Lyric

はぜ掛けの稲穂さざめく

畦道をたどる面影

ひとつ指 蜻蛉よとまれ

夕空に たなびく煙

時が止まった 故郷の景色も

思えばすこし 年老いたよな

飾る錦もないままに

ただただ会いたくて急ぎ足

姿かくして 遠吠えの

虫の音 肩で掻き分け

道の辺の 名もなき草を

ひとちぎり 草笛吹けば

なつかしき 友があだ名を

胸のおく 呼んだ気がした

飛び出したきり 忘れてた景色は

思えば何も 忘られぬまま

飾る錦もないままに

ただただ会いたくて急ぎ足

月のかかりし 山の端を

くの字に雁が 旅ゆく

飾る錦もないままに

ただただ会いたくて急ぎ足

飾る錦もないままに

からだひとつを 土産に

変わらぬ夢を ぶらさげ

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