一、好いた女房に 三下り半を
いち 、 よい た にょうぼう に さんした り はん を
Ichi 、 Yoi ta Nyoubou ni Sanshita ri Han wo
投げて長脇差 永の旅
なげ て ちょう わき さ えい の たび
Nage te Chou Waki Sa Ei no Tabi
怨むまいぞえ 俺等のことは
うらむ まいぞえ おれ など のことは
Uramu maizoe Ore Nado nokotoha
またの浮世で 逢うまでは
またの うきよ で あう までは
matano Ukiyo de Au madeha
二、惚れていながら 惚れない素振り
に 、 ほれ ていながら ほれ ない そぶり
Ni 、 Hore teinagara Hore nai Soburi
それがやくざの 恋とやら
それがやくざの こい とやら
soregayakuzano Koi toyara
二度と添うまい 街道がらす
にど と そう まい かいどう がらす
Nido to Sou mai Kaidou garasu
阿呆阿呆で 旅ぐらし
あほ あほ で たび ぐらし
Aho Aho de Tabi gurashi
三、泣いてなるかと 心に誓や
さん 、 ない てなるかと こころ に せい や
San 、 Nai tenarukato Kokoro ni Sei ya
誓う矢先に またほろり
ちかう やさき に またほろり
Chikau Yasaki ni matahorori
馬鹿を承知の 俺等の胸を
ばか を しょうち の おれ など の むね を
Baka wo Shouchi no Ore Nado no Mune wo
何故に泣かすか 今朝の風
なぜ に なか すか けさ の かぜ
Naze ni Naka suka Kesa no Kaze