Lyric

もしも愛しい者が

傷つけられ

砕けた星のように

瞳を伏せたとしたら

僕はすべてを捨て

ただこの手に

涙で研いだ刀

握り続けるだろう

どこかの国が

今日も争い

悪夢より鮮やかな

哀しみの影を

垣間見せる

愛することと憎しみと

どちらが強いのだろう

人はいつかそのふたつを

心のなか抱える

でも僕たちはまだ

この狭い世界に生きるしかできない

もし見知らぬ者が

助けを乞い

何も持たぬ指を

差し伸べていたなら

僕は膝をつく

ただその手を

取ることしかできず

途方にくれても

どこの国でも

違う言葉で

繰り返し唱えるのは

同じ祈りと

わかっている

真(まこと)は光と影との

どちらに潜むのだろう

人は誰も表と裏

合わせながら過ごして

なぜ僕たちはまだ

あの青い空しか見ることができない

愛することと憎しみと

どちらが深いのだろう

人はいつかそのふたつを

心のなか抱える

なぜ僕たちはまだ

この狭い世界変えることができない

憎むことと許すことは

どちらが勝るのだろう

この弱い心はその重みに

耐えられるのか

だけど僕はひとりでも

広い世界に踏み出して

行きたい

行くだろう

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