一刻一刻と時刻む古時計 苦しみ涙流す虚ろ目
いっこく いっこく と じこく む ふるどけい くるし み なみだ ながす うつろ め
Ikkoku Ikkoku to Jikoku mu Furudokei Kurushi mi Namida Nagasu Utsuro Me
彼の人生の始まりと同時に上がった産声
かの じんせい の はじまり と どうじに あが った うぶごえ
Kano Jinsei no Hajimari to Doujini Aga tta Ubugoe
叱られればすぐうつむく おとなしい子だったがゆくゆくすくすくと育ち
しから れればすぐうつむく おとなしい こ だったがゆくゆくすくすくと そだち
Shikara rerebasuguutsumuku otonashii Ko dattagayukuyukusukusukuto Sodachi
友達と同じ この町の小・中・高を経て大人に
ともだち と おなじ この まち の しょう ・ なか ・ たか を へて おとな に
Tomodachi to Onaji kono Machi no Shou ・ Naka ・ Taka wo Hete Otona ni
これと言ってとりえこそ無いが とても良かった日頃の行い
これと いっって とりえこそ ない が とても よか った ひごろ の おこない
koreto Itsutte toriekoso Nai ga totemo Yoka tta Higoro no Okonai
またお隣とも仲が良く よくしていたお泊まり
またお となり とも なか が よく よくしていたお とまり
matao Tonari tomo Naka ga Yoku yokushiteitao Tomari
ごく普通の子だったが親孝行はそりゃ相当した 他同様
ごく ふつう の こ だったが おやこうこう はそりゃ そうとう した ほか どうよう
goku Futsuu no Ko dattaga Oyakoukou hasorya Soutou shita Hoka Douyou
大学は国立に進学 独立目指す まさにいい子の特質
だいがく は こくりつ に しんがく どくりつ めざす まさにいい こ の とくしつ
Daigaku ha Kokuritsu ni Shingaku Dokuritsu Mezasu masaniii Ko no Tokushitsu
そこは歓楽街とは程遠い なんか辛いキャンパスライフ
そこは かんらく まち とは ほどとおい なんか つらい きゃんぱすらいふ
sokoha Kanraku Machi toha Hodotooi nanka Tsurai kyanpasuraifu
そんな彼も就職は内定なんで これで人生も安定
そんな かれ も しゅうしょく は ないてい なんで これで じんせい も あんてい
sonna Kare mo Shuushoku ha Naitei nande korede Jinsei mo Antei
「生きる」という義務課題をなんなくこなすが 実は何が大切か
「 いき る 」 という ぎむ かだい をなんなくこなすが じつは なに が たいせつ か
「 Iki ru 」 toiu Gimu Kadai wonannakukonasuga Jitsuha Nani ga Taisetsu ka
彼は気付かない 喉が乾いたときにはもう水は無い
かれは きづか ない のど が かわい たときにはもう みず は ない
Kareha Kizuka nai Nodo ga Kawai tatokinihamou Mizu ha Nai
「生きる」という義務課題をなんなくこなすが 実は何が大切か
「 いき る 」 という ぎむ かだい をなんなくこなすが じつは なに が たいせつ か
「 Iki ru 」 toiu Gimu Kadai wonannakukonasuga Jitsuha Nani ga Taisetsu ka
彼は気付かない 喉が乾いたときにはもう水は無い
かれは きづか ない のど が かわい たときにはもう みず は ない
Kareha Kizuka nai Nodo ga Kawai tatokinihamou Mizu ha Nai
朝は7時起床 生き生きと今日も目覚まし迎える一日を
あさ は 7 とき きしょう いきいき と きょう も めざま し むかえ る ついたち を
Asa ha 7 Toki Kishou Ikiiki to Kyou mo Mezama shi Mukae ru Tsuitachi wo
明くる日も同じ 地元町から仕事場に急ぐ人の波
あく る にち も おなじ じもと まち から しごとば に いそぐ にん の なみ
Aku ru Nichi mo Onaji Jimoto Machi kara Shigotoba ni Isogu Nin no Nami
入社し数年で会社内に咲いた愛も実り洗いざらい
にゅうしゃ し すうねん で かいしゃない に さい た あい も みのり あらい ざらい
Nyuusha shi Suunen de Kaishanai ni Sai ta Ai mo Minori Arai zarai
気持ち打ち明け勝負しゴールイン 上手に世渡りこなす公務員
きもち うち あけ しょうぶ し ごーるいん じょうず に よわたり こなす こうむいん
Kimochi Uchi Ake Shoubu shi go^ruin Jouzu ni Yowatari konasu Koumuin
その後妻と子と暮らそうと 購入した2千万ぐらいの一軒家
その ごさい と こ と くら そうと こうにゅう した 2 せんまん ぐらいの いっけんや
sono Gosai to Ko to Kura souto Kounyuu shita 2 Senman guraino Ikkenya
はたから見りゃ暖かな幸せ定かな 家庭だったがその傍らただただ
はたから みり ゃ あたたか な しあわせ さだか な かてい だったがその かたわら ただただ
hatakara Miri ya Atataka na Shiawase Sadaka na Katei dattagasono Katawara tadatada
いつも波風立てず 世間や親を安心させ明日へ
いつも なみかぜ たて ず せけん や おや を あんしんさ せ あした へ
itsumo Namikaze Tate zu Seken ya Oya wo Anshinsa se Ashita he
そんな気持ちで善心を持ってエンジン全開で前進してきた今
そんな きもち で ぜん こころ を もって えんじん ぜんかい で ぜんしん してきた いま
sonna Kimochi de Zen Kokoro wo Motte enjin Zenkai de Zenshin shitekita Ima
何か足りない 無意識に曖昧な未来を
なにか たり ない むいしき に あいまい な みらい を
Nanika Tari nai Muishiki ni Aimai na Mirai wo
築く事にも気付く事無く 日が沈む
きづく こと にも きづく ことなし く にち が しずむ
Kizuku Koto nimo Kizuku Kotonashi ku Nichi ga Shizumu
「生きる」という義務課題をなんなくこなすが 実は何が大切か
「 いき る 」 という ぎむ かだい をなんなくこなすが じつは なに が たいせつ か
「 Iki ru 」 toiu Gimu Kadai wonannakukonasuga Jitsuha Nani ga Taisetsu ka
彼は気付かない 喉が乾いたときにはもう水は無い
かれは きづか ない のど が かわい たときにはもう みず は ない
Kareha Kizuka nai Nodo ga Kawai tatokinihamou Mizu ha Nai
「生きる」という義務課題をなんなくこなすが 実は何が大切か
「 いき る 」 という ぎむ かだい をなんなくこなすが じつは なに が たいせつ か
「 Iki ru 」 toiu Gimu Kadai wonannakukonasuga Jitsuha Nani ga Taisetsu ka
彼は気付かない 喉が乾いたときにはもう水は無い
かれは きづか ない のど が かわい たときにはもう みず は ない
Kareha Kizuka nai Nodo ga Kawai tatokinihamou Mizu ha Nai
野の草のように強くて素朴な努力家 孤独感とこれまでそそくさ
の の くさ のように つよく て そぼく な どりょくか こどくかん とこれまでそそくさ
No no Kusa noyouni Tsuyoku te Soboku na Doryokuka Kodokukan tokoremadesosokusa
生きてきたが ちょっと一人に 妻の緑茶でほっと一息
いき てきたが ちょっと ひとり に つま の りょくちゃ でほっと ひといき
Iki tekitaga chotto Hitori ni Tsuma no Ryokucha dehotto Hitoiki
ここまでいろんな事があった 短いと言われるが長かった
ここまでいろんな こと があった みじかい と いわ れるが ながか った
kokomadeironna Koto gaatta Mijikai to Iwa reruga Nagaka tta
振り返る自分の足跡 支えてくれたみんなありがとう
ふりかえる じぶん の そくせき ささえ てくれたみんなありがとう
Furikaeru Jibun no Sokuseki Sasae tekuretaminnaarigatou
我が子や孫や妻へ この愛する彼らに何を伝え
わが こ や まご や つま へ この あいす る かれら に なにを つたえ
Waga Ko ya Mago ya Tsuma he kono Aisu ru Karera ni Naniwo Tsutae
何を残してこれたのだろう 身にしみて感じた 後々
なにを のこし てこれたのだろう みに しみて かんじ た あとあと
Naniwo Nokoshi tekoretanodarou Mini shimite Kanji ta Atoato
お金や土地ではないが 心や愛こそ形のない財産
お きん や とち ではないが こころ や あい こそ かたち のない ざいさん
o Kin ya Tochi dehanaiga Kokoro ya Ai koso Katachi nonai Zaisan
本当はわかっていたんだ ただ気付かず生きてきたんだ
ほんとう はわかっていたんだ ただ きづか ず いき てきたんだ
Hontou hawakatteitanda tada Kizuka zu Iki tekitanda
「生きる」という義務課題をなんなくこなすが 実は何が大切か
「 いき る 」 という ぎむ かだい をなんなくこなすが じつは なに が たいせつ か
「 Iki ru 」 toiu Gimu Kadai wonannakukonasuga Jitsuha Nani ga Taisetsu ka
彼は気付かない 喉が乾いたときにはもう水は無い
かれは きづか ない のど が かわい たときにはもう みず は ない
Kareha Kizuka nai Nodo ga Kawai tatokinihamou Mizu ha Nai
「生きる」という義務課題をなんなくこなすが 実は何が大切か
「 いき る 」 という ぎむ かだい をなんなくこなすが じつは なに が たいせつ か
「 Iki ru 」 toiu Gimu Kadai wonannakukonasuga Jitsuha Nani ga Taisetsu ka
彼は気付かない 喉が乾いたときにはもう水は無い
かれは きづか ない のど が かわい たときにはもう みず は ない
Kareha Kizuka nai Nodo ga Kawai tatokinihamou Mizu ha Nai
社会という大魔鏡の波に乗っかり どんな多忙もこなし全う
しゃかい という だい まきょう の なみ に じょうっか り どんな たぼう もこなし まっとう
Shakai toiu Dai Makyou no Nami ni Joukka ri donna Tabou mokonashi Mattou
彼は自分の中に 何を残し生きてきたのだろう
かれは じぶん の なかに なにを のこし いき てきたのだろう
Kareha Jibun no Nakani Naniwo Nokoshi Iki tekitanodarou
秋色に枯れた夕焼け ふと見上げた空にうるんだ目
あき しょく に かれ た ゆうやけ ふと みあげ た そら にうるんだ め
Aki Shoku ni Kare ta Yuuyake futo Miage ta Sora niurunda Me
人はそれぞれ描いた未来の中に 荷物片手に歩いていくだけ
にん はそれぞれ えがい た みらい の なかに にもつ かたて に あるい ていくだけ
Nin hasorezore Egai ta Mirai no Nakani Nimotsu Katate ni Arui teikudake
「生きる」という義務課題をなんなくこなすが 実は何が大切か
「 いき る 」 という ぎむ かだい をなんなくこなすが じつは なに が たいせつ か
「 Iki ru 」 toiu Gimu Kadai wonannakukonasuga Jitsuha Nani ga Taisetsu ka
彼は気付かない 喉が乾いたときにはもう水は無い
かれは きづか ない のど が かわい たときにはもう みず は ない
Kareha Kizuka nai Nodo ga Kawai tatokinihamou Mizu ha Nai