とてもとても久しぶりに
とてもとても ひさし ぶりに
totemototemo Hisashi burini
この駅に降り立ってみた
この えき に おり たって みた
kono Eki ni Ori Tatte mita
あの頃よく通っていた
あの ごろ よく とおって いた
ano Goro yoku Tootte ita
あの店にちょっと立ち寄ってみよう
あの みせ にちょっと たち よって みよう
ano Mise nichotto Tachi Yotte miyou
特別おいしいわけでもなく
とくべつ おいしいわけでもなく
Tokubetsu oishiiwakedemonaku
せまい店だけど
せまい みせ だけど
semai Mise dakedo
なぜかいつもみんな集まってた
なぜかいつもみんな あつま ってた
nazekaitsumominna Atsuma tteta
バカみたいに飲んでた
ばか みたいに のん でた
baka mitaini Non deta
あの時の僕は
あの ときの ぼくは
ano Tokino Bokuha
日焼けして部活に励んでた
ひやけ して ぶかつ に はげん でた
Hiyake shite Bukatsu ni Hagen deta
今はスーツにネクタイ
いま は すーつ に ねくたい
Ima ha su^tsu ni nekutai
マスター覚えてるかな
ますたー おぼえ てるかな
masuta^ Oboe terukana
今時流行らない昔ながらの
いまどき はやら ない むかし ながらの
Imadoki Hayara nai Mukashi nagarano
蝶ネクタイ
ちょう ねくたい
Chou nekutai
無口にふるえた手で
むくち にふるえた てで
Mukuchi nifurueta Tede
あれこれ ゆっくりつくってた
あれこれ ゆっくりつくってた
arekore yukkuritsukutteta
はやる心押さえながら
はやる こころ おさ えながら
hayaru Kokoro Osa enagara
あの頃の僕が重なる
あの ごろの ぼく が おもな る
ano Gorono Boku ga Omona ru
5年ぶりにドアを開けると
5 ねん ぶりに どあ を ひらけ ると
5 Nen burini doa wo Hirake ruto
この店はちょっと様変わりしてた
この みせ はちょっと さま かわり してた
kono Mise hachotto Sama Kawari shiteta
若い夫婦がやけに明るく
わかい ふうふ がやけに あかる く
Wakai Fuufu gayakeni Akaru ku
僕を出迎える
ぼく を でむかえ る
Boku wo Demukae ru
まるで違う空気にのまれて
まるで ちがう くうき にのまれて
marude Chigau Kuuki ninomarete
立ちすくんでしまった
たち すくんでしまった
Tachi sukundeshimatta
察した二人が
さし た ふたり が
Sashi ta Futari ga
淋しげに微笑み会釈する
さびし げに ほほえみ えしゃく する
Sabishi geni Hohoemi Eshaku suru
僕はネクタイゆるめて
ぼくは ねくたい ゆるめて
Bokuha nekutai yurumete
店の面影を探す
みせ の おもかげ を さがす
Mise no Omokage wo Sagasu
時が過ぎるってこういうことかな
とき が すぎ るってこういうことかな
Toki ga Sugi ruttekouiukotokana
何も言えずに
なにも いえ ずに
Nanimo Ie zuni
ここに来たくなった理由(わけ)
ここに きた くなった りゆう ( わけ )
kokoni Kita kunatta Riyuu ( wake )
あれこれ ゆっくり考える
あれこれ ゆっくり かんがえ る
arekore yukkuri Kangae ru
今時流行らない昔ながらの
いまどき はやら ない むかし ながらの
Imadoki Hayara nai Mukashi nagarano
蝶ネクタイ
ちょう ねくたい
Chou nekutai
無口にふるえた手から
むくち にふるえた て から
Mukuchi nifurueta Te kara
あれこれ ゆっくり教わってた
あれこれ ゆっくり おしわ ってた
arekore yukkuri Oshiwa tteta