――かの話から千年。
―― かの はなし から せんねん 。
―― kano Hanashi kara Sennen 。
"森立の城、晶へと贄を捧げた少年少女と真実の書物の話"
" もり りつ の しろ 、 あき へと にえ を ささげ た しょうねんしょうじょ と しんじつ の しょもつ の はなし "
" Mori Ritsu no Shiro 、 Aki heto Nie wo Sasage ta Shounenshoujo to Shinjitsu no Shomotsu no Hanashi "
「童話の様な古い話、誰も信じない。
「 どうわ の ような ふるい はなし 、 だれも しんじ ない 。
「 Douwa no Youna Furui Hanashi 、 Daremo Shinji nai 。
いずれ忘れ去られ朽ち果てて消えていくだけ」
いずれ わすれ さら れ くち はて て きえ ていくだけ 」
izure Wasure Sara re Kuchi Hate te Kie teikudake 」
それでも何かに導かれようやく此処へ辿りついた。
それでも なにか に みちびか れようやく ここ へ たどり ついた 。
soredemo Nanika ni Michibika reyouyaku Koko he Tadori tsuita 。
目の前の城の中であの"書物"が誰かを待っている。
めのまえ の しろ の なか であの " しょもつ " が だれか を まって いる 。
Menomae no Shiro no Naka deano " Shomotsu " ga Dareka wo Matte iru 。
小さな頃からずっと「城に近づくなかれ」と、
ちいさ な ごろ からずっと 「 しろ に ちかづ くなかれ 」 と 、
Chiisa na Goro karazutto 「 Shiro ni Chikazu kunakare 」 to 、
禁忌の様に避け続けてきたけれど。
きんき の ように さけ つづけ てきたけれど 。
Kinki no Youni Sake Tsuzuke tekitakeredo 。
どうして?なぜなの?
どうして ? なぜなの ?
doushite ? nazenano ?
耳から離れない、あの古い話。
みみ から はなれ ない 、 あの ふるい はなし 。
Mimi kara Hanare nai 、 ano Furui Hanashi 。
好奇心は抑えきれずに
こうきしん は おさえ きれずに
Koukishin ha Osae kirezuni
一歩ずつ城へと踏み込む…
いっぽ ずつ しろ へと ふみこむ …
Ippo zutsu Shiro heto Fumikomu …
書物に触れたその時、知らない誰かの幻想が見えた。
しょもつ に ふれた その とき 、 しら ない だれか の げんそう が みえ た 。
Shomotsu ni Fureta sono Toki 、 Shira nai Dareka no Gensou ga Mie ta 。
悲しげに遠くを見つめて…
かなし げに とおく を みつ めて …
Kanashi geni Tooku wo Mitsu mete …
それなのに何故なのか不思議と幸せそうで。
それなのに なぜ なのか ふしぎ と しあわせ そうで 。
sorenanoni Naze nanoka Fushigi to Shiawase soude 。
――真実を知る為頁を捲った。
―― しんじつ を しる ため ぺーじ を まった 。
―― Shinjitsu wo Shiru Tame Peji wo Matta 。
たちまち記憶が流れ込む…
たちまち きおく が ながれ こむ …
tachimachi Kioku ga Nagare Komu …
"魔法の書物""煌く星の病""終天の真意"を見て、
" まほう の しょもつ "" こう く ほし の びょう "" おわり てん の しんい " を みて 、
" Mahou no Shomotsu "" Kou ku Hoshi no Byou "" Owari Ten no Shin\'i " wo Mite 、
ふいに声が聞こえた…
ふいに こえ が きこ えた …
fuini Koe ga Kiko eta …
「わたしをおもいだして」
「 わたしをおもいだして 」
「 watashiwoomoidashite 」
「ぼくをおもいだして」
「 ぼくをおもいだして 」
「 bokuwoomoidashite 」
浮遊した書物が開いて世界を飲み込んでいく。
ふゆう した しょもつ が ひらい て せかい を のみ こん でいく 。
Fuyuu shita Shomotsu ga Hirai te Sekai wo Nomi Kon deiku 。
魔法に包まれ消えていく総ての景色が今"文字"になる。
まほう に つつま れ きえ ていく すべて の けしき が いま " もじ " になる 。
Mahou ni Tsutsuma re Kie teiku Subete no Keshiki ga Ima " Moji " ninaru 。
――彼らは総てを思い出したのだ。
―― かれら は すべて を おもいだし たのだ 。
―― Karera ha Subete wo Omoidashi tanoda 。
呪われし輪廻の先、産まれた事を――
のろわ れし りんね の さき 、 うま れた こと を ――
Norowa reshi Rinne no Saki 、 Uma reta Koto wo ――