廻る回る《緋色の風車》綺麗な花を咲かせて
まわる まわる 《 ひいろ の ふうしゃ 》 きれい な はな を さか せて
Mawaru Mawaru 《 Hiiro no Fuusha 》 Kirei na Hana wo Saka sete
躍る踊る《血色の風車》綺麗な花を散らせて
おどる おどる 《 けっしょく の ふうしゃ 》 きれい な はな を ちら せて
Odoru Odoru 《 Kesshoku no Fuusha 》 Kirei na Hana wo Chira sete
小さな掌に乗せた硝子細工...
ちいさ な てのひら に のせ た がらす さいく ...
Chiisa na Tenohira ni Nose ta Garasu Saiku ...
其の宝石を『幸福』と謳うならば...
その ほうせき を 『 こうふく 』 と うたう ならば ...
Sono Houseki wo 『 Koufuku 』 to Utau naraba ...
其の夜の蛮行は時代にどんな爪痕を遺し...
その よる の ばんこう は じだい にどんな つめ あと を のこし ...
Sono Yoru no Bankou ha Jidai nidonna Tsume Ato wo Nokoshi ...
彼等にはどんな傷痕を残したのか...
かれら にはどんな きず あと を のこした のか ...
Karera nihadonna Kizu Ato wo Nokoshita noka ...
運命に翻弄される弱者の立場に嘆いた少年は...
うんめい に ほんろう される じゃくしゃ の たちば に なげい た しょうねん は ...
Unmei ni Honrou sareru Jakusha no Tachiba ni Nagei ta Shounen ha ...
やがて『力』を欲するだろう...
やがて 『 ちから 』 を ほっす るだろう ...
yagate 『 Chikara 』 wo Hossu rudarou ...
其れは...強大な力から身を守る為の『楯』か?
その れは ... きょうだい な ちから から みを まもる ための 『 たて 』 か ?
Sono reha ... Kyoudai na Chikara kara Miwo Mamoru Tameno 『 Tate 』 ka ?
其れとも...より強大な力でそれをも平らげる『剣』か?
その れとも ... より きょうだい な ちから でそれをも たいら げる 『 つるぎ 』 か ?
Sono retomo ... yori Kyoudai na Chikara desorewomo Taira geru 『 Tsurugi 』 ka ?
何が起こったのか 良く解らなかった...
なに が おこ ったのか よく わから なかった ...
Nani ga Oko ttanoka Yoku Wakara nakatta ...
泣き叫ぶ狂乱の和音 灼けた屍肉の風味...
なき さけぶ きょうらん の わおん やけ た しかばね にく の ふうみ ...
Naki Sakebu Kyouran no Waon Yake ta Shikabane Niku no Fuumi ...
何が襲ったのか 良く解らなかったけど...
なに が おそった のか よく わから なかったけど ...
Nani ga Osotta noka Yoku Wakara nakattakedo ...
唯...ひとつ...此処に居ては 危ないと判った...
ただ ... ひとつ ... ここ に いて は あぶな いと わかった ...
Tada ... hitotsu ... Koko ni Ite ha Abuna ito Wakatta ...
僕は一番大切な《宝物》を
ぼくは いちばんたいせつ な 《 たからもの 》 を
Bokuha Ichibantaisetsu na 《 Takaramono 》 wo
持って逃げようと → 君の手を掴んだ……
もって にげ ようと → くん の て を つかん だ ……
Motte Nige youto → Kun no Te wo Tsukan da ……
嗚呼...訳も解らず息を切らせて走っていた二人
ああ ... わけ も わから ず いき を きら せて はしって いた ふたり
Aa ... Wake mo Wakara zu Iki wo Kira sete Hashitte ita Futari
欲望が溢れだすままに暴れて奴等は追い掛けてくる……
よくぼう が あふれ だすままに あばれ て やつら は おい かけ てくる ……
Yokubou ga Afure dasumamani Abare te Yatsura ha Oi Kake tekuru ……
星屑 を辿るように...森へ至る闇に潜んだままで...
ほしくず を たどる ように ... もり へ いたる やみ に ひそん だままで ...
Hoshikuzu wo Tadoru youni ... Mori he Itaru Yami ni Hison damamade ...
訳も解らず息を殺して震えていた二人
わけ も わから ず いき を ころし て ふるえ ていた ふたり
Wake mo Wakara zu Iki wo Koroshi te Furue teita Futari
絶望が溢れだすことを怖れて強く抱き合っていた―
ぜつぼう が あふれ だすことを おそれ て つよく だき あって いた ―
Zetsubou ga Afure dasukotowo Osore te Tsuyoku Daki Atte ita ―
不意に君の肢体が宙に浮かんだ →
ふい に くん の したい が ちゅう に うか んだ →
Fui ni Kun no Shitai ga Chuu ni Uka nda →
怯え縋るような瞳が ← 逃げ出した僕の背中に灼きついた……
おびえ すがる ような ひとみ が ← にげだし た ぼく の せなか に やき ついた ……
Obie Sugaru youna Hitomi ga ← Nigedashi ta Boku no Senaka ni Yaki tsuita ……
狂0105しい《季節》を経て...少年の《時》は流転する...
きょう 0105 しい 《 きせつ 》 を へて ... しょうねん の 《 とき 》 は るてん する ...
Kyou 0105 shii 《 Kisetsu 》 wo Hete ... Shounen no 《 Toki 》 ha Ruten suru ...
廻る回る《緋色の風車》灼けつく《刻》を送って
まわる まわる 《 ひいろ の ふうしゃ 》 やけ つく 《 こく 》 を おくって
Mawaru Mawaru 《 Hiiro no Fuusha 》 Yake tsuku 《 Koku 》 wo Okutte
躍る踊る《血色の風車》凍える《瞬間》を迎えて
おどる おどる 《 けっしょく の ふうしゃ 》 こごえ る 《 しゅんかん 》 を むかえ て
Odoru Odoru 《 Kesshoku no Fuusha 》 Kogoe ru 《 Shunkan 》 wo Mukae te
嗚呼...もし生まれ変わったら 小さな花を咲かせよう...
ああ ... もし うまれ かわ ったら ちいさ な はな を さか せよう ...
Aa ... moshi Umare Kawa ttara Chiisa na Hana wo Saka seyou ...
ごめんね...次は逃げずに 君の傍で共に散ろう……
ごめんね ... つぎ は にげ ずに くん の ぼう で ともに ちろ う ……
gomenne ... Tsugi ha Nige zuni Kun no Bou de Tomoni Chiro u ……