せめて あと一度(ひとたび) 最期(さいご)に 顔を見せて
せめて あと いちど ( ひとたび ) さいご ( さいご ) に かお を みせ て
semete ato Ichido ( hitotabi ) Saigo ( saigo ) ni Kao wo Mise te
別離(わかれ)を告げる台詞(ことば)は彼岸(ひがん)に 捨て逝(ゆ)く
べつり ( わかれ ) を つげ る せりふ ( ことば ) は ひがん ( ひがん ) に すて せい ( ゆ ) く
Betsuri ( wakare ) wo Tsuge ru Serifu ( kotoba ) ha Higan ( higan ) ni Sute Sei ( yu ) ku
責めて 狂愚(きょうぐ)の沙汰(さた) 歪んだ 愛の骸(むくろ)
せめ て きょう ぐ ( きょうぐ ) の さた ( さた ) ひずん だ あい の むくろ ( むくろ )
Seme te Kyou Gu ( kyougu ) no Sata ( sata ) Hizun da Ai no Mukuro ( mukuro )
我が身は 罪の 畳(たた)まり 泪は 嘘になる
わがみ は つみ の たたみ ( たた ) まり なみだ は うそ になる
Wagami ha Tsumi no Tatami ( tata ) mari Namida ha Uso ninaru
雪よ 白く 深く 他人を皆 染めて
ゆき よ しろく ふかく たにん を みな そめ て
Yuki yo Shiroku Fukaku Tanin wo Mina Some te
真黒に 爛(ただ)れるは 此の 手底(たなそこ) だけ
まっくろ に らん ( ただ ) れるは この て そこ ( たなそこ ) だけ
Makkuro ni Ran ( tada ) reruha Kono Te Soko ( tanasoko ) dake
もう 汚さなくていいの
もう よごさ なくていいの
mou Yogosa nakuteiino
貴方の手には 取る可(べ)きものが 有るはず
あなた の てに は とる か ( べ ) きものが ある はず
Anata no Teni ha Toru Ka ( be ) kimonoga Aru hazu
もう 背負わなくていいの
もう せおわ なくていいの
mou Seowa nakuteiino
渾(すべ)て 預けて 奈落への 道連れに
こん ( すべ ) て あずけ て ならく への みちづれ に
Kon ( sube ) te Azuke te Naraku heno Michizure ni
嗚呼(ああ) 虚空(そら)が 酷(ひど)く 蒼黒(あおぐろ)く見える
ああ ( ああ ) きょくう ( そら ) が こく ( ひど ) く あお くろ ( あおぐろ ) く みえ る
Aa ( aa ) Kyokuu ( sora ) ga Koku ( hido ) ku Ao Kuro ( aoguro ) ku Mie ru
醜(みにく)き 此も身 引き裂(さ)きたい
しゅう ( みにく ) き これ も み びき れつ ( さ ) きたい
Shuu ( miniku ) ki Kore mo Mi Biki Retsu ( sa ) kitai
決(け)して 私を 許さなくていいの
けつ ( け ) して わたし を ゆるさ なくていいの
Ketsu ( ke ) shite Watashi wo Yurusa nakuteiino
寧(むし)ろ 憎んで 生まれたことも 忘れて
ねい ( むし ) ろ にくん で うまれ たことも わすれ て
Nei ( mushi ) ro Nikun de Umare takotomo Wasure te
もう 放(はな)さなくていいの
もう ほう ( はな ) さなくていいの
mou Hou ( hana ) sanakuteiino
繋(つな)いで 其(そ)の手 松羅(しょうら)の契(ちぎ)りに
けい ( つな ) いで その ( そ ) の て まつ ら ( しょうら ) の けい ( ちぎ ) りに
Kei ( tsuna ) ide Sono ( so ) no Te Matsu Ra ( shoura ) no Kei ( chigi ) rini
只 せめてもの 罪ほろぼし
ただ せめてもの つみ ほろぼし
Tada semetemono Tsumi horoboshi