「せっかく空を自由に飛べるようにこんな立派な白い羽根がついているのに
「 せっかく そら を じゆう に とべ るようにこんな りっぱ な しろい はね がついているのに
「 sekkaku Sora wo Jiyuu ni Tobe ruyounikonna Rippa na Shiroi Hane gatsuiteirunoni
こんなところに迷い込んできたら意味がないじゃない バカだねぇ」
こんなところに まよいこん できたら いみ がないじゃない ばか だねぇ 」
konnatokoroni Mayoikon dekitara Imi ganaijanai baka danee 」
君はそう言うと 便所の小窓を開け
くん はそう いう と べんじょ の こまど を ひらけ
Kun hasou Iu to Benjo no Komado wo Hirake
ふわふわ白い羽根のついたタンポポの種子を そっと逃がしてあげるのだった
ふわふわ しろい はね のついた たんぽぽ の しゅし を そっと にが してあげるのだった
fuwafuwa Shiroi Hane notsuita tanpopo no Shushi wo sotto Niga shiteagerunodatta
ケツをかきながら 隣に突っ立っている 僕を見つめて
けつ をかきながら となり に つったって いる ぼく を みつ めて
ketsu wokakinagara Tonari ni Tsuttatte iru Boku wo Mitsu mete
「あんたも同じだよ」と 僕の睫毛についた目ヤニを指で弾いた
「 あんたも おなじ だよ 」 と ぼく の まつげ についた め やに を ゆび で ひい た
「 antamo Onaji dayo 」 to Boku no Matsuge nitsuita Me yani wo Yubi de Hii ta
ナメクジみたいに君の体を這う毎日
なめくじ みたいに くん の からだ を はう まいにち
namekuji mitaini Kun no Karada wo Hau Mainichi
自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は部屋を飛び出しました
じさつ しがんしゃ が せんろ に とびこむ すぴーど で ぼくは へや を とびだし ました
Jisatsu Shigansha ga Senro ni Tobikomu supi^do de Bokuha Heya wo Tobidashi mashita
目に映るものすべてをぶっ壊してやりたかったけど
めに うつる ものすべてをぶっ こわし てやりたかったけど
Meni Utsuru monosubetewobutsu Kowashi teyaritakattakedo
そんな時でも 一番お気に入りのTシャツを着てきた自分がバカバカしくて…
そんな とき でも いちばん お きにいり の T しゃつ を きて きた じぶん が ばかばか しくて …
sonna Toki demo Ichiban o Kiniiri no T shatsu wo Kite kita Jibun ga bakabaka shikute …
旭川FOLKジャンボリー(そのライブハウス)ではいつも70年代フォークが流れており
あさひかわ FOLK じゃんぼりー ( その らいぶはうす ) ではいつも 70 ねんだい ふぉーく が ながれ ており
Asahikawa FOLK janbori^ ( sono raibuhausu ) dehaitsumo 70 Nendai fo^ku ga Nagare teori
僕は彼のメッセージに応えるべく 全身を硬直させたんだ
ぼくは かの めっせーじ に こたえ るべく ぜんしん を こうちょく させたんだ
Bokuha Kano messe^ji ni Kotae rubeku Zenshin wo Kouchoku sasetanda
「マスター、家も電話もない人間にアルバイトをさせてくれるバカな会社がありましたよ」
「 ますたー 、 いえ も でんわ もない にんげん に あるばいと をさせてくれる ばか な かいしゃ がありましたよ 」
「 masuta^ 、 Ie mo Denwa monai Ningen ni arubaito wosasetekureru baka na Kaisha gaarimashitayo 」
マスターは人差し指でメガネを押し上げながら
ますたー は にん さし ゆび で めがね を おし あげ ながら
masuta^ ha Nin Sashi Yubi de megane wo Oshi Age nagara
「バカはおめぇだろ」と笑うのでした
「 ばか はおめぇだろ 」 と わらう のでした
「 baka haomeedaro 」 to Warau nodeshita
こうして僕は 汗水流して働いてなんたらかんたらというヤツを経験したわけだけれど
こうして ぼくは あせみず ながし て はたらい てなんたらかんたらという やつ を けいけん したわけだけれど
koushite Bokuha Asemizu Nagashi te Hatarai tenantarakantaratoiu yatsu wo Keiken shitawakedakeredo
何故だろう 昇る朝日から眼をそらしてしまうのはいったい 何故だろう
なぜ だろう のぼる あさひ から め をそらしてしまうのはいったい なぜ だろう
Naze darou Noboru Asahi kara Me wosorashiteshimaunohaittai Naze darou
ゴキブリみたいに夜を這う毎日
ごきぶり みたいに よる を はう まいにち
gokiburi mitaini Yoru wo Hau Mainichi
自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は自転車こいで濱埜の家に行きました
じさつ しがんしゃ が せんろ に とびこむ すぴーど で ぼくは じてんしゃ こいで はま の の いえ に いき ました
Jisatsu Shigansha ga Senro ni Tobikomu supi^do de Bokuha Jitensha koide Hama No no Ie ni Iki mashita
「このまま終わってたまるか」なんて言いながら
「 このまま おわ ってたまるか 」 なんて いい ながら
「 konomama Owa ttetamaruka 」 nante Ii nagara
ファミリーコンピュータの赤いコントローラをパチパチやってる自分がバカバカしくて…
ふぁみりーこんぴゅーた の あかい こんとろーら を ぱちぱち やってる じぶん が ばかばか しくて …
famiri^konpyu^ta no Akai kontoro^ra wo pachipachi yatteru Jibun ga bakabaka shikute …
自殺志願者が線路に飛び込むスピードで
じさつ しがんしゃ が せんろ に とびこむ すぴーど で
Jisatsu Shigansha ga Senro ni Tobikomu supi^do de
生きていこうと思うんです
いき ていこうと おもう んです
Iki teikouto Omou ndesu