Lyric

私の記憶を返して

冷たい記憶だけでいい

都会がこおりつくほど

冷たい記憶を返して

氷点下の日常 青黒いため息 空が悲しい

近づきすぎて はずかしくて かくれた

昔の呪文を教えて ほろびの呪文だけでいい

会話が呪われていく ほろびの呪文を教えて

重すぎる存在感 こぼれそうな街路樹

あー悲しい

重たすぎて ふくみ笑い かくした

「旅は道連れ世は情け、お天道様、

行方知れずのあの人は今何処」

虎馬に乗った王子さまが

運命なんてないと言いました

しゃがみこんで ふくみ笑い せまる天井

軽薄な台詞を聞かせて

憂鬱な台詞だけでいい

嗚咽をふきとばすほど

憂鬱な台詞を聞かせて

笑えるほどの絶望感 くだらない焦燥感

遠くへ行きたい

あやつられて すすり泣いて 歩いた

ため息まじり 力尽きて あふれた

重たすぎて ふくみ笑い かくした

近づきすぎて はずかしくて かくれた

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