Lyric

あの子は俺にした暗い話を他の誰かにもしたのかと、ちょっと考えてみた。

普通に過ごす君の中に影を落とした奴を知る由も無い。

知りたくも無い。

指何本か数えるアヤマチの数を思いつく限りの善い記憶で相殺したくって したくって。

悲劇のヒロインもヒロインのうちと開き直ったあれからのあの子は、爽やかに微笑む。

それは小悪魔的な笑顔を見せつけたら、少し上目遣いで甘えた声をするように。

ちょっと、右目の下の泣きほくろも笑って見えた。

今度は明るい話を俺にしてくれよ、なぁ。

俺だけに、してくれよ。

悲劇のヒロインもまぎれもない、一人のヒロイン。

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