真実は一つなのか
しんじつ は ひとつ なのか
Shinjitsu ha Hitotsu nanoka
何処にでも転がっているのかい
どこ にでも ころが っているのかい
Doko nidemo Koroga tteirunokai
一体そんなものが あるんだろうか
いったい そんなものが あるんだろうか
Ittai sonnamonoga arundarouka
何も解らないで僕はいる
なにも わから ないで ぼくは いる
Nanimo Wakara naide Bokuha iru
そしてそれがあるとすれば 何処まで行けば
そしてそれがあるとすれば どこ まで いけ ば
soshitesoregaarutosureba Doko made Ike ba
見えてくるんだろう
みえ てくるんだろう
Mie tekurundarou
そしてそれがないものねだりなら 何を頼りに
そしてそれがないものねだりなら なにを たより に
soshitesoreganaimononedarinara Naniwo Tayori ni
生きて行けばいいんだろう
いき て いけ ばいいんだろう
Iki te Ike baiindarou
何も解らない 何も解らない 何も解らない
なにも わから ない なにも わから ない なにも わから ない
Nanimo Wakara nai Nanimo Wakara nai Nanimo Wakara nai
何も解らない 何も解らない
なにも わから ない なにも わから ない
Nanimo Wakara nai Nanimo Wakara nai
何も解らないで僕はいる
なにも わから ないで ぼくは いる
Nanimo Wakara naide Bokuha iru
家を出て行く息子がいる 引き止めようとする
いえ を でて いく むすこ がいる びき とめ ようとする
Ie wo Dete Iku Musuko gairu Biki Tome youtosuru
母親がいる
ははおや がいる
Hahaoya gairu
どちらも愛している どちらも恨んでる
どちらも いとし ている どちらも うらん でる
dochiramo Itoshi teiru dochiramo Uran deru
どちらも泣いている
どちらも ない ている
dochiramo Nai teiru
何人もの人を殺した男がいる
なんにん もの にん を ころし た おとこ がいる
Nannin mono Nin wo Koroshi ta Otoko gairu
掛替えのない命を奪ってしまった
かけかえ のない いのち を うばって しまった
Kakekae nonai Inochi wo Ubatte shimatta
次はこの男が殺される番だ
つぎ はこの おとこ が ころさ れる ばん だ
Tsugi hakono Otoko ga Korosa reru Ban da
掛替えのない命を奪ってしまう
かけかえ のない いのち を うばって しまう
Kakekae nonai Inochi wo Ubatte shimau
男が殺される 男が殺される 誰も何も言わない
おとこ が ころさ れる おとこ が ころさ れる だれも なにも いわ ない
Otoko ga Korosa reru Otoko ga Korosa reru Daremo Nanimo Iwa nai
男が殺される 男が殺される みんながそれに
おとこ が ころさ れる おとこ が ころさ れる みんながそれに
Otoko ga Korosa reru Otoko ga Korosa reru minnagasoreni
賛成したのです
さんせい したのです
Sansei shitanodesu
友達が殴られて仕返しをしに行った男がいる
ともだち が なぐら れて しかえし をしに いった おとこ がいる
Tomodachi ga Nagura rete Shikaeshi woshini Itta Otoko gairu
その殴った相手も友達だったので
その なぐった あいて も ともだち だったので
sono Nagutta Aite mo Tomodachi dattanode
困ってしまった男がいる
こまって しまった おとこ がいる
Komatte shimatta Otoko gairu
僕が何気なく呟いた言葉が
ぼく が なにげな く げん いた ことば が
Boku ga Nanigena ku Gen ita Kotoba ga
君をとっても悲しませてしまった
くん をとっても かなし ませてしまった
Kun wotottemo Kanashi maseteshimatta
慰めようと
なぐさめ ようと
Nagusame youto
言葉を掛けたら君は泣き出してしまった
ことば を かけ たら くん は なきだし てしまった
Kotoba wo Kake tara Kun ha Nakidashi teshimatta
毎朝決った時間に起きる人の喜びは
まいあさ けっった じかん に おき る にん の よろこび は
Maiasa Ketsutta Jikan ni Oki ru Nin no Yorokobi ha
何処にあるんだろう
どこ にあるんだろう
Doko niarundarou
電信柱に小便ひっかけた野良犬の悲しみは
でんしんばしら に しょうべん ひっかけた のらいぬ の かなしみ は
Denshinbashira ni Shouben hikkaketa Norainu no Kanashimi ha
何処にあるんだろう
どこ にあるんだろう
Doko niarundarou
うちの仔犬はとても臆病で一人では街を歩けない
うちの こいぬ はとても おくびょう で ひとり では まち を あるけ ない
uchino Koinu hatotemo Okubyou de Hitori deha Machi wo Aruke nai
首輪を付けると とても自由だ
くびわ を つける と とても じゆう だ
Kubiwa wo Tsukeru to totemo Jiyuu da
僕を神様だと思っているんだろう
ぼく を かみさま だと おもって いるんだろう
Boku wo Kamisama dato Omotte irundarou
拳を挙げる人々と 手を合わす人々が
こぶし を あげ る ひとびと と て を あわ す ひとびと が
Kobushi wo Age ru Hitobito to Te wo Awa su Hitobito ga
言い争いを続ける間に
いい あらそい を つづけ る まに
Ii Arasoi wo Tsuzuke ru Mani
ホラ ごらんなさい野良犬の母さんが
ほら ごらんなさい のらいぬ の かあさん が
hora gorannasai Norainu no Kaasan ga
かわいい仔犬を生みました
かわいい こいぬ を うみ ました
kawaii Koinu wo Umi mashita
誤魔化さないで そんな言葉では
ごまかさ ないで そんな ことば では
Gomakasa naide sonna Kotoba deha
僕は満足できないのです
ぼくは まんぞく できないのです
Bokuha Manzoku dekinainodesu
てんびんばかりは重たい方に傾くに
てんびんばかりは おもた い ほう に かたむく に
tenbinbakariha Omota i Hou ni Katamuku ni
決まっているじゃないかい
きま っているじゃないかい
Kima tteirujanaikai
どちらも もう一方より重たいくせに
どちらも もう いっぽう より おもた いくせに
dochiramo mou Ippou yori Omota ikuseni
どちらへも傾かないなんておかしいよ
どちらへも かたむか ないなんておかしいよ
dochirahemo Katamuka nainanteokashiiyo