あの人を京都の街で見かけたと教えられた
あの にん を きょうと の まち で みかけ たと おしえ られた
ano Nin wo Kyouto no Machi de Mikake tato Oshie rareta
なぜかしら言葉にごらせ話すのは
なぜかしら ことば にごらせ はなす のは
nazekashira Kotoba nigorase Hanasu noha
わけでもあるのでしょう
わけでもあるのでしょう
wakedemoarunodeshou
たぶん誰かと一緒に河原町やら
たぶん だれか と いっしょに かわらまち やら
tabun Dareka to Isshoni Kawaramachi yara
木屋町を歩く姿が忍ばれて
き や まち を あるく すがた が しのば れて
Ki Ya Machi wo Aruku Sugata ga Shinoba rete
つらい恋です しょうがない
つらい こい です しょうがない
tsurai Koi desu shouganai
あなた追いかけ京都にひとり
あなた おい かけ きょうと にひとり
anata Oi kake Kyouto nihitori
街も華ぐ祭りの夜です
まち も はな ぐ まつり の よる です
Machi mo Hana gu Matsuri no Yoru desu
四条大橋たたずむ私
しじょう おおはし たたずむ わたし
Shijou Oohashi tatazumu Watashi
見知らぬ人に声かけられて
みしら ぬ にん に こえ かけられて
Mishira nu Nin ni Koe kakerarete
揺れる女心が悲しいの
ゆれ る おんなごころ が かなし いの
Yure ru Onnagokoro ga Kanashi ino
あの人が金沢の街をひとりきり歩いていたと
あの にん が かなざわ の まち をひとりきり あるい ていたと
ano Nin ga Kanazawa no Machi wohitorikiri Arui teitato
何処かしら古い都の影背負い
どこ かしら ふるい みやこ の かげ せおい
Doko kashira Furui Miyako no Kage Seoi
肩を落としていたと云う
かた を おと していたと いう
Kata wo Oto shiteitato Iu
あなた探し続けるわけは
あなた さがし つづけ るわけは
anata Sagashi Tsuzuke ruwakeha
聞いておきたい事がある
きい ておきたい こと がある
Kii teokitai Koto gaaru
ただそれだけのはずなのに
ただそれだけのはずなのに
tadasoredakenohazunanoni
ひとりと聞いて心が騒ぐ
ひとりと きい て こころ が さわぐ
hitorito Kii te Kokoro ga Sawagu
あなた追いかけ金沢にひとり
あなた おい かけ かなざわ にひとり
anata Oi kake Kanazawa nihitori
夏の夜風に身をさらされて
なつ の よる かぜ に みを さらされて
Natsu no Yoru Kaze ni Miwo sarasarete
犀の流れを見つめる私
さい の ながれ を みつ める わたし
Sai no Nagare wo Mitsu meru Watashi
帰らぬ人と知ってはいても
かえら ぬ にん と しって はいても
Kaera nu Nin to Shitte haitemo
さまよう女心がくやしいの
さまよう おんなごころ がくやしいの
samayou Onnagokoro gakuyashiino
あなた追いかけ京都から金沢
あなた おい かけ きょうと から かなざわ
anata Oi kake Kyouto kara Kanazawa
悲しい女のひとり旅です
かなし い おんな のひとり たび です
Kanashi i Onna nohitori Tabi desu
夜汽車の窓を流れる景色は
よぎしゃ の まど を ながれ る けしき は
Yogisha no Mado wo Nagare ru Keshiki ha
二度と帰らぬ想い出が
にど と かえら ぬ おもいで が
Nido to Kaera nu Omoide ga
せつない女心をわかってほしい
せつない おんなごころ をわかってほしい
setsunai Onnagokoro wowakattehoshii