お風呂あがりに 夜空見上げて 濡れた髪をふく
お ふろあがり に よぞら みあげ て ぬれ た かみ をふく
o Furoagari ni Yozora Miage te Nure ta Kami wofuku
ひとり帰って 来た故郷に 秋風吹いて
ひとり かえって きた こきょう に あきかぜ ふい て
hitori Kaette Kita Kokyou ni Akikaze Fui te
台所から ひびく水音 懐かしい カレーのにおい
だいどころ から ひびく みず おと なつかし い かれー のにおい
Daidokoro kara hibiku Mizu Oto Natsukashi i kare^ nonioi
"すませてきた"と 言ってもきかず 母の背中がジャガイモ刻む
" すませてきた " と いっって もきかず はは の せなか が じゃがいも きざむ
" sumasetekita " to Itsutte mokikazu Haha no Senaka ga jagaimo Kizamu
生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま
うまれ た いえ は すわる ばしょ さえ 12 の ときの そのまんま
Umare ta Ie ha Suwaru Basho sae 12 no Tokino sonomanma
生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー
うまれ た いえ は ほしぞら の した あかり ともし て らいすかれー
Umare ta Ie ha Hoshizora no Shita Akari Tomoshi te raisukare^
たたみに座れば 母が差し出すコップの水と銀のさじ
たたみに すわれ ば はは が さし だす こっぷ の みず と ぎん のさじ
tatamini Suware ba Haha ga Sashi Dasu koppu no Mizu to Gin nosaji
ジャガイモだらけの ライスカレー 子供の頃に
じゃがいも だらけの らいすかれー こども の ごろに
jagaimo darakeno raisukare^ Kodomo no Goroni
帰りが遅いと 父にしかられ 部屋の隅 泣いても食べた
かえり が おそい と ちち にしかられ へや の すみ ない ても たべた
Kaeri ga Osoi to Chichi nishikarare Heya no Sumi Nai temo Tabeta
私がすぐに泣き止むように 母はあの日と同じ笑顔
わたし がすぐに なき とむ ように はは はあの にち と おなじ えがお
Watashi gasuguni Naki Tomu youni Haha haano Nichi to Onaji Egao
生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま
うまれ た いえ は すわる ばしょ さえ 12 の ときの そのまんま
Umare ta Ie ha Suwaru Basho sae 12 no Tokino sonomanma
生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー
うまれ た いえ は ほしぞら の した あかり ともし て らいすかれー
Umare ta Ie ha Hoshizora no Shita Akari Tomoshi te raisukare^
もうすぐ50になる私なのに カレー食べる横顔を
もうすぐ 50 になる わたし なのに かれー たべ る よこがお を
mousugu 50 ninaru Watashi nanoni kare^ Tabe ru Yokogao wo
78の母が見つめる 微笑みながら
78 の はは が みつ める ほほえみ ながら
78 no Haha ga Mitsu meru Hohoemi nagara
今夜は二人で枕並べて 眠ろう同じ闇を見て
こんや は ふたり で まくら なべて ねむろ う おなじ やみ を みて
Konya ha Futari de Makura Nabete Nemuro u Onaji Yami wo Mite
歳をとるのも悪くはないね 照れずに言えます"長生きしろよ"
とし をとるのも わるく はないね てれ ずに いえ ます " ながいき しろよ "
Toshi wotorunomo Waruku hanaine Tere zuni Ie masu " Nagaiki shiroyo "
生まれた家は 時が止まって 12の時のそのまんま
うまれ た いえ は とき が とま って 12 の ときの そのまんま
Umare ta Ie ha Toki ga Toma tte 12 no Tokino sonomanma
生まれた家は 星空の下 明り消してもカレーのにおい
うまれ た いえ は ほしぞら の した あかり けし ても かれー のにおい
Umare ta Ie ha Hoshizora no Shita Akari Keshi temo kare^ nonioi
天の川から 星が流れる 音が聞こえる秋の夜
てん の かわ から ほし が ながれ る おと が きこ える あき の よる
Ten no Kawa kara Hoshi ga Nagare ru Oto ga Kiko eru Aki no Yoru