コルクボードに貼りつけた恋人の写真がずりおちて
こるくぼーど に はり つけた こいびと の しゃしん がずりおちて
korukubo^do ni Hari tsuketa Koibito no Shashin gazuriochite
こちらはかえって好都合あわせる顔などないのです
こちらはかえって こうつごう あわせる かお などないのです
kochirahakaette Koutsugou awaseru Kao nadonainodesu
キャラメルコーンの袋の中きっとこんな感じでしょう
きゃらめるこーん の ふくろ の なか きっとこんな かんじ でしょう
kyarameruko^n no Fukuro no Naka kittokonna Kanji deshou
背中が小さく丸まって最終電車に想うのです
せなか が ちいさ く まるま って さいしゅうでんしゃ に おもう のです
Senaka ga Chiisa ku Maruma tte Saishuudensha ni Omou nodesu
カーテンからはみ出した夕陽の真っ赤
かーてん からはみ だし た ゆうひ の まっか
ka^ten karahami Dashi ta Yuuhi no Makka
この侘しい直方体をぶった切っていく様を
この わびし い ちょくほうたい をぶった きって いく さま を
kono Wabishi i Chokuhoutai wobutta Kitte iku Sama wo
しばらくは黙って見つめていたのですが
しばらくは だまって みつ めていたのですが
shibarakuha Damatte Mitsu meteitanodesuga
とうとうこみあげてくる感情を抑えきれなくなり
とうとうこみあげてくる かんじょう を おさえ きれなくなり
toutoukomiagetekuru Kanjou wo Osae kirenakunari
私にとってもはや禁句とさえ思えるその一言を思わず口にしてしまったのです
わたし にとってもはや きんく とさえ おもえ るその ひとこと を おもわず くち にしてしまったのです
Watashi nitottemohaya Kinku tosae Omoe rusono Hitokoto wo Omowazu Kuchi nishiteshimattanodesu
「生きてもないのに、死んでたまるか!」
「 いき てもないのに 、 しん でたまるか ! 」
「 Iki temonainoni 、 Shin detamaruka ! 」
血迷ったおばちゃんのヘアカラーに似た夜明け前の混沌に口笛を浮かべれば
ちまよった おばちゃんの へあからー に にた よあけまえ の こんとん に くちぶえ を うか べれば
Chimayotta obachanno heakara^ ni Nita Yoakemae no Konton ni Kuchibue wo Uka bereba
ミスマッチかと思いきや なかなかどうしてすんなり溶けるのです
みすまっち かと おもい きや なかなかどうしてすんなり とけ るのです
misumatchi kato Omoi kiya nakanakadoushitesunnari Toke runodesu
友よ、叶えた輝きに満ちている頃だろう
とも よ 、 かなえ た かがやき に みち ている ごろ だろう
Tomo yo 、 Kanae ta Kagayaki ni Michi teiru Goro darou
友よ、締めた悲しみがそっと癒えた頃だろう
とも よ 、 しめ た かなしみ がそっと いえ た ごろ だろう
Tomo yo 、 Shime ta Kanashimi gasotto Ie ta Goro darou
私のこの今さらながらのバカバカしい武者震いを笑ってやってくれないか‥‥
わたし のこの いま さらながらの ばかばか しい むしゃ ふるい を わらって やってくれないか ‥‥
Watashi nokono Ima saranagarano bakabaka shii Musha Furui wo Waratte yattekurenaika ‥‥
気まぐれに開いたノートブックの真っ白
きまぐれ に ひらい た のーとぶっく の まっしろ
Kimagure ni Hirai ta no^tobukku no Masshiro
くやし涙と同じテンポでこぼれ落ちる言葉たちをみるみる吸いとっていく様を
くやし なみだ と おなじ てんぽ でこぼれ おちる ことば たちをみるみる すい とっていく さま を
kuyashi Namida to Onaji tenpo dekobore Ochiru Kotoba tachiwomirumiru Sui totteiku Sama wo
しばらくは黙って見つめていたのですが
しばらくは だまって みつ めていたのですが
shibarakuha Damatte Mitsu meteitanodesuga
とうとうこみあげてくる感情を抑えきれなくなり
とうとうこみあげてくる かんじょう を おさえ きれなくなり
toutoukomiagetekuru Kanjou wo Osae kirenakunari
私にとってもはや禁句とさえ思えるその一言を思わず口にしてしまったのです
わたし にとってもはや きんく とさえ おもえ るその ひとこと を おもわず くち にしてしまったのです
Watashi nitottemohaya Kinku tosae Omoe rusono Hitokoto wo Omowazu Kuchi nishiteshimattanodesu
「生きてもないのに、死んでたまるか!」
「 いき てもないのに 、 しん でたまるか ! 」
「 Iki temonainoni 、 Shin detamaruka ! 」