Lyric

風の音の遠き 古の咎よ

今は結ぼほる  の玉か

木の暮れの闇に 潜みて存へば

此処ながら黄泉つ 獄となりぬる

幽けし 人の心ばへ

交ろふ 鬼のささめき

朽ち残る骨は 何ぞ白き色や

野晒しとなりて なほ薄笑う

幽けし 人の心ばへ

交ろふ 鬼のささめき

底ひなき 常闇に落つ

血染まる 衣を纏ひて

我はさも 鬼魅となりけり

血を啜り 肉を喰らふ

我はさも 鬼魅となりけり

血戯へて 爪を掲ぐ

あれほど見てはならぬと申したに、

とうとうこの姿を見られてしもうた

あなた様もこの婆とかかづろうたのが

運の尽きと諦めなさるがええ

いかにも累々と積もる白骨は

私の喰ろうた人のなれの果て

私も昔は若く美しゅうございました

背負い切れぬ程の業罪が

私を鬼にしたのでございます

いつしか口は裂け顔は醜く歪み

髪はみすぼらしい白髪になり果てました

一夜の宿をと訪ね来た旅人の喉笛に

爪を立て血を啜り其の肉を喰ろうて

今日まで生きながらえたのでございます

何故このような業を背負うたか

それは私が死んだ我が子を

喰ろうてしもうたからです

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