焼いた岩絵具（いわえのぐ）で描いた 鷲の爪が
やい た いわ えのぐ （ いわえのぐ ） で えがい た わし の つめ が
Yai ta Iwa Enogu （ iwaenogu ） de Egai ta Washi no Tsume ga
色を変えはじめている わずかでも
しょく を かえ はじめている わずかでも
Shoku wo Kae hajimeteiru wazukademo
己を責め立てれば
おのれ を せめ たて れば
Onore wo Seme Tate reba
もの憂い風に煽られ
もの うれい かぜ に あおら れ
mono Urei Kaze ni Aora re
寒々じい虚しさに飼われてしまう
かん じい むなし さに かわ れてしまう
Kan jii Munashi sani Kawa reteshimau
信じて 漣（さざなみ）もたてずに
しんじ て さざなみ （ さざなみ ） もたてずに
Shinji te Sazanami （ sazanami ） motatezuni
流れてきたこの生
ながれ てきたこの なま
Nagare tekitakono Nama
比類なき輝きに あふれていた
ひるい なき かがやき に あふれていた
Hirui naki Kagayaki ni afureteita
誠が崩れていく音に
まこと が くずれ ていく おと に
Makoto ga Kuzure teiku Oto ni
波立ち
なみ たち
Nami Tachi
残されているこの静寂が
のこさ れているこの せいじゃく が
Nokosa reteirukono Seijaku ga
無心に岫（しゅう）を離れそうな気配
むしん に しゅう （ しゅう ） を はなれ そうな けはい
Mushin ni Shuu （ shuu ） wo Hanare souna Kehai
石のように硬い 哀しみが透けてる
いし のように かたい かなし みが すけ てる
Ishi noyouni Katai Kanashi miga Suke teru
ここから見えるすべてが 嘆いてる
ここから みえ るすべてが なげい てる
kokokara Mie rusubetega Nagei teru
しなやかな踊り手は 幾面も面（おもて）を手に
しなやかな おどり て は き めん も めん （ おもて ） を てに
shinayakana Odori Te ha Ki Men mo Men （ omote ） wo Teni
使いわけて 舞うのだが
つかい わけて まう のだが
Tsukai wakete Mau nodaga
もう舞えなくなる
もう まえ なくなる
mou Mae nakunaru
静かに控えめな群雲（むらくも）
しずか に ひかえ めな ぐん くも （ むらくも ）
Shizuka ni Hikae mena Gun Kumo （ murakumo ）
兆し始めている
きざし はじめ ている
Kizashi Hajime teiru
胸深く 眠らせておいたのに
むね ふかく ねむら せておいたのに
Mune Fukaku Nemura seteoitanoni
眼を射る狐雨（きつねあめ）に濡れた
め を いる きつね あめ （ きつねあめ ） に ぬれ た
Me wo Iru Kitsune Ame （ kitsuneame ） ni Nure ta
今日最後の陽射しは
きょう さいご の ひざし は
Kyou Saigo no Hizashi ha
鷲の翼のしたのすべてを
わし の つばさ のしたのすべてを
Washi no Tsubasa noshitanosubetewo
肯（うべ）なうというのか
こう （ うべ ） なうというのか
Kou （ ube ） nautoiunoka
静かに控えめな群雲（むらくも）
しずか に ひかえ めな ぐん くも （ むらくも ）
Shizuka ni Hikae mena Gun Kumo （ murakumo ）
兆し始めている
きざし はじめ ている
Kizashi Hajime teiru
胸深く 眠らせておいたのに
むね ふかく ねむら せておいたのに
Mune Fukaku Nemura seteoitanoni
眼を射る狐雨（きつねあめ）に濡れた
め を いる きつね あめ （ きつねあめ ） に ぬれ た
Me wo Iru Kitsune Ame （ kitsuneame ） ni Nure ta
今日最後の陽射しは
きょう さいご の ひざし は
Kyou Saigo no Hizashi ha
鷲の翼のしたのすべてを
わし の つばさ のしたのすべてを
Washi no Tsubasa noshitanosubetewo
肯（うべ）なうというのか
こう （ うべ ） なうというのか
Kou （ ube ） nautoiunoka