雨が降ったら、コーヒーを飲もう。
あめ が ふった ら 、 こーひー を のも う 。
Ame ga Futta ra 、 ko^hi^ wo Nomo u 。
仄青い鼻先を揺らして。
そく あおい はなさき を ゆら して 。
Soku Aoi Hanasaki wo Yura shite 。
風が吹いたら、こんがりしてて、
かぜ が ふい たら 、 こんがりしてて 、
Kaze ga Fui tara 、 kongarishitete 、
網戸越しのパン屋を眺める。
あみど こし の ぱん や を ながめ る 。
Amido Koshi no pan Ya wo Nagame ru 。
しかし、まいっちゃったな、
しかし 、 まいっちゃったな 、
shikashi 、 maitchattana 、
さっきから何かが変で。
さっきから なにか が へんで 。
sakkikara Nanika ga Hende 。
こんなに穏やかな朝なのに。
こんなに おだや かな あさ なのに 。
konnani Odaya kana Asa nanoni 。
でも涙がこぼれたその瞬間、
でも なみだ がこぼれたその しゅんかん 、
demo Namida gakoboretasono Shunkan 、
やっぱり胸は苦しくなって、
やっぱり むね は くるし くなって 、
yappari Mune ha Kurushi kunatte 、
淋しさだけが僕を越えてく。
さびし さだけが ぼく を こえ てく 。
Sabishi sadakega Boku wo Koe teku 。
本当は全部わかっているくせに、
ほんとう は ぜんぶ わかっているくせに 、
Hontou ha Zenbu wakatteirukuseni 、
見つめたら見えなくなっちゃうから、
みつ めたら みえ なくなっちゃうから 、
Mitsu metara Mie nakunatchaukara 、
僕は元気なんです、
ぼくは げんき なんです 、
Bokuha Genki nandesu 、
あなたはもういないけれど。
あなたはもういないけれど 。
anatahamouinaikeredo 。
見つめあったら、ぽっかり下へ、
みつ めあったら 、 ぽっかり した へ 、
Mitsu meattara 、 pokkari Shita he 、
潜って行ける、窒息するくらい。
せん って いけ る 、 ちっそく するくらい 。
Sen tte Ike ru 、 Chissoku surukurai 。
だから前を向いて歩こう、
だから まえ を むい て あるこ う 、
dakara Mae wo Mui te Aruko u 、
バターのような嘘を塗ってでも。
ばたー のような うそ を ぬって でも 。
bata^ noyouna Uso wo Nutte demo 。
しかしね、毎日は太陽のように無邪気で、
しかしね 、 まいにち は たいよう のように むじゃき で 、
shikashine 、 Mainichi ha Taiyou noyouni Mujaki de 、
気づいたら、
きづ いたら 、
Kizu itara 、
すっかり溶かされてたりしてね。
すっかり とか されてたりしてね 。
sukkari Toka saretetarishitene 。
そして涙がこぼれたその瞬間、
そして なみだ がこぼれたその しゅんかん 、
soshite Namida gakoboretasono Shunkan 、
やっぱり胸は鋭くなって、
やっぱり むね は するどく なって 、
yappari Mune ha Surudoku natte 、
破ってゆくよ、隠したものを全部。
やぶって ゆくよ 、 かくし たものを ぜんぶ 。
Yabutte yukuyo 、 Kakushi tamonowo Zenbu 。
でも涙がこぼれたそのあとには、
でも なみだ がこぼれたそのあとには 、
demo Namida gakoboretasonoatoniha 、
やっぱり胸は元気になって、
やっぱり むね は げんき になって 、
yappari Mune ha Genki ninatte 、
色んな物事が新しくなってく。
いろんな ものごと が あたらし くなってく 。
Ironna Monogoto ga Atarashi kunatteku 。
だから余計に悲しくなるんです、
だから よけい に かなし くなるんです 、
dakara Yokei ni Kanashi kunarundesu 、
この涙が抱えた愛しさも、
この なみだ が だえ た いとし さも 、
kono Namida ga Dae ta Itoshi samo 、
あなたの感触や、空気感も、
あなたの かんしょく や 、 くうき かん も 、
anatano Kanshoku ya 、 Kuuki Kan mo 、
きっといつかは薄れてしまうんでしょう?
きっといつかは うすれ てしまうんでしょう ?
kittoitsukaha Usure teshimaundeshou ?
こんな苦しいのに。
こんな くるし いのに 。
konna Kurushi inoni 。
なぜ、なぜ、なぜ、なぜ。
なぜ 、 なぜ 、 なぜ 、 なぜ 。
naze 、 naze 、 naze 、 naze 。
忘れたくないから
わすれ たくないから
Wasure takunaikara
まだ見つめたくない。
まだ みつ めたくない 。
mada Mitsu metakunai 。
おいしいパン食べたい、
おいしい ぱん たべた い 、
oishii pan Tabeta i 、
泣く前に戻りたい。
なく まえ に もどり たい 。
Naku Mae ni Modori tai 。