──「煌く星の病」──
──「 こう く ほし の びょう 」──
──「 Kou ku Hoshi no Byou 」──
紺碧の中。眼球、夜が映る。
こんぺき の なか 。 がんきゅう 、 よる が うつる 。
Konpeki no Naka 。 Gankyuu 、 Yoru ga Utsuru 。
増殖する、星型の模様。
ぞうしょく する 、 ほしがた の もよう 。
Zoushoku suru 、 Hoshigata no Moyou 。
薬師の顔が歪み、語る。
くすりし の かお が ひずみ 、 かたる 。
Kusurishi no Kao ga Hizumi 、 Kataru 。
「あの子を助ける事はもう出来ない。」
「 あの こ を たすけ る こと はもう できな い 。」
「 ano Ko wo Tasuke ru Koto hamou Dekina i 。」
降り注ぐ。
おり そそぐ 。
Ori Sosogu 。
満天の星が、呪いを掛けた。
まんてん の ほし が 、 のろい を かけ た 。
Manten no Hoshi ga 、 Noroi wo Kake ta 。
きみよ。総てを失っても、
きみよ 。 すべて を うって も 、
kimiyo 。 Subete wo Utte mo 、
ぼくはきみを助けると誓う。
ぼくはきみを たすけ ると ちかう 。
bokuhakimiwo Tasuke ruto Chikau 。
────古く伝わる奇譚に、
──── ふるく つたわ る きたん に 、
──── Furuku Tsutawa ru Kitan ni 、
願い叶える「魔法の城、真実の書物」の話。
ねがい かなえ る 「 まほう の しろ 、 しんじつ の しょもつ 」 の はなし 。
Negai Kanae ru 「 Mahou no Shiro 、 Shinjitsu no Shomotsu 」 no Hanashi 。
手の施し様が無い病。
ての ほどこし さま が ない びょう 。
Teno Hodokoshi Sama ga Nai Byou 。
きみを助けるとぼくは誓ったんだ。
きみを たすけ るとぼくは ちかった んだ 。
kimiwo Tasuke rutobokuha Chikatta nda 。
ぼくは森へ
ぼくは もり へ
bokuha Mori he
魔法の城を探しに行った。
まほう の しろ を さがし に いった 。
Mahou no Shiro wo Sagashi ni Itta 。
後戻り出来ないくらい、
あともどり できな いくらい 、
Atomodori Dekina ikurai 、
深い場所に迷い。
ふかい ばしょ に まよい 。
Fukai Basho ni Mayoi 。
やっと見つけた、その場所で
やっと みつ けた 、 その ばしょ で
yatto Mitsu keta 、 sono Basho de
真実の書物は語った。
しんじつ の しょもつ は かたった 。
Shinjitsu no Shomotsu ha Katatta 。
「その魂をよこせ。さすれば、
「 その たましい をよこせ 。 さすれば 、
「 sono Tamashii woyokose 。 sasureba 、
お前の願いを何でも叶えてやろう。」と────。
お まえ の ねがい を なんで も かなえ てやろう 。」 と ────。
o Mae no Negai wo Nande mo Kanae teyarou 。」 to ────。
"ふかいもりのおくにあるおしろには、
" ふかいもりのおくにあるおしろには 、
" fukaimorinookuniaruoshironiha 、
ぼくの、しるした、しんじつ、が、ねむる"
ぼくの 、 しるした 、 しんじつ 、 が 、 ねむる "
bokuno 、 shirushita 、 shinjitsu 、 ga 、 nemuru "