「幾つもの国々を見て回る旅を続ける、
「 いくつ もの くにぐに を みて まわる たび を つづけ る 、
「 Ikutsu mono Kuniguni wo Mite Mawaru Tabi wo Tsuzuke ru 、
どこか影のある憂いを背負った青年。
どこか かげ のある うれい を せおった せいねん 。
dokoka Kage noaru Urei wo Seotta Seinen 。
黒衣の青年は、不死なる魔女の一人、
こくい の せいねん は 、 ふし なる まじょ の ひとり 、
Kokui no Seinen ha 、 Fushi naru Majo no Hitori 、
アイリーンの影響下にある街を睥睨していた」
あいりーん の えいきょうか にある まち を へいげい していた 」
airi^n no Eikyouka niaru Machi wo Heigei shiteita 」
疲弊する 寒々しい雑踏
ひへい する かん しい ざっとう
Hihei suru Kan shii Zattou
酷く重苦しい街は 夜に蝕まれ
こく く おもくるし い まち は よる に むしばま れ
Koku ku Omokurushi i Machi ha Yoru ni Mushibama re
歪に滲んだ 粛清に風はさざめき
ひずに しん んだ しゅくせい に かぜ はさざめき
Hizuni Shin nda Shukusei ni Kaze hasazameki
幻想に終止符を刻んだ無辺の爛れた闇
げんそう に しゅうしふ を きざん だ むへん の ただれ た やみ
Gensou ni Shuushifu wo Kizan da Muhen no Tadare ta Yami
風説の真偽など荒廃した
ふうせつ の しんぎ など こうはい した
Fuusetsu no Shingi nado Kouhai shita
この風景をみたなら 疑うこともできはしない
この ふうけい をみたなら うたがう こともできはしない
kono Fuukei womitanara Utagau kotomodekihashinai
キミの名をその欠片を 白夜の果てにまで連れていこう
きみ の めい をその けつ へん を びゃくや の はて にまで つれ ていこう
kimi no Mei wosono Ketsu Hen wo Byakuya no Hate nimade Tsure teikou
どこにもそんな場所はないのだとわかっていても
どこにもそんな ばしょ はないのだとわかっていても
dokonimosonna Basho hanainodatowakatteitemo
罅割れたその欠片に 虚勢ではない無傷の姿を
ひびわれ たその けつ へん に きょせい ではない むきず の すがた を
Hibiware tasono Ketsu Hen ni Kyosei dehanai Mukizu no Sugata wo
いつか示し探そう 未来の物語――――
いつか しめし さがそ う みらい の ものがたり ――――
itsuka Shimeshi Sagaso u Mirai no Monogatari ――――
忘れえぬ あの日起きた過ち
わすれ えぬ あの にち おき た あやまち
Wasure enu ano Nichi Oki ta Ayamachi
大切な絆 存在を失った過去
たいせつ な きずな そんざい を うった かこ
Taisetsu na Kizuna Sonzai wo Utta Kako
その影は重く 今は絆というモノに
その かげ は おもく いま は きずな という もの に
sono Kage ha Omoku Ima ha Kizuna toiu mono ni
途方もない憧れ 抱きながら踏み出せずにいた
とほう もない あこがれ だき ながら ふみ だせ ずにいた
Tohou monai Akogare Daki nagara Fumi Dase zuniita
他人との距離を置き 関わらない
たにん との きょり を おき かかわ らない
Tanin tono Kyori wo Oki Kakawa ranai
それは逃げでしかないと 自責の念を内に秘めて
それは にげ でしかないと じせき の ねん を ない に ひめ て
soreha Nige deshikanaito Jiseki no Nen wo Nai ni Hime te
『キミならばどう言うだろう?』 そんなことばかりを考えては
『 きみ ならばどう いう だろう ? 』 そんなことばかりを かんがえ ては
『 kimi narabadou Iu darou ? 』 sonnakotobakariwo Kangae teha
成長しない自分に 嘆息し拳を握る
せいちょうし ない じぶん に たんそく し こぶし を にぎる
Seichoushi nai Jibun ni Tansoku shi Kobushi wo Nigiru
隔たれた星の欠片 孤高の旅路に終わりは見えず
へだた れた ほし の けつ へん ここう の たびじ に おわり は みえ ず
Hedata reta Hoshi no Ketsu Hen Kokou no Tabiji ni Owari ha Mie zu
空虚に巡り彷徨う、そんな物語――――
くうきょ に めぐり ほうこう う 、 そんな ものがたり ――――
Kuukyo ni Meguri Houkou u 、 sonna Monogatari ――――
「この国から得るものは何もないと、旅を急ごうとする青年。
「 この くに から える ものは なにも ないと 、 たび を いそご うとする せいねん 。
「 kono Kuni kara Eru monoha Nanimo naito 、 Tabi wo Isogo utosuru Seinen 。
そんなとき、魔女が黒狼という種族の動物達を捕らえ、
そんなとき 、 まじょ が くろ おおかみ という しゅぞく の どうぶつたち を とら え 、
sonnatoki 、 Majo ga Kuro Ookami toiu Shuzoku no Doubutsutachi wo Tora e 、
無理矢理に使役しているという話を耳にしてしまう」
むりやり に しえき しているという はなし を みみ にしてしまう 」
Muriyari ni Shieki shiteirutoiu Hanashi wo Mimi nishiteshimau 」
熱量が奥底から 膨れ上がるようなその感覚
ねつりょう が おくそこ から ふくれ あが るようなその かんかく
Netsuryou ga Okusoko kara Fukure Aga ruyounasono Kankaku
どこにもそんな感情はないのだと思ってたのに
どこにもそんな かんじょう はないのだと おもって たのに
dokonimosonna Kanjou hanainodato Omotte tanoni
罅割れたこの心を 虚勢でしかない傷ついた瞳を
ひびわれ たこの こころ を きょせい でしかない きずつ いた ひとみ を
Hibiware takono Kokoro wo Kyosei deshikanai Kizutsu ita Hitomi wo
今は隠して踏み出そう 闇を屠り
いま は かくし て ふみ だそ う やみ を ほふり
Ima ha Kakushi te Fumi Daso u Yami wo Hofuri
かつての親友の遺品 黒狼の牙での首飾り【collier】
かつての しんゆう の いひん くろ おおかみ の きば での くびかざり 【 collier 】
katsuteno Shinyuu no Ihin Kuro Ookami no Kiba deno Kubikazari 【 collier 】
俯き握り締めて 切り拓くは未来の物語――――
ふ き にぎり しめ て きり ひらく は みらい の ものがたり ――――
Fu ki Nigiri Shime te Kiri Hiraku ha Mirai no Monogatari ――――
「孤高の旅を続けるその黒衣の放浪者の名は、ルクセイン。
「 ここう の たび を つづけ るその こくい の ほうろうしゃ の めい は 、 るくせいん 。
「 Kokou no Tabi wo Tsuzuke rusono Kokui no Hourousha no Mei ha 、 rukusein 。
その眼光はまるで獣の牙のように鋭く。
その がんこう はまるで けもの の きば のように するどく 。
sono Gankou hamarude Kemono no Kiba noyouni Surudoku 。
過去を恨みながら、遠く先を見据えて……」
かこ を うらみ ながら 、 とおく さき を みすえ て ……」
Kako wo Urami nagara 、 Tooku Saki wo Misue te ……」
「もう道を違えることはしない。俺は――――」
「 もう みち を ちがえ ることはしない 。 おれ は ――――」
「 mou Michi wo Chigae rukotohashinai 。 Ore ha ――――」