暦めくれば 桃の季節ね
こよみ めくれば もも の きせつ ね
Koyomi mekureba Momo no Kisetsu ne
氷溶けさり 蝶の羽が光る
こおり とけ さり ちょう の はね が ひかる
Koori Toke sari Chou no Hane ga Hikaru
人目憚(ハバカ)る 恋でもいいわ お願い
ひとめ たん ( はばか ) る こい でもいいわ お ねがい
Hitome Tan ( habaka ) ru Koi demoiiwa o Negai
星に手を差し伸べて 夜の幕開けましょう
ほし に て を さし のべ て よる の まくあけ ましょう
Hoshi ni Te wo Sashi Nobe te Yoru no Makuake mashou
心 旅に疲れ 街はいつも祭り
こころ たび に つかれ まち はいつも まつり
Kokoro Tabi ni Tsukare Machi haitsumo Matsuri
路のはてに 謎めいた館そびえる
みち のはてに なぞ めいた かん そびえる
Michi nohateni Nazo meita Kan sobieru
闇に閉ざされて
やみ に とざ されて
Yami ni Toza sarete
食えない男
くえ ない おとこ
Kue nai Otoko
甘いささやき
あまい ささやき
Amai sasayaki
裸で抱かれ 月濡れる園みたい
はだか で だか れ がつ ぬれ る その みたい
Hadaka de Daka re Gatsu Nure ru Sono mitai
海の底には 虐(シイタ)げられた命の骸(ムクロ)
うみ の そこ には ぎゃく ( しいた ) げられた いのち の むくろ ( むくろ )
Umi no Soko niha Gyaku ( shiita ) gerareta Inochi no Mukuro ( mukuro )
過去を振り捨て 流れゆく風車(カザグルマ)
かこ を ふり すて ながれ ゆく ふうしゃ ( かざぐるま )
Kako wo Furi Sute Nagare yuku Fuusha ( kazaguruma )
闘いで流れた血さえ 今は忘れ
たたかい で ながれ た ち さえ いま は わすれ
Tatakai de Nagare ta Chi sae Ima ha Wasure
まるで雪ね 桜舞い
まるで ゆき ね さくら まい
marude Yuki ne Sakura Mai
華やぐ夜に 剣が綾を斬る
はなや ぐ よる に つるぎ が あや を きる
Hanaya gu Yoru ni Tsurugi ga Aya wo Kiru
嫁ぎゆくように
とつぎ ゆくように
Totsugi yukuyouni
名もなき仏 祈りながらも
めい もなき ほとけ いのり ながらも
Mei monaki Hotoke Inori nagaramo
心には冠を
こころ には かん を
Kokoro niha Kan wo
せめて歌で今宵を
せめて うた で こよい を
semete Uta de Koyoi wo
〆(シメ)くくりたい
( しめ ) くくりたい
( shime ) kukuritai