咲き後れた 白い花が
さき うしれ た しろい はな が
Saki Ushire ta Shiroi Hana ga
薄紅に染まる
うすべに に そま る
Usubeni ni Soma ru
帰ることのない誰かを
かえる ことのない だれか を
Kaeru kotononai Dareka wo
待ち焦がるように
まちこが るように
Machikoga ruyouni
立ち止まった道の端に
たち とま った みち の はじ に
Tachi Toma tta Michi no Haji ni
常闇(とこやみ)が迫る
つね やみ ( とこやみ ) が せまる
Tsune Yami ( tokoyami ) ga Semaru
往く宛のない わたしを
ゆく あて のない わたしを
Yuku Ate nonai watashiwo
縛り付けるように
しばり つける ように
Shibari Tsukeru youni
誰にも 毀れる 月の雫
だれ にも こわれ る がつ の しずく
Dare nimo Koware ru Gatsu no Shizuku
止める 術が ないのなら
やめる じゅつ が ないのなら
Yameru Jutsu ga nainonara
あなただけが 宿した
あなただけが やど した
anatadakega Yado shita
光を亡くして
ひかり を なく して
Hikari wo Naku shite
わたしは只
わたしは ただ
watashiha Tada
拭えぬ痛みを 抱いて
ぬぐえ ぬ いたみ を だい て
Nugue nu Itami wo Dai te
胸に残る 枯れない
むね に のこる かれ ない
Mune ni Nokoru Kare nai
悲しみを消して
かなしみ を けし て
Kanashimi wo Keshi te
静かに 罪を泣くの
しずか に つみ を なく の
Shizuka ni Tsumi wo Naku no
忘れかけたあの日に
わすれ かけたあの にち に
Wasure kaketaano Nichi ni
擱いてきたあなたに
かく いてきたあなたに
Kaku itekitaanatani
もう一度 逢いたい
もう いちど あい たい
mou Ichido Ai tai
あなただけが 託した
あなただけが たくし た
anatadakega Takushi ta
想いを遺して
おもい を のこし て
Omoi wo Nokoshi te
わたしは只 震える瞳 閉じて
わたしは ただ ふるえ る ひとみ とじ て
watashiha Tada Furue ru Hitomi Toji te
胸に残る 枯れない
むね に のこる かれ ない
Mune ni Nokoru Kare nai
悲しみを消して
かなしみ を けし て
Kanashimi wo Keshi te
静かに 来世(つぎ)を待つの
しずか に らいせ ( つぎ ) を まつ の
Shizuka ni Raise ( tsugi ) wo Matsu no