Lyric

咲き後れた 白い花が

薄紅に染まる

帰ることのない誰かを

待ち焦がるように

立ち止まった道の端に

常闇(とこやみ)が迫る

往く宛のない わたしを

縛り付けるように

誰にも 毀れる 月の雫

止める 術が ないのなら

あなただけが 宿した

光を亡くして

わたしは只

拭えぬ痛みを 抱いて

胸に残る 枯れない

悲しみを消して

静かに 罪を泣くの

忘れかけたあの日に

擱いてきたあなたに

もう一度 逢いたい

あなただけが 託した

想いを遺して

わたしは只 震える瞳 閉じて

胸に残る 枯れない

悲しみを消して

静かに 来世(つぎ)を待つの

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