どうせいつかは土に還ると
どうせいつかは つち に かん ると
douseitsukaha Tsuchi ni Kan ruto
出鱈目(でたらめ)ばかりの人間様が宣(のたま)った
でたらめ ( でたらめ ) ばかりの にんげんさま が せん ( のたま ) った
Detarame ( detarame ) bakarino Ningensama ga Sen ( notama ) tta
塞(ふさ)ぎ込んだこの目が零れ落ちた
さい ( ふさ ) ぎ こん だこの め が こぼれ おち た
Sai ( fusa ) gi Kon dakono Me ga Kobore Ochi ta
どうにもこうにもならないことが
どうにもこうにもならないことが
dounimokounimonaranaikotoga
まるで秋深い日の果樹園の葡萄のようになっている
まるで あき ふかい にち の かじゅえん の ぶどう のようになっている
marude Aki Fukai Nichi no Kajuen no Budou noyouninatteiru
紫色の粒があなたにも見えるなら
むらさきいろ の つぶ があなたにも みえ るなら
Murasakiiro no Tsubu gaanatanimo Mie runara
あの街が見える丘で
あの まち が みえ る おか で
ano Machi ga Mie ru Oka de
僕は大きな旗を振っているよ
ぼくは おおき な はた を ふって いるよ
Bokuha Ooki na Hata wo Futte iruyo
天国まで続く道を探すため
てんごく まで つづく みち を さがす ため
Tengoku made Tsuzuku Michi wo Sagasu tame
しがみついても振り落とされた
しがみついても ふり おと された
shigamitsuitemo Furi Oto sareta
狂おしいほど他人(ひと)の泣き声が耳に付いて
くるお しいほど たにん ( ひと ) の なき こえ が みみ に つい て
Kuruo shiihodo Tanin ( hito ) no Naki Koe ga Mimi ni Tsui te
素敵と言われる絵画さえも目障りだ
すてき と いわ れる かいが さえも めざわり だ
Suteki to Iwa reru Kaiga saemo Mezawari da
タ日が海に沈んだ日 僕の傍らで
た にち が うみ に しずん だ にち ぼく の かたわら で
ta Nichi ga Umi ni Shizun da Nichi Boku no Katawara de
あなたの涙が洪積世(こうせきせい)の化石になってしまったんだ
あなたの なみだ が こうせきせい ( こうせきせい ) の かせき になってしまったんだ
anatano Namida ga Kousekisei ( kousekisei ) no Kaseki ninatteshimattanda
行き場のない思いやりが羽をつけたから
いき ば のない おもいやり が はね をつけたから
Iki Ba nonai Omoiyari ga Hane wotsuketakara
あの街が見える丘で
あの まち が みえ る おか で
ano Machi ga Mie ru Oka de
僕は小さな声で泣いているよ
ぼくは ちいさ な こえ で ない ているよ
Bokuha Chiisa na Koe de Nai teiruyo
天国まで響く鈴を鳴らすため
てんごく まで ひびく すず を なら すため
Tengoku made Hibiku Suzu wo Nara sutame
いつになっても変わらないことを
いつになっても かわ らないことを
itsuninattemo Kawa ranaikotowo
触角をなくした一文字せせり蝶のように捜し回っている
しょっかく をなくした ひともじ せせり ちょう のように さがし まわって いる
Shokkaku wonakushita Hitomoji seseri Chou noyouni Sagashi Mawatte iru
真理と呼ばれる決まりきったシナリオを笠(かさ)に着て
しんり と よば れる きま りきった しなりお を かさ ( かさ ) に きて
Shinri to Yoba reru Kima rikitta shinario wo Kasa ( kasa ) ni Kite
回り続ける方位磁石の針を指で止めて
まわり つづけ る ほうい じしゃく の はり を ゆび で とめ て
Mawari Tsuzuke ru Houi Jishaku no Hari wo Yubi de Tome te
澄み渡る空へ途方もなく歩き続けるとしよう
すみ わたる そら へ とほう もなく あるき つづけ るとしよう
Sumi Wataru Sora he Tohou monaku Aruki Tsuzuke rutoshiyou
束の間だとしてもあなたの未来がそこにあればいい
つかのま だとしてもあなたの みらい がそこにあればいい
Tsukanoma datoshitemoanatano Mirai gasokoniarebaii
あの街が見える丘で
あの まち が みえ る おか で
ano Machi ga Mie ru Oka de
僕はのどかな日々を謳(うた)っているよ
ぼくは のどかな ひび を おう ( うた ) っているよ
Bokuha nodokana Hibi wo Ou ( uta ) tteiruyo
天国さえ霞む風を浴びるため
てんごく さえ かすむ かぜ を あび るため
Tengoku sae Kasumu Kaze wo Abi rutame
いくつもの眠れぬ夜を抱え 僕は行くのだろう
いくつもの ねむれ ぬ よる を だえ ぼくは いく のだろう
ikutsumono Nemure nu Yoru wo Dae Bokuha Iku nodarou
喜びと言い換えられるような悲しみを轍(わだち)に残し
よろこび と いいかえ られるような かなしみ を わだち ( わだち ) に のこし
Yorokobi to Iikae rareruyouna Kanashimi wo Wadachi ( wadachi ) ni Nokoshi
名もなき花はやがて 枯れ果てた
めい もなき はな はやがて かれ はて た
Mei monaki Hana hayagate Kare Hate ta
そうそう、過ちはいつの日も繰り返される物だから
そうそう 、 あやまち はいつの にち も くりかえさ れる もの だから
sousou 、 Ayamachi haitsuno Nichi mo Kurikaesa reru Mono dakara
傷付いた心でも生きられるだけ生きてみようと思う
きず つい た こころ でも いき られるだけ いき てみようと おもう
Kizu Tsui ta Kokoro demo Iki rarerudake Iki temiyouto Omou
そんな決意が蓄積し 黄昏になるのだろう
そんな けつい が ちくせき し たそがれ になるのだろう
sonna Ketsui ga Chikuseki shi Tasogare ninarunodarou
あの街が見える丘で
あの まち が みえ る おか で
ano Machi ga Mie ru Oka de
僕は静かな歌を聴いているよ
ぼくは しずか な うたを きい ているよ
Bokuha Shizuka na Utawo Kii teiruyo
天国へと宛てた手紙を出すため
てんごく へと あて た てがみ を だす ため
Tengoku heto Ate ta Tegami wo Dasu tame