Lyric

どこか遠い街へ 君は帰っていった

ひと夏限りの 恋に疲れて

なにもかも 置き去りにしたまま

振り向けばそこには すべてが消えた海に

夏の亡骸と俺の影が

風に震えていた

砂浜を独りきり

君の面影探せば

遠ざかる潮騒に

愛しい声がきこえる

さよならを言う 君はいつも

うつむいて 淋しげだった

許されない恋だから

二人 身をやつした

夜ごと しのび逢う 月の下で

熱い波に 溺れて

昨日まで この腕に

君を抱いていたのに

今はもう遠くに過ぎた

古い記憶のような気がする

陽炎の向こうて 揺らめく

夏の後ろ姿よ

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