuri ( mami ) re Kegare temo Tamashii ha Kegasa renaito
「姫君は己の非力を責め、無力を呪い、そして力を欲した。
「 ひめぎみ は おのれ の ひりき を せめ 、 むりょく を のろい 、 そして ちから を ほし た 。
「 Himegimi ha Onore no Hiriki wo Seme 、 Muryoku wo Noroi 、 soshite Chikara wo Hoshi ta 。
絶望した姫君の前に、黒いカラスを連れた女が
ぜつぼう した ひめぎみ の まえ に 、 くろい からす を つれ た おんな が
Zetsubou shita Himegimi no Mae ni 、 Kuroi karasu wo Tsure ta Onna ga
現れ甘言を囁く。」
あらわれ かんげん を ささやく 。」
Araware Kangen wo Sasayaku 。」
「そう、力が欲しいの?」
「 そう 、 ちから が ほしい の ?」
「 sou 、 Chikara ga Hoshii no ?」
「光栄に思いなさい。その美しさを、気高さを……
「 こうえい に おもい なさい 。 その うつくし さを 、 けたか さを ……
「 Kouei ni Omoi nasai 。 sono Utsukushi sawo 、 Ketaka sawo ……
メリクルベル様が認めてくださったわ。あなたは救われる」
めりくるべる さま が みとめ てくださったわ 。 あなたは すくわ れる 」
merikuruberu Sama ga Mitome tekudasattawa 。 anataha Sukuwa reru 」
「復讐がしたいのでしょう?果たしたいのでしょう?
「 ふくしゅう がしたいのでしょう ? はた したいのでしょう ?
「 Fukushuu gashitainodeshou ? Hata shitainodeshou ?
安心なさい、全てはメリクルベル様のお導きのままに……」
あんしん なさい 、 すべて は めりくるべる ようの お みちびき のままに ……」
Anshin nasai 、 Subete ha merikuruberu Youno o Michibiki nomamani ……」
「そして少女は、差し出された果実を手にした……」
「 そして しょうじょ は 、 さし ださ れた かじつ を てに した ……」
「 soshite Shoujo ha 、 Sashi Dasa reta Kajitsu wo Teni shita ……」
『望みのまま、おいでなさい
『 のぞみ のまま 、 おいでなさい
『 Nozomi nomama 、 oidenasai
貴女が求めた復讐(ちから)は此処に――』
あなた が もとめ た ふくしゅう ( ちから ) は ここ に ――』
Anata ga Motome ta Fukushuu ( chikara ) ha Koko ni ――』
毒牙に堕ちて 生かされながら 幻想の大剣(つるぎ)を振るって
どくが に おち て いか されながら げんそう の だい つるぎ ( つるぎ ) を ふる って
Dokuga ni Ochi te Ika sarenagara Gensou no Dai Tsurugi ( tsurugi ) wo Furu tte
無数の死を積み重ねては 終わらない悪夢(ゆめ)を視(み)る
むすう の し を つみかさね ては おわ らない あくむ ( ゆめ ) を し ( み ) る
Musuu no Shi wo Tsumikasane teha Owa ranai Akumu ( yume ) wo Shi ( mi ) ru
砂礫の夜空(そら)に響く咆哮
されき の よぞら ( そら ) に ひびく ほうこう
Sareki no Yozora ( sora ) ni Hibiku Houkou
何(いず)れ過去も自己も喪い 無(ゼロ)を刻む終(つい)の姫君(イヴリィ)
なに ( いず ) れ かこ も じこ も も い む ( ぜろ ) を きざむ おわり ( つい ) の ひめぎみ ( いう゛りぃ )
Nani ( izu ) re Kako mo Jiko mo Mo i Mu ( zero ) wo Kizamu Owari ( tsui ) no Himegimi ( ivurii )
精神(いのち)尽きるまで 永遠に繰り返す
せいしん ( いのち ) ことごとき るまで えいえん に くりかえす
Seishin ( inochi ) Kotogotoki rumade Eien ni Kurikaesu
空導の箱庭に 救済(しあわせ)を捜して
そら どう の はこにわ に きゅうさい ( しあわせ ) を さがし て
Sora Dou no Hakoniwa ni Kyuusai ( shiawase ) wo Sagashi te
「ずっと私が救ってあげる。決して見捨てたりはしないわ。
「 ずっと わたし が すくって あげる 。 けっして みすて たりはしないわ 。
「 zutto Watashi ga Sukutte ageru 。 Kesshite Misute tarihashinaiwa 。
ふふっ、美しいわよ。憎らしいほどに。
ふふっ 、 うつくし いわよ 。 ぞう らしいほどに 。
fufutsu 、 Utsukushi iwayo 。 Zou rashiihodoni 。
……ねぇ、あなたが斬り裂きたいのは、
…… ねぇ 、 あなたが ぎり さき たいのは 、
…… nee 、 anataga Giri Saki tainoha 、
見知らぬ敵?それとも、あなた自身?」
みしら ぬ てき ? それとも 、 あなた じしん ?」
Mishira nu Teki ? soretomo 、 anata Jishin ?」