いつか訪れる寂滅の刻(とき)
いつか おとずれ る じゃく ほろの こく ( とき )
itsuka Otozure ru Jaku Horono Koku ( toki )
知っていたかのように迎え
しって いたかのように むかえ
Shitte itakanoyouni Mukae
すべてを出し尽くしたそののち
すべてを だし づくし たそののち
subetewo Dashi Zukushi tasononochi
前へと倒れよう
まえ へと たおれ よう
Mae heto Taore you
心よ静まれ 紙一枚、踵の下に
こころ よ しずま れ かみ いちまい 、 かかと の したに
Kokoro yo Shizuma re Kami Ichimai 、 Kakato no Shitani
左手に刃 右手に鏡
ひだりて に は みぎて に かがみ
Hidarite ni Ha Migite ni Kagami
生の間を測りきれ 心気(しんき)よ冴え冴えと
うの かん を はかり きれ しんき ( しんき ) よ さえ さえ と
Uno Kan wo Hakari kire Shinki ( shinki ) yo Sae Sae to
理が機を生み 機が理にかなう
り が き を うみ き が り にかなう
Ri ga Ki wo Umi Ki ga Ri nikanau
勝(かち)に至る道へ
かち ( かち ) に いたる みち へ
Kachi ( kachi ) ni Itaru Michi he
帰らぬ昨日を憂うよりは
かえら ぬ きのう を うれう よりは
Kaera nu Kinou wo Ureu yoriha
掴めぬ明日を問うよりは
つかめ ぬ あした を とう よりは
Tsukame nu Ashita wo Tou yoriha
居付かぬ心に近づきたい
きょ つか ぬ こころ に ちかづ きたい
Kyo Tsuka nu Kokoro ni Chikazu kitai
世に棲むあいだに
よに すむ あいだに
Yoni Sumu aidani
心こそ修め
こころ こそ おさめ
Kokoro koso Osame
おのれの願いは 何処へ置き去りにしようかと
おのれの ねがい は どこ へ おきざり にしようかと
onoreno Negai ha Doko he Okizari nishiyoukato
正眼に握えた 一口の太刀
せいがん に あく えた ひとくち の たち
Seigan ni Aku eta Hitokuchi no Tachi
かねてよりの想いは 切り落としに込める
かねてよりの おもい は きり おと しに こめ る
kaneteyorino Omoi ha Kiri Oto shini Kome ru
月を映す 露が宿れば 心の眼はひらく
がつ を うつす つゆ が やどれ ば こころ の め はひらく
Gatsu wo Utsusu Tsuyu ga Yadore ba Kokoro no Me hahiraku
帰らぬ昨日を憂うよりは
かえら ぬ きのう を うれう よりは
Kaera nu Kinou wo Ureu yoriha
掴めぬ明日を問うよりは
つかめ ぬ あした を とう よりは
Tsukame nu Ashita wo Tou yoriha
居付かぬ心に近づきたい
きょ つか ぬ こころ に ちかづ きたい
Kyo Tsuka nu Kokoro ni Chikazu kitai
世に棲むあいだに
よに すむ あいだに
Yoni Sumu aidani
心こそ修め
こころ こそ おさめ
Kokoro koso Osame
かねてより想いは 切り落としに込める
かねてより おもい は きり おと しに こめ る
kaneteyori Omoi ha Kiri Oto shini Kome ru
月を映す 露が宿れば 心の眼はひらく
がつ を うつす つゆ が やどれ ば こころ の め はひらく
Gatsu wo Utsusu Tsuyu ga Yadore ba Kokoro no Me hahiraku
帰らぬ昨日を憂うよりは
かえら ぬ きのう を うれう よりは
Kaera nu Kinou wo Ureu yoriha
掴めぬ明日を問うよりは
つかめ ぬ あした を とう よりは
Tsukame nu Ashita wo Tou yoriha
居付かぬ心に近づきたい
きょ つか ぬ こころ に ちかづ きたい
Kyo Tsuka nu Kokoro ni Chikazu kitai
世に棲むあいだに
よに すむ あいだに
Yoni Sumu aidani
いずれ巡り来る寂滅の刻(とき)
いずれ めぐり くる じゃく ほろの こく ( とき )
izure Meguri Kuru Jaku Horono Koku ( toki )
待っていたかのように迎え
まって いたかのように むかえ
Matte itakanoyouni Mukae
すべてを出し尽くしたそののち
すべてを だし づくし たそののち
subetewo Dashi Zukushi tasononochi
前へと倒れたい
まえ へと たおれ たい
Mae heto Taore tai
魂を湛へ
たましい を たたへ
Tamashii wo Tatahe