(啓太K たゆねT いぐさI)
( けい た K たゆね T いぐさ I)
( Kei Ta K tayune T igusa I)
K かわいこちゃんがやって来る お風呂に入りにやってくる
K かわいこちゃんがやって くる お ふろ に いり にやってくる
K kawaikochangayatte Kuru o Furo ni Iri niyattekuru
K ここは贅沢~ 薫んちの湯~
K ここは ぜいたく かおる んちの ゆ
K kokoha Zeitaku Kaoru nchino Yu
K ああ、極楽 極楽。
K ああ 、 ごくらく ごくらく 。
K aa 、 Gokuraku Gokuraku 。
この湯煙に紛れて死角になる一角にゆーっくりと陣取ってぇ…。
この ゆけむり に まぎれ て しかく になる いっかく にゆーっくりと じんとり ってぇ …。
kono Yukemuri ni Magire te Shikaku ninaru Ikkaku niyukkurito Jintori ttee …。
おおっ!きたきたっ!
おおっ ! きたきたっ !
ootsu ! kitakitatsu !
<ガラガラッ>(戸を開け、お湯を流す音)
< がらがらっ >( こ を ひらけ 、 お ゆ を ながす おと )
< garagaratsu >( Ko wo Hirake 、 o Yu wo Nagasu Oto )
(たゆね、いぐさ身体を洗う)
( たゆね 、 いぐさ しんたい を あらう )
( tayune 、 igusa Shintai wo Arau )
<たゆね鼻歌>
< たゆね はなうた >
< tayune Hanauta >
(ふたり湯船につかる)
( ふたり ゆぶね につかる )
( futari Yubune nitsukaru )
T いいお湯だねえ きもちいいね
T いいお ゆ だねえ きもちいいね
T iio Yu danee kimochiiine
I ほんとだね ぽかぽかで疲れがとれる
I ほんとだね ぽかぽかで つかれ がとれる
I hontodane pokapokade Tsukare gatoreru
T ねぇ、こんな静かなお風呂って はぁ、ほっとする リラックス
T ねぇ 、 こんな しずか なお ふろ って はぁ 、 ほっとする りらっくす
T nee 、 konna Shizuka nao Furo tte haa 、 hottosuru rirakkusu
I みんなが 寝静まったら ちょっと贅沢なバスタイム
I みんなが ね しずま ったら ちょっと ぜいたく な ばすたいむ
I minnaga Ne Shizuma ttara chotto Zeitaku na basutaimu
T ねぇねぇ、いぐさ。さっき書いてたの何?
T ねぇねぇ 、 いぐさ 。 さっき かい てたの なに ?
T neenee 、 igusa 。 sakki Kai tetano Nani ?
I え、ええっ!あれは、なんでも…。
I え 、 ええっ ! あれは 、 なんでも …。
I e 、 eetsu ! areha 、 nandemo …。
T そんな、隠さなくってもいいじゃん。なんか書いてるでしょ? やおい…
T そんな 、 かくさ なくってもいいじゃん 。 なんか かい てるでしょ ? やおい …
T sonna 、 Kakusa nakuttemoiijan 。 nanka Kai terudesho ? yaoi …
I そ、そんな、あの…そのっ…。 うふふ。そんなに聞きたいですか?
I そ 、 そんな 、 あの … そのっ …。 うふふ 。 そんなに きき たいですか ?
I so 、 sonna 、 ano … sonotsu …。 ufufu 。 sonnani Kiki taidesuka ?
T うんうんうん。聞きたい。興味ある~っ。
T うんうんうん 。 きき たい 。 きょうみ ある っ 。
T un'un'un 。 Kiki tai 。 Kyoumi aru tsu 。
I でも、いいんですか?
I でも 、 いいんですか ?
I demo 、 iindesuka ?
聞いたら取り返しのつかないことになるかもしれませんよ。
きい たら とりかえし のつかないことになるかもしれませんよ 。
Kii tara Torikaeshi notsukanaikotoninarukamoshiremasenyo 。
T だいじょーぶ、だいじょーぶだってば!勇気を出して言ってみよー!
T だいじょーぶ 、 だいじょーぶだってば ! ゆうき を だし て いっって みよー !
T daijobu 、 daijobudatteba ! Yuuki wo Dashi te Itsutte miyo !
I コホン。それでは…昔々あるところに…
I こほん 。 それでは … むかしむかし あるところに …
I kohon 。 soredeha … Mukashimukashi arutokoroni …
大きな学校の寮がありました。その寮は、人里離れた森の奥にあり寮生以外
おおき な がっこう の りょう がありました 。 その りょう は 、 ひとざと はなれ た もり の おく にあり りょうせい いがい
Ooki na Gakkou no Ryou gaarimashita 。 sono Ryou ha 、 Hitozato Hanare ta Mori no Oku niari Ryousei Igai
滅多に人の訪問はありません。
めった に にん の ほうもん はありません 。
Metta ni Nin no Houmon haarimasen 。
夜になると怖いくらいシンと静まり返り、
よる になると こわい くらい しん と しずま り かえり 、
Yoru ninaruto Kowai kurai shin to Shizuma ri Kaeri 、
虫の声と鳥の声以外しないようなそんな場所でした。
むし の こえ と とり の こえ いがい しないようなそんな ばしょ でした 。
Mushi no Koe to Tori no Koe Igai shinaiyounasonna Basho deshita 。
T ゴクリ。(つばを飲む)
T ごくり 。 ( つばを のむ )
T gokuri 。 ( tsubawo Nomu )
I それは、とても古い建物で長くて暗い廊下を歩くと
I それは 、 とても ふるい たてもの で ながく て くらい ろうか を あるく と
I soreha 、 totemo Furui Tatemono de Nagaku te Kurai Rouka wo Aruku to
ミシミシッ、ミシミシッと気味の悪い音が…。
みしみしっ 、 みしみしっ と きみ の わるい おと が …。
mishimishitsu 、 mishimishitsu to Kimi no Warui Oto ga …。
T も、もういいや…。
T も 、 もういいや …。
T mo 、 mouiiya …。
I その廊下の突き当たりを出ると離れに、古い大きなお風呂場がありました。
I その ろうか の つき あたり を でる と はなれ に 、 ふるい おおき なお ふろば がありました 。
I sono Rouka no Tsuki Atari wo Deru to Hanare ni 、 Furui Ooki nao Furoba gaarimashita 。
T えっ、お、お風呂場っ!?
T えっ 、 お 、 お ふろば っ !?
T etsu 、 o 、 o Furoba tsu !?
I そのお風呂場には、昔から真夜中になると…。
I そのお ふろば には 、 むかし から まよなか になると …。
I sonoo Furoba niha 、 Mukashi kara Mayonaka ninaruto …。
K ま、まいったな…。だんだん、のぼせてきたぞ…。
K ま 、 まいったな …。 だんだん 、 のぼせてきたぞ …。
K ma 、 maittana …。 dandan 、 nobosetekitazo …。
このお湯、ちぃーと熱いんだよな。ま、お陰で湯気がもくもくで
このお ゆ 、 ちぃーと あつい んだよな 。 ま 、 お いん で ゆげ がもくもくで
konoo Yu 、 chiito Atsui ndayona 。 ma 、 o In de Yuge gamokumokude
それに紛れて、こんなおいしい思いもできるんだけど。
それに まぎれ て 、 こんなおいしい おもい もできるんだけど 。
soreni Magire te 、 konnaoishii Omoi modekirundakedo 。
いや、ちょっと湯気のせいでこっちの視界も悪いしな
いや 、 ちょっと ゆげ のせいでこっちの しかい も わるい しな
iya 、 chotto Yuge noseidekotchino Shikai mo Warui shina
もう少しだけ近づいちゃおうかな。これじゃよく見えないしさー。
もう すこし だけ ちかづ いちゃおうかな 。 これじゃよく みえ ないしさー 。
mou Sukoshi dake Chikazu ichaoukana 。 korejayoku Mie naishisa 。
<ちゃぷん、ちゃぷん…>
< ちゃぷん 、 ちゃぷん … >
< chapun 、 chapun … >
K お話し終わるのまぁーだかなぁ 怪談終わるのまぁーだかな
K お はなし おわ るのまぁーだかなぁ かいだん おわ るのまぁーだかな
K o Hanashi Owa runomaadakanaa Kaidan Owa runomaadakana
K 俺は、ゆでだこー 薫んちの湯ー
K おれ は 、 ゆでだこー かおる んちの ゆ ー
K Ore ha 、 yudedako Kaoru nchino Yu ^
I 誰もいないはずの真夜中のお風呂場で、水面にぶくぶくと奇妙な小さな泡。
I だれも いないはずの まよなか のお ふろば で 、 すいめん にぶくぶくと きみょう な ちいさ な あわ 。
I Daremo inaihazuno Mayonaka noo Furoba de 、 Suimen nibukubukuto Kimyou na Chiisa na Awa 。
湯の底からは、何者かのくぐもった叫び声。そして、洗面器がカタンと!
ゆ の そこ からは 、 なにもの かのくぐもった さけび こえ 。 そして 、 せんめんき が かたん と !
Yu no Soko karaha 、 Nanimono kanokugumotta Sakebi Koe 。 soshite 、 Senmenki ga katan to !
T ひぃぃぃーーーーーっ!
T ひぃぃぃーーーーーっ !
T hiiiitsu !
I ごめんなさい。私のぼせて気分悪くなってきちゃった。
I ごめんなさい 。 わたし のぼせて きぶん わるく なってきちゃった 。
I gomennasai 。 Watashi nobosete Kibun Waruku nattekichatta 。
続きはまた今度。先に出てるね。
つづき はまた こんど 。 さきに でて るね 。
Tsuzuki hamata Kondo 。 Sakini Dete rune 。
I いいお湯だねえ きもちいいね お肌までピカピカで うれしくなるね
I いいお ゆ だねえ きもちいいね お はだ まで ぴかぴか で うれしくなるね
I iio Yu danee kimochiiine o Hada made pikapika de ureshikunarune
I ねぇ、こんな真夜中貸し切りで はぁ、ほっとする 癒されて
I ねぇ 、 こんな まよなか かしきり で はぁ 、 ほっとする いやさ れて
I nee 、 konna Mayonaka Kashikiri de haa 、 hottosuru Iyasa rete
I ラララララララララ (以下ハミングでF.O退出)
I ららららららららら ( いか はみんぐ で F.O たいしゅつ )
I rarararararararara ( Ika hamingu de F.O Taishutsu )
T ボ、ボクもこの寒気をなんとかしてすぐ出よう…。
T ぼ 、 ぼく もこの さむけ をなんとかしてすぐ でよ う …。
T bo 、 boku mokono Samuke wonantokashitesugu Deyo u …。
こ、怖くなんかないぞ、怖くなんか。
こ 、 こわく なんかないぞ 、 こわく なんか 。
ko 、 Kowaku nankanaizo 、 Kowaku nanka 。
<ブクブクブク…>(水の泡の音)
< ぶくぶくぶく … >( みずのあわ の おと )
< bukubukubuku … >( Mizunoawa no Oto )
T ぶ、ぶくぶく…っ?!
T ぶ 、 ぶくぶく … っ ?!
T bu 、 bukubuku … tsu ?!
K (お湯の中から)だ、ず、げ、でぇぇぇ…
K ( お ゆ の なか から ) だ 、 ず 、 げ 、 でぇぇぇ …
K ( o Yu no Naka kara ) da 、 zu 、 ge 、 deeee …
T ひぃーーーーーーーっ、こわくないっ、こわくないっ、ボクは強いんだっ!
T ひぃーーーーーーーっ 、 こわくないっ 、 こわくないっ 、 ぼく は つよい んだっ !
T hiitsu 、 kowakunaitsu 、 kowakunaitsu 、 boku ha Tsuyoi ndatsu !
K のぼせたぁぁぁ…
K のぼせたぁぁぁ …
K nobosetaaaa …
<ザブーン カタン!>(啓太お湯から手をだし、側にあった洗面器を必死につかむ)
< ざぶーん かたん !>( けい ふとお ゆ から て をだし 、 がわ にあった せんめんき を ひっし につかむ )
< zabu^n katan !>( Kei Futoo Yu kara Te wodashi 、 Gawa niatta Senmenki wo Hisshi nitsukamu )
T ぎ、ぎゃーーーーっ!
T ぎ 、 ぎゃーーーーっ !
T gi 、 gyatsu !
(湯船から飛び出し音の方向へ洗面器をたくさん投げつける)
( ゆぶね から とびだし おと の ほうこう へ せんめんき をたくさん なげ つける )
( Yubune kara Tobidashi Oto no Houkou he Senmenki wotakusan Nage tsukeru )
K お、おたすけぇぇぇ…
K お 、 おたすけぇぇぇ …
K o 、 otasukeeee …
T ぎ、ぎゃーーーーっ、貴様っ、侵入者か!この無礼者っ。容赦せん。
T ぎ 、 ぎゃーーーーっ 、 きさま っ 、 しんにゅうしゃ か ! この ぶれいもの っ 。 ようしゃ せん 。
T gi 、 gyatsu 、 Kisama tsu 、 Shinnyuusha ka ! kono Bureimono tsu 。 Yousha sen 。
破邪走光・発露×1 『たゆね突撃』
はじゃ そう ひかり ・ はつろ × 1 『 たゆね とつげき 』
Haja Sou Hikari ・ Hatsuro × 1 『 tayune Totsugeki 』
K ちょっ、ちょっと待ていっ!
K ちょっ 、 ちょっと まて いっ !
K chotsu 、 chotto Mate itsu !
<どごーーーーーーーーーーーん。>
< どごーーーーーーーーーーーん 。 >
< dogon 。 >
K こんなんばっかか~。(泣)
K こんなんばっかか 。 ( きゅう )
K konnanbakkaka 。 ( Kyuu )
<キラーン。>
< きらーん 。 >
< kira^n 。 >
T ふう。ん?なんかどっかで聞いたような声だったような。
T ふう 。 ん ? なんかどっかで きい たような こえ だったような 。
T fuu 。 n ? nankadokkade Kii tayouna Koe dattayouna 。
ま、いっか。さ、あがって寝よ。寝よ。
ま 、 いっか 。 さ 、 あがって ねよ 。 ねよ 。
ma 、 ikka 。 sa 、 agatte Neyo 。 Neyo 。