アルカンシェ・プティフルール・フィデリトール
あるかんしぇ ・ ぷてぃふるーる ・ ふぃでりとーる
arukanshie ・ puteifuru^ru ・ fiderito^ru
"フィデリトールに咲く一輪の可憐な花"
" ふぃでりとーる に さく いちりん の かれん な はな "
" fiderito^ru ni Saku Ichirin no Karen na Hana "
それが、彼女の名前
それが 、 かのじょ の なまえ
sorega 、 Kanojo no Namae
時は白き絶望に侵食されゆく最中
とき は しろき ぜつぼう に しんしょく されゆく さいちゅう
Toki ha Shiroki Zetsubou ni Shinshoku sareyuku Saichuu
首都レオメトルの城に生まれた
しゅと れおめとる の しろ に うまれ た
Shuto reometoru no Shiro ni Umare ta
幼くして両親を亡くし
おさなく して りょうしん を なく し
Osanaku shite Ryoushin wo Naku shi
けれど大切に育てられ、やがて
けれど たいせつ に そだて られ 、 やがて
keredo Taisetsu ni Sodate rare 、 yagate
美しく聡明な少女となった
うつくし く そうめい な しょうじょ となった
Utsukushi ku Soumei na Shoujo tonatta
父の一途な正義と
ちち の いちず な せいぎ と
Chichi no Ichizu na Seigi to
母の天真爛漫な好奇心とを受け継いだ若き王女
はは の てんしんらんまん な こうきしん とを うけ つい だ わかき おうじょ
Haha no Tenshinranman na Koukishin towo Uke Tsui da Wakaki Oujo
英雄であった父の跡を継ぐ戴冠式が迫るにつれて
えいゆう であった ちち の あと を つぐ たいかんしき が せまる につれて
Eiyuu deatta Chichi no Ato wo Tsugu Taikanshiki ga Semaru nitsurete
生まれながらに架せられた
うまれ ながらに か せられた
Umare nagarani Ka serareta
定めが少女の華奢な肩にのしかかる
さだめ が しょうじょ の きゃしゃ な かた にのしかかる
Sadame ga Shoujo no Kyasha na Kata ninoshikakaru
「お父様、私にできるの?この国の未来を背負えるの?」
「 お とうさま 、 わたし にできるの ? この くに の みらい を せおえ るの ? 」
「 o Tousama 、 Watashi nidekiruno ? kono Kuni no Mirai wo Seoe runo ? 」
彼女は日夜繰り返す自問自答
かのじょ は にちや くりかえす じもんじとう
Kanojo ha Nichiya Kurikaesu Jimonjitou
「お母様、なぜ私なの?私がここにいていいの?」
「 お はは さま 、 なぜ わたし なの ? わたし がここにいていいの ? 」
「 o Haha Sama 、 naze Watashi nano ? Watashi gakokoniiteiino ? 」
答えは出ずに、ただ時間だけが過ぎる…
こたえ は でず に 、 ただ じかん だけが すぎ る …
Kotae ha Dezu ni 、 tada Jikan dakega Sugi ru …
されど籠の中の小鳥 想い描けど
されど かご の なかの ことり おもい えがけ ど
saredo Kago no Nakano Kotori Omoi Egake do
未だ見ずに、触れる事も叶わない世界
いまだ みず に 、 ふれる こと も かなわ ない せかい
Imada Mizu ni 、 Fureru Koto mo Kanawa nai Sekai
王女として多くを学び
おうじょ として おおく を まなび
Oujo toshite Ooku wo Manabi
何不自由なく暮らしていても
なに ふじゆう なく くらし ていても
Nani Fujiyuu naku Kurashi teitemo
誰も"ひとりの少女である私"を知らない
だれも " ひとりの しょうじょ である わたし " を しら ない
Daremo " hitorino Shoujo dearu Watashi " wo Shira nai
「自分の存在すら、リアリティがないの」
「 じぶん の そんざい すら 、 りありてぃ がないの 」
「 Jibun no Sonzai sura 、 riaritei ganaino 」
そして、彼女は旅立つ
そして 、 かのじょ は たびだつ
soshite 、 Kanojo ha Tabidatsu
空虚な日々から抜け出し
くうきょ な ひび から ぬけだし
Kuukyo na Hibi kara Nukedashi
果てしない現実の海原へ
はて しない げんじつ の うなばら へ
Hate shinai Genjitsu no Unabara he
抗えぬ運命の流れに、己が人生に
あらがえ ぬ うんめい の ながれ に 、 おのれ が じんせい に
Aragae nu Unmei no Nagare ni 、 Onore ga Jinsei ni
立ち向かい真実を求めるストーリー
たち むかい しんじつ を もとめ る すとーりー
Tachi Mukai Shinjitsu wo Motome ru suto^ri^
今、始まる
いま 、 はじま る
Ima 、 Hajima ru