徹底的に人間(ひと)にハメられた
てっていてき に にんげん ( ひと ) に はめ られた
Tetteiteki ni Ningen ( hito ) ni hame rareta
昨日しこたま便所で吐いた
きのう しこたま べんじょ で はい た
Kinou shikotama Benjo de Hai ta
吐いても吐いても吐き足りず
はい ても はい ても はき たり ず
Hai temo Hai temo Haki Tari zu
ついに便器にへたりしゃがみこむ
ついに べんき にへたりしゃがみこむ
tsuini Benki nihetarishagamikomu
突(つ)っ伏(ぷ)した俺の背中をさすりながら
とつ ( つ ) っ ふく ( ぷ ) した おれ の せなか をさすりながら
Totsu ( tsu ) tsu Fuku ( pu ) shita Ore no Senaka wosasurinagara
舌を出してるお前が辛くて
した を だし てるお まえ が つらく て
Shita wo Dashi teruo Mae ga Tsuraku te
あきれるほど腹ン中から涙が出たけど
あきれるほど はら ん なか から なみだ が でた けど
akireruhodo Hara n Naka kara Namida ga Deta kedo
ただ白い便器とお前のコロンが臭かったからだ
ただ しろい べんき とお まえ の ころん が くさか ったからだ
tada Shiroi Benki too Mae no koron ga Kusaka ttakarada
どうせ一回きりの人生なら
どうせ いっかい きりの じんせい なら
douse Ikkai kirino Jinsei nara
潔くかっさらわれてみるのもいいさ
きよし くかっさらわれてみるのもいいさ
Kiyoshi kukassarawaretemirunomoiisa
馬鹿だと世間にののしられても
ばか だと せけん にののしられても
Baka dato Seken ninonoshiraretemo
情けないほど女々しく泣くよりよっぽどましだ
なさけ ないほど おんな しく なく よりよっぽどましだ
Nasake naihodo Onna shiku Naku yoriyoppodomashida
信頼という言葉たちが浮き足立って逃げて行く
しんらい という ことば たちが うき あだち って にげ て いく
Shinrai toiu Kotoba tachiga Uki Adachi tte Nige te Iku
正直という言葉たちが茶色いバッグをぶら下げて逃げて行く
しょうじき という ことば たちが ちゃいろ い ばっぐ をぶら さげ て にげ て いく
Shoujiki toiu Kotoba tachiga Chairo i baggu wobura Sage te Nige te Iku
誠実という言葉たちがこの国では利用にすげ替わる
せいじつ という ことば たちがこの くに では りよう にすげ かわ る
Seijitsu toiu Kotoba tachigakono Kuni deha Riyou nisuge Kawa ru
友情という言葉たちがこの国では裏切りに変わる
ゆうじょう という ことば たちがこの くに では うらぎり に かわ る
Yuujou toiu Kotoba tachigakono Kuni deha Uragiri ni Kawa ru
俺は今、渋谷駅前の信号機を待ち
おれ は いま 、 しぶやえきまえ の しんごうき を まち
Ore ha Ima 、 Shibuyaekimae no Shingouki wo Machi
ふとJeepの窓の外を見た
ふと Jeep の まど の そと を みた
futo Jeep no Mado no Soto wo Mita
行き交う人々の頭の上で
いき まじう ひとびと の あたま の うえで
Iki Majiu Hitobito no Atama no Uede
俺の「過去(むかし)」と「現在(いま)」の顔がポスターになってた
おれ の 「 かこ ( むかし ) 」 と 「 げんざい ( いま ) 」 の かお が ぽすたー になってた
Ore no 「 Kako ( mukashi ) 」 to 「 Genzai ( ima ) 」 no Kao ga posuta^ ninatteta
けなげな不良学生たちがそれを指さし
けなげな ふりょう がくせい たちがそれを ささ し
kenagena Furyou Gakusei tachigasorewo Sasa shi
『いつかの少年』をじっと見つめてた
『 いつかの しょうねん 』 をじっと みつ めてた
『 itsukano Shounen 』 wojitto Mitsu meteta
初めてこの街をまともに歩いた
はじめて この まち をまともに あるい た
Hajimete kono Machi womatomoni Arui ta
十七年前の俺に帰ろう
じゅう ななねん まえ の おれ に かえろ う
Juu Nananen Mae no Ore ni Kaero u
東京に出てきてから今までの俺の青春は
とうきょう に でて きてから いままで の おれ の せいしゅん は
Toukyou ni Dete kitekara Imamade no Ore no Seishun ha
根こそぎ銭に換えられちまったけど
ね こそぎ せん に かえ られちまったけど
Ne kosogi Sen ni Kae rarechimattakedo
裏切り者の大泥棒たちも
うらぎり もの の だい どろぼう たちも
Uragiri Mono no Dai Dorobou tachimo
あの頃は確かにマジだった
あの ごろ は たしかに まじ だった
ano Goro ha Tashikani maji datta
どうせ一生、男を張るなら変わらぬ大馬鹿者をつらぬこう
どうせ いっしょう 、 おとこ を はる なら かわ らぬ おおばかもの をつらぬこう
douse Isshou 、 Otoko wo Haru nara Kawa ranu Oobakamono wotsuranukou
一生、男を張るなら被害者面して逃げるのはよそう
いっしょう 、 おとこ を はる なら ひがいしゃ めんし て にげ るのはよそう
Isshou 、 Otoko wo Haru nara Higaisha Menshi te Nige runohayosou
どうせ一生、男を張るならヤクザと呼ばれて上等だ
どうせ いっしょう 、 おとこ を はる なら やくざ と よば れて じょうとう だ
douse Isshou 、 Otoko wo Haru nara yakuza to Yoba rete Joutou da
一生、男を張るなら銭のカラクリなどくそっくらえ
いっしょう 、 おとこ を はる なら せん の からくり などくそっくらえ
Isshou 、 Otoko wo Haru nara Sen no karakuri nadokusokkurae
常識も非常識もないこの国では
じょうしき も ひじょうしき もないこの くに では
Joushiki mo Hijoushiki monaikono Kuni deha
差別とやっかみに全てをすり替える
さべつ とやっかみに すべて をすり かえ る
Sabetsu toyakkamini Subete wosuri Kae ru
同じ島国で生まれ育ったのに
おなじ しまぐに で うまれ そだった のに
Onaji Shimaguni de Umare Sodatta noni
貧しき心で弱き者をあざ笑う
まずしき こころ で よわき もの をあざ わらう
Mazushiki Kokoro de Yowaki Mono woaza Warau
変わってゆく者が利口なのか?
かわ ってゆく もの が りこう なのか ?
Kawa tteyuku Mono ga Rikou nanoka ?
変わらぬ俺がマヌケなのか?
かわ らぬ おれ が まぬけ なのか ?
Kawa ranu Ore ga manuke nanoka ?
出口のない答えを探し悩むより
でぐち のない こたえ を さがし なやむ より
Deguchi nonai Kotae wo Sagashi Nayamu yori
俺に惚れてくれる奴を当たり前に愛そう
おれ に ほれ てくれる やつ を あたりまえ に あいそ う
Ore ni Hore tekureru Yatsu wo Atarimae ni Aiso u
人間(ひと)の"生き死に"さえも銭に換えるこの国だから
にんげん ( ひと ) の " いき しに " さえも せん に かえ るこの くに だから
Ningen ( hito ) no " Iki Shini " saemo Sen ni Kae rukono Kuni dakara
ありったけの命をたたいて今、叫ぶのだ
ありったけの いのち をたたいて いま 、 さけぶ のだ
arittakeno Inochi wotataite Ima 、 Sakebu noda
『すみません!毛玉のついた安い耳かきを突っ込んで
『 すみません ! け たま のついた やすい みみ かきを つっこん で
『 sumimasen ! Ke Tama notsuita Yasui Mimi kakiwo Tsukkon de
人間の声を聞こえるようにしてくれ!』
にんげん の こえ を きこ えるようにしてくれ ! 』
Ningen no Koe wo Kiko eruyounishitekure ! 』
どうせ一生、男を張るなら変わらぬ大馬鹿者をつらぬこう
どうせ いっしょう 、 おとこ を はる なら かわ らぬ おおばかもの をつらぬこう
douse Isshou 、 Otoko wo Haru nara Kawa ranu Oobakamono wotsuranukou
一生、男を張るなら被害者面して逃げるのはよそう
いっしょう 、 おとこ を はる なら ひがいしゃ めんし て にげ るのはよそう
Isshou 、 Otoko wo Haru nara Higaisha Menshi te Nige runohayosou
どうせ一生、男を張るならヤクザと呼ばれて上等だ
どうせ いっしょう 、 おとこ を はる なら やくざ と よば れて じょうとう だ
douse Isshou 、 Otoko wo Haru nara yakuza to Yoba rete Joutou da
一生、男を張るなら銭のカラクリなどくそっくらえ
いっしょう 、 おとこ を はる なら せん の からくり などくそっくらえ
Isshou 、 Otoko wo Haru nara Sen no karakuri nadokusokkurae
信頼という言葉たちが浮き足立って逃げて行く
しんらい という ことば たちが うき あだち って にげ て いく
Shinrai toiu Kotoba tachiga Uki Adachi tte Nige te Iku
正直という言葉たちが茶色いバッグをぶら下げて逃げて行く
しょうじき という ことば たちが ちゃいろ い ばっぐ をぶら さげ て にげ て いく
Shoujiki toiu Kotoba tachiga Chairo i baggu wobura Sage te Nige te Iku
誠実という言葉たちがこの国では利用にすげ替わる
せいじつ という ことば たちがこの くに では りよう にすげ かわ る
Seijitsu toiu Kotoba tachigakono Kuni deha Riyou nisuge Kawa ru
友情という言葉たちがこの国では裏切りに変わる
ゆうじょう という ことば たちがこの くに では うらぎり に かわ る
Yuujou toiu Kotoba tachigakono Kuni deha Uragiri ni Kawa ru